2013-04-08から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:『ジャン=ジャック・ルソーと音楽』 海老澤敏著 評・岡田温司」、『読売新聞』2013年03月24日(日)付。

- 『ジャン=ジャック・ルソーと音楽』 海老澤敏著評・岡田温司(西洋美術史家・京都大教授) 「ルソーはまず音楽家だった」、モーツァルト研究の第一人者でもある著者の年来の揺るぎない確信である。18世紀フランスを代表する大思想家で、『エミール』や…

覚え書:「書評:『アップダイクと私――アップダイク・エッセイ傑作選』 ジョン・アップダイク著 評・尾崎真理子」、『読売新聞』2013年03月24日(日)付。

- 『アップダイクと私――アップダイク・エッセイ傑作選』 ジョン・アップダイク著評・尾崎真理子(本社編集委員) その生涯と文学の神髄 1970年代、アメリカの生活をこの人から教わった。それなりに長い読者でいたけれど、この本によって初めて対面できた…

書評:S.グリーンブラット(河野純治訳)『一四一七年、その一冊が全てを変えた』柏書房、2012年。

S.グリーンブラット『一四一七年、その一冊が全てを変えた』柏書房、読了。ルネサンス黎明期のイタリア。主人公はポッジョ・ブラッチョリーニ。教皇庁祐筆の人文主義「ブックハンター」の物語。歴史を変えるのは活版印刷でもガリレオでもない。古代ローマ…