2013-06-22から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:連続する問題 山城むつみ 著」、『東京新聞』2013年06月16日(日)付。

- 連続する問題 山城むつみ 著 2013年6月16日 ◆加害者性の自覚迫る [評者]井口時男=文芸評論家 このところの中国・北朝鮮・韓国とのトラブルの多くは、近代日本史の「後遺症」に起因している。戦争と植民地支配が終わって七十年近いが、傷口は双方になお…

覚え書:「書評:素顔の新美南吉 斎藤卓志 著」、『東京新聞』2013年06月16日(日)付。

- 素顔の新美南吉 斎藤卓志 著 2013年6月16日 ◆壮絶、哀切な晩年活写 [評者]宮川健郎=武蔵野大教授 新美南吉は一九一三年、現在の愛知県半田市に生まれた。旧制中学のころから文学に関心をもち、雑誌に投稿する。児童雑誌『赤い鳥』には、童謡が二十三編…

書評:上林陽治『非正規公務員という問題 問われる公共サービスのあり方』岩波ブックレット、2013年。

上林陽治『非正規公務員という問題 問われる公共サービスのあり方』岩波ブックレット、読了。その陣容が無駄の象徴と指摘されるものの安定した職種というイメージの地方公務員。しかしその内実は3人に1人が非正規の職員だという。本書は、市民の日常を支え…