日記:本来両立し得ない「祝日には日の丸を掲揚しましょう」と「初詣は氏神様から」




近所のお宮さん、普段は「祝日には日の丸を掲揚しましょう」との掲示ですが、正月は「初詣は氏神様から」になる。何というかこのダブスタにはいつも脱力してしまう。

何かと言えば、それはnationalism と patriotismを混同していることだ。

僕自身はpatriotism自体も相対化して受容する必要があるとは思うのだけれども、そもそも、神社信仰は近代以前においては、国家的祭祀に属さない、いわゆる地域の神社というものは、その地域地域のまさに八百万であったわけで、だkらこそ、地域のひとが氏子としてそれを祀ってきた。

しかし、開国後の近代日本の宗教史においては、南方熊楠がその合祀に大いに反対したように、序列・統合の歩みであったといってよい。

だとすれば、「初詣は氏子様」という言説と「祝日には日の丸を」という言説は対極に位置する訳で、それを取り入れるということは、自身は序列化された被害者であるにも拘わらず、国家祭祀に迎合していくようで……ぐったりです。










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