2014-05-22から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:無縁旅人 香納 諒一 著」、『東京新聞』2014年05月18日(日)付。

- 無縁旅人 香納 諒一 著 2014年5月18日 ◆端正な捜査一課もの [評者]香山二三郎=コラムニスト 現代の警察小説は地方の警察やSIT、SAT等の特殊捜査班もの、公安警察ものまでバラエティに富んでいる。だがジャンルの花形といえば、やはり警視庁捜査一…

覚え書:「書評:中小企業の底力 中沢 孝夫 著」、『東京新聞』2014年05月18日(日)付。

- 中小企業の底力 中沢 孝夫 著 2014年5月18日 ◆人が成長する現場に焦点 [評者]山岡淳一郎=ノンフィクション作家・東京富士大客員教授 「働くこと」をめぐって極論が横行している。政府内では終身雇用、年功序列は成長の足かせであり、雇用の流動化こそ正…

覚え書:「書評:ハンナ・アーレント 矢野 久美子 著」、『東京新聞』2014年05月18日(日)付。

- ハンナ・アーレント 矢野 久美子 著 2014年5月18日 ◆世界の理解に注いだ情熱 [評者]細見和之=大阪府立大教授 ナチズムとスターリニズムという、二つの全体主義を経験した二十世紀。そのなかを、ユダヤ系の政治哲学者として生き抜いたアーレント。彼女の…

日記:個人は戦争をやれない。やれるのは国家だけだ

- 貧困と病気と戦争が人類の三大敵とされて久しいが、そのどれもが過去そのままの大敵ですな。戦争は違う。個人は戦争をやれない。やれるのは国家だけだ。個人たちは動員されて、命令されて、使用されて、そして犠牲を払うだけだ。個人群の中には戦争を肯定…