仏教思想史

日記:早速、公明党の現職議員(辻よしたか・大阪市議会議員)が治安維持法より真っ黒なテロ等準備罪(共謀罪)をヨイショアシスト(°▽°) 思想的源流は、治安維持法違反で逮捕・獄死じゃありませんでしたっけ?

「共謀罪」改め、たとえば「テロ等準備罪」に反対すれば、動機がリベラルでも「テロを容認するんだやっぱりwww」となりかねない。残念ながらそれが今の日本であり、呼称を改めたい向きの狙いもそこにあるのでは。— 冨永 格 (@tanutinn) 2017年1月12日どうや…

覚え書:「今週の本棚:昨日読んだ文庫 中村元『原始仏典を読む』岩波現代文庫=植木雅俊」、『毎日新聞』2015年04月05日(日)付。

- 今週の本棚 昨日読んだ文庫 植木雅俊 本来の仏教について知りたい人に薦めたいのに長年、絶版状態だった中村元著『原始仏典を読む』(岩波現代文庫)が昨年九月復刊され、改めて名著の思いを新たにした。 大学時代、極度の自己嫌悪に陥っていた時、中村訳…

覚え書:「書評:仏教学者 中村元 植木雅俊著=若松英輔・評」、『読売新聞』2014年09月07日(日)付。

- 仏教学者 中村元 植木雅俊著 角川選書 1800円 評・若松英輔(批評家)知の土壌を耕す 中村元は、二十世紀の東洋思想研究を牽引した碩学である。その研究範囲は著しく広く、残された業績もじつに大きい。彼の著作集は四十巻に及ぶ。古代インド哲学から…

日記:中村元先生の「ドイツ語」を介して

- 中村が、一高でペツォルトと出会ったのは、一九三〇年のことだから、ペツォルトが仏教の個人授業を受け始めて十三年経ったころである。ペツォルトの授業は、小学校の教科書をドイツ語に翻訳するという内容だった。その授業の中で、ペツォルトはよく仏教に…

覚え書:「今週の本棚 仏教学者中村元 植木雅俊著」、『毎日新聞』2014年08月31日(日)付。

- 今週の本棚 仏教学者 中村元 植木雅俊著 角川選書・1944円 高名な仏教学者・インド哲学者の一生を、晩年の門弟という視点から描いたものである。 中村元(はじめ)は博覧強記を絵に描いたような大学者で、サンスクリット語をはじめ、パーリ語、チベッ…

覚え書:「書評:植木雅俊『仏教学者 中村元 求道とことばの思想』(角川学芸出版) 多角的な思想の全軌跡=前田耕作」、『週刊読書人』2014年08月22日(金)付。

- 書評 植木雅俊・著 仏教学者 中村元 求道のことばと思想前田耕作多角的な思想の全軌跡活動的な生涯とその開かれた視線をあますところなく活写 1979年12月末、ブレジネフはソ連軍のアフガニスタン侵攻を許可する書類に署名した。『広辞苑』(第3版・…

覚え書:「書評:仏教学者 中村元 植木雅俊・著 学究の生涯と業績描く評伝」、『中外日報』2014年08月08日(金)付。

- 書評 学究の生涯と業績描く評伝 仏教学者 中村元 求道のことばと思想 植木雅俊・著 本書は、人間ブッダに光を当て、ひろく仏教の魅力を伝えた中村元の生涯と業績をたどりながら、その思想の「輪郭」と「核心」を明らかにした評伝だ。 若き日の中村は、哲学…

日記:「『大切な遍路道』を朝鮮人の手から守りましょう」こそ、空海の精神、そして仏教の精神、そしてもっといえば、宗教とは全く対極の立場

日本仏教の現状に私は懐疑的であるし、大戦下において一部の密教僧侶のルーズベルト呪詛などというソレは確かに噴飯ものだけど、インドで誕生し、中国・朝鮮半島を経て日本へ伝来した三国仏教史としての日本的展開(文化内開花)を考えるならば、その直因は…

日記:本来両立し得ない「祝日には日の丸を掲揚しましょう」と「初詣は氏神様から」

近所のお宮さん、普段は「祝日には日の丸を掲揚しましょう」との掲示ですが、正月は「初詣は氏神様から」になる。何というかこのダブスタにはいつも脱力してしまう。何かと言えば、それはnationalism と patriotismを混同していることだ。僕自身はpatriotism…

書評というかファーストインプレッション:安部龍太郎『等伯』日本経済新聞出版、2012年。

ほんとは稿を改めて推敲したいのだけど、衝撃だったので、連twのまとめです。 『等伯』(上) 2012/05/17さて、とうとう、読み見ましたよ、上巻だけですが。安部龍太郎『等伯』日本経済新聞出版(直木賞)。評伝なので筋は横に置きますが、久しぶりに「感…

葬式についての雑感(2)

- 私の父は大学を定年引退したあとに熱心な仏教徒になったが、決して寺に行くことも僧侶の話を聞くこともなかった。日本の仏教は戦争犯罪を行い、反省をしていないと考えていたのである。それで父親は死ぬ数日前に、手書きの短い遺言を書いた。自分の死に際…

葬式についての雑感

葬式についての雑感ですが、ブログにまとめて書こうかと思いましたが、気力喪失にて、忘れない内にメモ程度に少しtwに流しておきます。日曜日、妻の祖母が104歳(数え)でなくなり、月曜お通夜、火曜日葬儀となりました。宗派は浄土真宗本願寺派。実父…

研究ノート:日蓮のもつバイタリティ 中村元×鶴見俊輔対談より

- これからの仏教 鶴見 少し話がずれるんですが、そういうふうに世界を見渡して考えると仏教はどういう方向へといくんですか。 中村 やはり若干の特徴が現れています。まず一つは、超宗派性です。古い昔からの宗派というのがその区別の意味をもたなくなりま…

書評:「植木雅俊『思想としての法華経』(岩波書店)、『第三文明』2013年2月、95頁。

- 法華経の神髄をえぐりだし、研究史を画する一書 著者は、サンスクリット原典から『法華経』、『維摩経』の画期的な訳業を世に送り、その明晰(めきせき)な訳文と創意に富む訳注は仏教学に新たな息吹(いぶき)を吹き込んだことで知られる。 本書は、これ…

現にある宗教と宗教とが互いに磨き合うこと

- 北森 曾我量深先生は私が尊敬する仏教学者の一人ですが、「往生と成仏」という論文で次のようにいっておられます。 われわれはやはりキリスト教でも仏教でも、お互いに語り合うて、そうして別に仏教者がキリスト教にかわるとか、キリスト教が仏教にかわる…

仏教哲学で初めて“ブッダ”とカタカナで書かれた中村元博士

- 辺見 「萩の花」というタイトルにしてもいいですね。 先生は仏教の心を本当にわかえりやすく書いていらっしゃいますね。私は、学生時代に『東洋人の思惟方法』を読みまして、とても勉強させていただきました。中村 恐れ入ります。いや、あれはゲテモノでご…

覚え書:「大阪の神さん仏さん [著]釈徹宗・高島幸次 [評者]中島岳志」、『朝日新聞』2012年10月28日(日)付。

- 大阪の神さん仏さん [著]釈徹宗・高島幸次 [評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史) [掲載]2012年10月28日 住吉大社、四天王寺、大阪天満宮、石山本願寺……。大阪という都市の形成には、思いのほか、社寺が深く関わっている。本書…

覚え書:「書評:『思想としての法華経』植木雅俊著」、『中外日報』2012年10月23日(火)付。

- 『思想としての法華経』 植木雅俊・著 (岩波書店・3150円)平等や寛容 現代に意義 女性差別批判の再考なども 著者は独学で仏教学の広大な宇宙に踏み込み、中村元博士との出会いに励まされて地道な研究を継続し、8年がかりで『法華経』のサンスクリッ…

覚え書:「今週の本棚:村上陽一郎・評 『肯定の心理学−−空海から芭蕉まで』=熊倉伸宏・著」、『毎日新聞』2012年10月21日(日)付。

- 今週の本棚:村上陽一郎・評 『肯定の心理学−−空海から芭蕉まで』=熊倉伸宏・著 (新興医学出版社・2625円) ◇自他を超えて響き合う「開き」への誘い 自殺願望の女性がひとり。幼児体験の問題を抱えていた上に、最近最も親しくしていた友人を突然失っ…

「これから講義を始めます。体の具合が悪いのでこのままで失礼します」

- 中村元先生の“最終講義” 中村先生が亡くなられたのは、一九九九年一〇月一〇日のことだった。享年八六歳。猛暑で倒れられた先生は、亡くなられる少し前から昏睡状態が続いていた。そんなとき、先生の口から「これから講義を始めます。体の具合が悪いのでこ…

宗教者が俗権から爵位を受けて、それを名誉と感ずるとは何事であるか。

- 「然るに此の仏法も、初生の時より治者の党に入りて其の力に帰依せざる者なし。古来、名僧智識と称する者、或は入唐して法を求め、或は自国に在りて新教を開き、人を教化し寺を建つるもの多しと雖ども、大概皆、天子将軍等の眷顧を微倖し、其の余光を仮り…

覚え書:「『梵漢和対照・現代語訳 「維摩経」』岩波書店 植木雅俊訳 評・前田耕作」、『読売新聞』2011年11月6日(日)付。

- 『梵漢和対照・現代語訳 「維摩経」』岩波書店 植木雅俊訳 評・前田耕作(アジア文化史家・和光大名誉教授)「文殊との対論」輝き新た 奈良・法隆寺の美しい五重塔の初層内陣に須弥山を中心として東西南北四つの主題が塑造されていることは、訪れた人なら…

覚え書:「今週の本棚:張競・評 『仏教、本当の教え』=植木雅俊・著」、『毎日新聞』2011年11月6日(日)付。

- 今週の本棚:張競・評 『仏教、本当の教え』=植木雅俊・著 中公新書・840円 ◇原始仏典の精読にもとづく宗教文化論 アメリカで信仰のことを聞かれたら、口が裂けても無宗教とはいえない。道徳心がないと見なされ、人格を疑われてしまうからだ。そんな場…

存在しないものも存在するかのように思い込みがち

- 人に差別があるかのように世間で言われているのは、人間が勝手に言葉で規定しただけであると、釈尊は『スッタニパータ』で次のように言っている。 身体を有する〔異なる生き〕ものの間ではそれぞれ区別があるが、人間〔同士〕の間ではこれ(区別)は存在し…

出家することは、本来、世俗の名誉、名声、利益など一切をかなぐり捨てて、社会の最底辺に置かれた人たちと同じ立場に立つことであった……

- また、『サンユッタ・ニカーヤ』(内容別に分類された教えの集成)でも、次のように述べている。 多くの呪文をつぶやいても、生まれによってバラモンとなるのではない。〔バラモンといわれる人であっても、心の〕中は、汚物で汚染され欺瞞にとらわれている…