人間主義

日記:教育基本法の改悪に始まるこの十余年の珍走は、特定秘密保護法、安保法、そして共謀罪によって完結。これで「自由」で「民主」な「公明」正大な平成「維新」のユートピアが完成ですか

この国はどうなっちゃうんだろう。 pic.twitter.com/EYX4EpQITk— 三浦雅也 (@boogiedaijing) 2017年5月19日法務委員でもないチンピラのような議員の掛け声で共謀罪法案を強行採決。審議の中身の無いまま30時間を浪費しただけ。ほんとに酷い国に堕ちた。— Hid…

日記:自民党とその不愉快な仲間である公明党による権力の暴走への「共謀」の議論には一切誠実さと真実が見られない。

小泉政権で過去3回、共謀罪は国会に提出されているが、法案は成立しなかった。その理由の一つは、公明党内での反対が根強くあったことに由来する。公明党はその思想的淵源といえる創価教育学会(当時)は、戦時下に治安維持法によって初代会長・牧口常三郎…

覚え書:「インタビュー 創価学会はどこへ 創価学会会長・原田稔さん」、『朝日新聞』2016年09月22日(木)付。

- インタビュー 創価学会はどこへ 創価学会会長・原田稔さん 2016年9月22日 「東京大空襲で焼け出されました。戦争の悲惨さは忘れません」=早坂元興撮影 理想を掲げる宗教。現実の世界を動かす政治。創価学会=キーワード=はその二つの領域に関わる。巨大…

日記:早速、公明党の現職議員(辻よしたか・大阪市議会議員)が治安維持法より真っ黒なテロ等準備罪(共謀罪)をヨイショアシスト(°▽°) 思想的源流は、治安維持法違反で逮捕・獄死じゃありませんでしたっけ?

「共謀罪」改め、たとえば「テロ等準備罪」に反対すれば、動機がリベラルでも「テロを容認するんだやっぱりwww」となりかねない。残念ながらそれが今の日本であり、呼称を改めたい向きの狙いもそこにあるのでは。— 冨永 格 (@tanutinn) 2017年1月12日どうや…

日記:自公政権はアサド政権の虐殺を側面支援するプーチンをアシストして「独自外交で安倍首相は自信を持って新たな安全保障の枠組みをつくる」と宣う辻よしたか大センセイ

今回も親米派が与野党問わず苦言。メディアも総じて失敗を強調。そろそろ国民も気づくのではないだろうか?独自外交で安倍首相は自信を持って新たな安全保障の枠組みをつくるときかも知れません。親露のトランプ大統領の出現をどう生かすか。真の戦後レジュ…

日記:しかし、虚偽を本気で信じているのだから、これ以上、やっかいなことはありませんよ。

「第三文明」も落ちる所まで落ちたな。 pic.twitter.com/6oCpP3C0m8— 雪山童子 (@douji_yukiyama) 2016年3月1日⇩ これはひどいですまないほどひどい。政党間の対決は政策対決上必要不可欠とは承知しますが、これはひどい。だれか注意するひとはいないのか。…

日記:公明党を支援しない学会員は、公明党議員にしてみれば「破和合僧」「悪鬼入其身」の「第六天魔王」という簡単なお話

「悪鬼」とは、生命論的にいえば、人間の福徳や生命力を?奪う?、宇宙の悪しき働きのことといえよう。これに対し、「諸天善神」とは、宇宙の根本法である妙法を持った人を?守る?働きをさしている。「善」に生きているからこそ「悪」が攻撃するのである。— 辻…

病院日記:「生活の時間が止まる」ということ

ほんと、思うのは、言葉を大切にしない人間は人間をも大切にしないのだなあ、と。

書評:稲葉剛『生活保護から考える』岩波新書、2014年。

稲葉剛『生活保護から考える』岩波新書、読了。生きるための最後の砦である生活保護制度が今、重大な岐路に直面している。本書は当事者の声を紹介するとともに、何が問題なのか問い直す一冊。豊富な事例から現象の側面があきらかにされるだけでなく、その背…

書評:角田由紀子『性と法律 変わったこと、変えたいこと』岩波新書、2013年。

角田由紀子『性と法律』岩波新書、読了。法律における女性差別の是正は筆者らの永年の努力で「1ミリ1ミリ」変わってきたが、問題は山積している。何が「変わったこと、変えたいこと」(副題)なのか。本書はその歴史と最前線を丁寧に概観する。 男女平等を…

日記:靖国神社で「不戦を誓い、平和の国を誓う」ことは可能なのか?

- 「私はその迫害者に対しても責任を負うている」と述べることで、レヴィナスは、「怨恨」(ルサンチマン)の道徳を覆そうとした。けれども、迫害者に対する責任は無条件な要請ではなかった。「私は私が蒙る迫害に対しても責任を負うている−−、私はある場所…

覚え書:「発言:海外から ネットで対話から信頼へ=朴裕河」、『毎日新聞』2014年03月12日(水)付。

- 発言 海外から ネットで対話から信頼へ 朴裕河(パクユハ) 世宗大教授 昨春、日本語のツイッターを始めた。「在日特権を許さない市民の会」(在特会)会長が「朝鮮半島有事の際は朝鮮人狩りに出る」と発言した時からだ。主に植民地支配や従軍慰安婦問題な…

覚え書:「東日本大震災3年:姜尚中さんに聞く 犠牲者の生きた証し、言葉に」、『毎日新聞』2014年03月11日(火)付。

- 東日本大震災3年:姜尚中さんに聞く 犠牲者の生きた証し、言葉に 毎日新聞 2014年03月11日 東京朝刊(写真キャプション)カン・サンジュン 政治学者。1950年、熊本県生まれ。聖学院大全学教授(4月から学長)、東京大名誉教授。「ナショナリズム」「…

覚え書:「みんなの広場 横暴な政権、公明党はどう見る」、『毎日新聞』2014年02月17日(月)付。

- みんなの広場 横暴な政権、公明党はどう見る 会社員・60(北海道北広島市) NHK経営委員の百田尚樹氏が東京都知事選応援演説で対立する候補を「人間のくず」と発言した件を問われ、安倍晋三首相は「そこで聞いていたわけではない。聞いていないから感…

書評:ロバート・イーグルストン(田尻芳樹、太田晋訳)『ホロコーストとポストモダン 歴史・文学・哲学はどう応答したか』みすず書房、2013年。

ロバート・イーグルストン『ホロコーストとポストモダン 歴史・文学・哲学はどう応答したか』みすず書房、読了。アドルノを引くまでもなくホロコーストは歴史・文学・哲学」を一変させた。その証言やテクストと論争、それをどのように「読む」のか。本書は、…

日記:「一つの民族を愛したことはないわ.ユダヤ人を愛せと? 私が愛すのは友人.それが唯一の愛情よ」(ハンナ・アーレント) 映画『ハンナ・アーレント』印象録

- ●クルトの家 アーレントを迎えるリフカ. アーレント 「リフカ,なぜ黙ってたの?」 リフカ 「クルトが“言うな”と」 看護師についてクルトの寝室に入るアーレント. クルトのアライ息づかいが聞こえている. 眠っているクルトの傍らに座り、クルトの手に触…

書評:前田朗『増補新版 ヘイト・クライム 憎悪犯罪が日本を壊す』三一書房、2013年。

- 歴史を振り返れば、スターリンの大粛正、日本軍の三光政策・無人区政策、東京大空襲、ヒロシマ・ナガサキ、朝鮮戦争における国連軍の犯罪、ベトナム戦争・北爆。枯葉剤作戦、カンボジアのポルポト派による大虐殺、旧ユーゴスラヴィアの「民族浄化」、ルワ…

覚え書:「みんなの広場 歴史知ってほしい」、『毎日新聞』2013年11月23日(土)付。

- みんなの広場 歴史知ってほしい 大学生 21(東京都豊島区) 「特別永住って何ですか?」。その日、友人とのお酒の席を終え、帰路に就いた。駅を出た所に立つ巡査2人に身分証の提示を求められた。童顔の私が未成年に見えたのだろう。 「出身は?」「韓国で…

書評:「里村欣三顕彰会編『里村欣三の眼差し』(吉備人出版)」、『第三文明』2013年5月、95頁。

- 書評 『里村欣三の眼差し』 里村欣三顕彰会編吉備人出版・2940円果敢に抵抗したヒューマニズム作家の実像 プロレタリア作家として活躍したのち、従軍作家として唯一戦死した文学者である「里村欣三ほど誤解され忌避(きひ)された作家は、この国の文学…

「この世の中のすべてが嘘であつても、私は人を信じて生きて行きたい」(里村欣三)

- 里村欣三は正直でありすぎたしまっとうでありすぎた。私が無念に思うのは、ありていに言って里村は、もう少し要領よく、もう少し俗人であればという感慨である。しかしそれは里村欣三にとって無理な注文であり、もし里村が生きていれば、私は彼から叱責さ…

書評:南原繁研究会編『平和か戦争か 南原繁の学問と思想』to be出版、2008年。

- 南原は、その生涯において一度だけバルトと出会っています。一九五二年にヨーロッパを回ったとき、ドイツでは歴史家フリードリヒ・マイネッケやヒトラーと闘ったバルトの盟友マルティン・ニーメラーなどと出会い、とても共感を覚えています。 「私がドイツ…

書評:「山口周三『南原繁の生涯 信仰・思想・業績』(教文館)、『第三文明』2013年3月、96頁。

- 「現実的理想主義者」の実像を生き生きと伝える 近代日本の思想的系譜において、良心と良識を担うチャンピオンは内村鑑三と新渡戸稲造である。この二人の師から直接の薫陶を受けたのが本書の主人公・南原繁である。戦後初の東大総長として教育改革を指揮し…

「旅客来りて嘆いて曰く」だよ

ちょっといくつかのニュースを紹介します。(ニュース1) - 【政治】厚労相「全体で引き下げ」と明言 生活保護の支給水準 2013年1月16日 19時35分 田村憲久厚生労働相は16日午後、生活保護の支給水準(基準額)について「全体として引き下げることになる…

私は……自国内では、潜在的にあるいは実際に暴力的になりかねない多数派の一員です。

- 私はバラモンで、バラモンとして生まれ、すなわち上層カーストとして生まれ、先に述べた通り、潜在的に暴力的な−−すべてのヒンドゥー教徒が暴力的なのではありませんが−−それでも自国内では、潜在的にあるいは実際に暴力的になりかねない多数派の一員です…

南方は集合名詞として人々をとらえなかった。あらゆる職業の人々と、個人としてのつきあいを重んじた

- 第一に、「地域」または「地方」に対する双方の感覚の差である。 南方は、定住者の立場から、地域を見た。柳田は、農政学者として、農政役人として、そして旅人として地域を見た。南方は、地方にいて地方から中央を見、柳田は中央にいて中央から地方を見た…

「人々に差別されつつ、人々を差別し返すという性格を刻印された小社会」の複合汚染

- 近代の知識人はみな「官」を志した。「官」になるべきだと世間にも考えられていた。「官」たりえないものは政客をめざし、または学者になろうとした。それが普通の道だと信じられていたなか、明治二十年頃「官」たるの道を余儀なく、また意図してはずれ、…

新しい人間とは人間が生における至高の価値とみなされるような暁になってのみ出現しうる

- 共産主義は新しい社会のみならず新しい人間をも創造したと主張する。ソヴィエト・ロシアでは新しい人間について、新しい精神構造について、盛んに語られ、ソヴィエト・ロシアを訪れた外国人も同じくそれについて語ることを好む。けれども新しい人間とは人…

「答え」だけをとにかく早急に求める、そして主張する傾向の空恐ろしさ

- 人生論者というのは、本来モラリストのことをいうのだろう。モンテーニュだとか、ラ・ロシュフコーだとか、山本常朝だとかいった連中のことを指すのだろう。つまり、道徳家ではなく、人生を傍観している連中だ。したがって、かれらは、われわれにむかって…

地上をあまりいい気になって闊歩するでない(´Д`)

- 地上をあまりいい気になって闊歩するでない。別にお前に大地を裂くほどの(力がある)わけでもなし、高い山々の頂上まで登れるわけでもあるまい。 −−井筒俊彦訳『コーラン』(中)岩波文庫、1964年、98頁。 - ちょいと今週・来週にかけて、書き物案件の締…

けれども、いったん打ち倒した状態を、前よりも一層よい状態に建て直すことは、多くの者が企てたが、いずれも無駄骨折りに終わった。

- 〈私がわが国において見出す最悪のものは、不安定ということである。わが国の法律は、われわれの服装の流行と同じく、少しも一定の形をとることが出来ないでいる。ある政治の不完全を非難することはやさしい。まったく、この世のものはすべて不完全にみち…