2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「「積極的平和」提唱者は憂う ノルウェーの学者あす来日」、『朝日新聞』2015年08月18日(火)付。

- 「積極的平和」提唱者は憂う ノルウェーの学者あす来日 2015年08月18日 ■「日本は良い軌道、見いだせていない」 新たな安全保障法制の成立をめざす安倍晋三首相が掲げるのは、「積極的平和主義」。しかし、この言葉を提唱したノルウェーの平和学者、ヨハン…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『あの時子どもだったわたしたちは… 戦後七十年語り継ぐ戦争』=明日も平和であるために推進する会・編」、『毎日新聞』2015年08月09日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『あの時子どもだったわたしたちは… 戦後七十年語り継ぐ戦争』=明日も平和であるために推進する会・編 毎日新聞 2015年08月09日 東京朝刊 (崙書房出版・2160円) 「ある夜、附近一帯に大空襲があり、私達は火の中を逃げ竹藪(たけ…

覚え書:「今週の本棚:鴻巣友季子・評 『オルフェオ』=リチャード・パワーズ著」、『毎日新聞』2015年08月09日(日)付。

- 今週の本棚:鴻巣友季子・評 『オルフェオ』=リチャード・パワーズ著 毎日新聞 2015年08月09日 東京朝刊 (新潮社・3132円) ◇音楽と文学による大胆な“翻訳” 遺伝子学と音楽という分野とテーマを掛け合わせた野心作だ。作者には『幸福の遺伝子』とい…

覚え書:「今週の本棚:湯川豊・評 『劉邦 上・中・下』=宮城谷昌光・著」、『毎日新聞』2015年08月09日(日)付。

- 今週の本棚:湯川豊・評 『劉邦 上・中・下』=宮城谷昌光・著 毎日新聞 2015年08月09日 東京朝刊 (毎日新聞出版・各1728円) ◇古代中国小説の完熟した姿 漢を建国した高祖劉邦(りゅうほう)は、なかなかとらえどころが難しい人物だったようだ。宮城…

日記:他人の不幸のうえに築かれるべき幸福などあり得ない。

安保法案にNOの声をあげるなかで、気がついたこと。それは一法案に限定されていないということ。歴史認識の歪みしかり、原発の再稼働しかり、格差の拡大しかり……。命を最大限に冒涜するのが「戦争」であるとすれば、過去を顧みず、命を粗末にする現下の状…

覚え書:「政治断簡:倍返しだ、闘う学者1万人超 編集委員・前田直人」、『朝日新聞』2015年08月09日(日)付。

- 政治断簡:倍返しだ、闘う学者1万人超 編集委員・前田直人 2015年08月09日 「東京大学発祥の地」の石碑が立つ東京・神田の学士会館。歴史あるその建物に、安倍政権の現状を憂える学者らが大挙して集まったのは、7月20日のことだった。 「安全保障関連…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『若尾文子 “宿命の女”なればこそ』=若尾文子・述、立花珠樹・著」、『毎日新聞』2015年08月09日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『若尾文子 “宿命の女”なればこそ』=若尾文子・述、立花珠樹・著 毎日新聞 2015年08月09日 東京朝刊 (ワイズ出版・2970円) 戦後の日本映画を代表する女優のインタビューをまとめた。質問と答えをそのまま掲載するシンプルなスタ…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『原爆投下 黙殺された極秘情報』=NHKスペシャル取材班、松木秀文、夜久恭裕・著」、『毎日新聞』2015年08月09日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『原爆投下 黙殺された極秘情報』=NHKスペシャル取材班、松木秀文、夜久恭裕・著 毎日新聞 2015年08月09日 東京朝刊 (新潮文庫・594円) 1945年8月の広島、長崎への原爆投下時、空襲警報は鳴ることなく、多くの市民が犠牲…

覚え書:「文学の空気のあるところ [著]荒川洋治 [評者]蜂飼耳(詩人・作家)」、『朝日新聞』2015年08月02日(日)付。

- 文学の空気のあるところ [著]荒川洋治 [評者]蜂飼耳(詩人・作家) [掲載]2015年08月02日■人間性に係わる実学を見渡す 「文学は実学だ」と現代詩作家の荒川洋治は繰り返し強調する。人間性に係(かか)わり、人間をつくるものという意味で虚学ではない、と…

覚え書:「社説余滴:「一息で言う」ということ 高橋純子」、『朝日新聞』2015年08月07日(金)付。

- 社説余滴:「一息で言う」ということ 高橋純子 2015年08月07日政治社説担当・高橋純子 自分で問題をつくって、自分で答えを出す。どうも答えが決まらない時は、問題をもちこす。もちこしつつ考え続けるというのが、先月亡くなった、哲学者・鶴見俊輔さんの…

覚え書:「創価学会に渦巻く「安保NO」 署名・デモ…公明は苦心」、『朝日新聞』2015年08月14日(金)付。

- 創価学会に渦巻く「安保NO」 署名・デモ…公明は苦心 磯村健太郎、伊木緑 池尻和生2015年08月14日(写真キャプション)安保法案反対デモに参加した春村徳龍さん(右側の男性)と家族ら=7月19日、大阪市、李信恵さん提供(顔の一部にぼかしを入れてい…

覚え書:「アメリカ文化外交と日本 冷戦期の文化と人の交流 [著]藤田文子 [評者]武田徹(評論家・恵泉女学園大教授)」、『朝日新聞』2015年08月02日(日)付。

- アメリカ文化外交と日本 冷戦期の文化と人の交流 [著]藤田文子 [評者]武田徹(評論家・恵泉女学園大教授) [掲載]2015年08月02日 [ジャンル]歴史 人文 ■差異を超えた交流の場を提供 「情報戦」の一環としての米国の対外文化広報は冷戦期に再び活発化する。…

覚え書:「暴力と適応の政治学 インドネシア民主化と地方政治の安定 [著]岡本正明 [評者]吉岡桂子(本社編集委員)」、『朝日新聞』2015年08月02日(日)付。

- 暴力と適応の政治学 インドネシア民主化と地方政治の安定 [著]岡本正明 [評者]吉岡桂子(本社編集委員) [掲載]2015年08月02日 [ジャンル]政治 社会 ■「やくざ」社会を体張って考察 インドネシアの世論を二分した大統領選挙から1年になる。軍や政治家一族…

覚え書:「夜が来ると [著]フィオナ・マクファーレン [評者]大竹昭子(作家)」、『朝日新聞』2015年08月02日(日)付。

- 夜が来ると [著]フィオナ・マクファーレン [評者]大竹昭子(作家) [掲載]2015年08月02日 [ジャンル]文芸 ■老女とヘルパーの奇妙な関係 オーストラリアに虎はいないはず、いや、生息地ですら数が減っているのに、それが夜中に家に侵入してくる気配で小説は…

日記:献本御礼、南原繁研究会編『南原繁と平和 現代へのメッセージ』エディテックス、2015年

献本御礼。南原繁研究会編『南原繁と平和 現代へのメッセージ』エディテックス。本書は昨年開催した第11回シンポジウムの記録。千葉眞先生の公園「南原繁の平和思想」とパネルディスカッション「南原繁と丸山眞男」を収録。アクチュアルな一冊です。『南原…

覚え書:「みんなの広場:ひどくなった裸の王様症候群」、『毎日新聞』2015年08月12日(水)付。

- みんなの広場 ひどくなった裸の王様症候群 無職 67(山口県周南市) 国会中継を見て、これまでの国会とは異様なほどの様変わりに驚いた。与党議員が次々に演壇に立ち安保法制の必要性を訴え、安倍晋三首相を持ち上げる。国会がお世辞比べの場に一変してい…

覚え書:「波止場にて [著]野中柊」、『朝日新聞』2015年08月02日(日)付。

- 波止場にて [著]野中柊 [掲載]2015年08月02日 [ジャンル]文芸 関東大震災後の横浜で、慧子(けいこ)と蒼(あおい)は3カ月違いで生まれた。父親は同じだけれど母親が違う。複雑な家庭環境を乗り越えて、2人はいつしか認め合い、ひかれあう。 押し寄せ…

覚え書:「アウシュヴィッツを志願した男 ポーランド軍大尉、ヴィトルト・ピレツキは三度死ぬ [著]小林公二 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』2015年08月02日(日)付。

- アウシュヴィッツを志願した男 ポーランド軍大尉、ヴィトルト・ピレツキは三度死ぬ [著]小林公二 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2015年08月02日 [ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 ■権力の非人間性、捨て身で証明 著者によれば、アウ…

覚え書:「レノンとジョブズ 変革を呼ぶフール [著]井口尚樹 [評者]細野晴臣(音楽家)」、『朝日新聞』2015年08月02日(日)付。

- レノンとジョブズ 変革を呼ぶフール [著]井口尚樹 [評者]細野晴臣(音楽家) [掲載]2015年08月02日 [ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 ■破格の「大愚」に通じる文化の髄 智恵(ちえ)のシンボルである林檎(りんご)を、かつて2人の有能な「フール」…

覚え書:「昭和史のかたち:特攻に反対した隊長=保阪正康」、『毎日新聞』2015年08月08日(土)付。

- 昭和史のかたち:特攻に反対した隊長=保阪正康 毎日新聞 2015年08月08日 東京朝刊 ◇「真の敵」は今も目の前に 毎年8月になるとある人物を思い出す。海軍の飛行部隊・芙蓉(ふよう)部隊の隊長だった美濃部正氏である。特攻作戦に公然と反対した指揮官で…

覚え書:「文化の扉:はじめての原爆文学 被爆伝え続け70年、復刊の動きも」、『朝日新聞』2015年08月09日(日)付。

- 文化の扉:はじめての原爆文学 被爆伝え続け70年、復刊の動きも 2015年08月09日(写真キャプション)はじめての原爆文学<グラフィック・加藤啓太郎> 広島、長崎に原爆が投下されて70年。犠牲者や被爆者の苦しみ、生き方を描いた小説や詩などの原爆文…

覚え書:「スクープ [著]イーヴリン・ウォー [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)」、『朝日新聞』2015年08月02日(日)付。

- スクープ [著]イーヴリン・ウォー [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学) [掲載]2015年08月02日 [ジャンル]文芸 ■勘違いで特派員、ワハハな笑劇 パタゴニア滞在記で有名な流行作家ジョン・ブートは、内乱の兆しがある東アフリカのイシュメイリア…

覚え書:「【書く人】普通の人々の運命、克明に 『新版 軍艦武蔵』(上・下) 作家 手塚 正己さん(68)」、『東京新聞』2015年08月02日(日)付。

- 【書く人】普通の人々の運命、克明に 『新版 軍艦武蔵』(上・下) 作家 手塚 正己さん(68) 2015年8月2日 ことし三月、フィリピン・シブヤン海の海底で見つかり話題となった戦艦「武蔵」。この巨大な洋上の城に関わった士官、兵士らの人間ドラマを上下…

覚え書:「書評:エクソダス症候群 宮内 悠介 著」、『東京新聞』2015年08月02日(日)付。

- エクソダス症候群 宮内 悠介 著 2015年08月02日 ◆正気とは 壮大な思索 [評者]末國善己=文芸評論家 宮内悠介は、第一作と第二作が直木賞の候補になる鮮烈なデビューを飾った。第三作で初長篇の本書は、火星を舞台に、精神医療の問題に迫っている。 精神…

日記:超国家主義の全体系の基盤たる国体がその絶対性を喪失し今や始めて自由なる主体となった日本国民にその運命を委ねた日

- 「天壌無窮」が価値の妥当範囲の絶えざる拡大を保障し、逆に「皇国武徳」の拡大が中心的価値の絶対性を強めて行く−−この循環過程は、日清・日露戦争より満州事変・支那事変を経て太平洋戦争に至るまで螺旋的に高まって行った。日本軍国主義に終止符が打た…

覚え書:「今こそ串田孫一:山と文学、若者の心つかむ」、『朝日新聞』2015年08月03日(月)付。

- 今こそ串田孫一:山と文学、若者の心つかむ 2015年08月03日(写真キャプション)岩場を登る串田孫一=三宅修氏撮影、北のアルプ美術館提供 登山家の顔を持つ哲学者は、自然の中で考えを巡らせ、山から街に、文芸を届けた。 この夏も書店にはアウトドア雑誌…

覚え書:「書評:ホロコーストと外交官 モルデカイ・パルディール 著」、『東京新聞』2015年08月02日(日)付。

- ホロコーストと外交官 モルデカイ・パルディール 著 2015年8月2日 ◆ユダヤ人救出の闘い [評者]川成洋=法政大名誉教授 第二次世界大戦期に発生したナチ・ドイツによる六百万人ものユダヤ人の大量殺戮(さつりく)は、人類史上最大の汚点として永遠に刻印…

覚え書:「書評:高峰秀子 かく語りき 高峰 秀子 著 斎藤 明美 編」、『東京新聞』2015年08月02日(日)付。

- 高峰秀子 かく語りき 高峰 秀子 著 斎藤 明美 編 2015年8月2日 ◆本物の人間見抜く鑑定眼 [評者]長部日出雄=作家 全四十五組の対談を集めた分厚い大冊だが、話す相手は頗(すこぶ)る広範囲に渉(わた)っている。志賀直哉、谷崎潤一郎、梅原龍三郎、徳…

覚え書:「書評:「知覧」の誕生 福間 良明・山口 誠 編」、『東京新聞』2015年08月02日(日)付。

- 「知覧」の誕生 福間 良明・山口 誠 編 2015年08月02日 ◆特攻のイメージ定着まで [評者]成田龍一=日本女子大教授 鹿児島県・知覧といえば、「特攻の聖地」として知られている。この地の特攻平和会館には、五十万人を超える人びとが訪れている(二〇一二…

日記:「現実を見ろよ」だからこそ「現実」を守るという戦い

安保法案反対の声に「理想を語っていても始まらない。現実を見ろよ」という批判を頂きます。しかし、冷静になって考えて見ますと、これまでの日本社会は、集団的自衛権を行使せず専守防衛を貫いたのが「現実」だった訳ですよね。そうしますと、法案への反対…