2014-05-07から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:なぜ哲学するのか? ジャン=フランソワ・リオタール 著」、『東京新聞』2014年05月04日(日)付。

- なぜ哲学するのか? ジャン=フランソワ・リオタール 著 2014年5月4日 ◆この世界生きる実践 [評者]雑賀恵子=評論家 「哲学とは何か?」ではなく、「なぜ哲学するのか?」である。哲学(フィロソフィー)は、知(ソフィア)を愛すること(フィレイン)だ…

覚え書:「書評:ある文人学者の肖像 評伝・富士川英郎 富士川 義之 著」、『東京新聞』2014年05月04日(日)付。

- ある文人学者の肖像 評伝・富士川英郎 富士川 義之 著 2014年5月4日 ◆漢詩文が生む研究の厚み [評者]平川佑弘=東京大名誉教授 富士川英郎は東大に着任し、「西洋文化を、どういう風に取り入れ、どのようにこれと対決したらいいかという、明治以後の日本…

覚え書:「書評:日本の戦争と宗教1899─1945 小川原 正道 著」、『東京新聞』2014年05月04日(日)付。

- 日本の戦争と宗教1899─1945 小川原 正道 著 2014年5月4日勢力拡大の欲望を秘めて [評者]成田龍一=日本女子大教授 石川達三の戦争小説に「従軍僧」が出て来る作品があり、はっと思ったことがある。戦争のなかで、宗教者が反戦・非戦の姿勢を貫い…

覚え書:「今週の本棚:磯田道史・評 『巨大津波 地層からの警告』=後藤和久・著」、『毎日新聞』2014年05月04日(日)付。

- 今週の本棚:磯田道史・評 『巨大津波 地層からの警告』=後藤和久・著 毎日新聞 2014年05月04日 東京朝刊 (日経プレミアシリーズ・918円) ◇津波堆積物追い、被害想定へ 東日本大震災以後、地震津波の研究現場で異変が起きている。震災前よりも、地震…

書評:稲葉剛『生活保護から考える』岩波新書、2014年。

稲葉剛『生活保護から考える』岩波新書、読了。生きるための最後の砦である生活保護制度が今、重大な岐路に直面している。本書は当事者の声を紹介するとともに、何が問題なのか問い直す一冊。豊富な事例から現象の側面があきらかにされるだけでなく、その背…