近代とは何か

日記:自公政権はアサド政権の虐殺を側面支援するプーチンをアシストして「独自外交で安倍首相は自信を持って新たな安全保障の枠組みをつくる」と宣う辻よしたか大センセイ

今回も親米派が与野党問わず苦言。メディアも総じて失敗を強調。そろそろ国民も気づくのではないだろうか?独自外交で安倍首相は自信を持って新たな安全保障の枠組みをつくるときかも知れません。親露のトランプ大統領の出現をどう生かすか。真の戦後レジュ…

日記:わかりやすく言えば、「ナチスの暴走を止めろ」と言うのに「対案だせ」とかあり得ない話ですよね。

若い皆さん。知っておいてください。今の日本が相当におかしくなっていることを。憲法違反の声は無視され、何人もニュースキャスターが降板、国会では放送法違反だの停波だのと声があがる。逆に大臣や与党議員の不祥事は知らん顔で続投。こんなことはこれま…

覚え書:「インタビュー:アフガン復興を支える NGO「ペシャワール会」現地代表・中村哲さん」、『朝日新聞』2016年01月30日(土)付。

- インタビュー:アフガン復興を支える NGO「ペシャワール会」現地代表・中村哲さん 2016年1月30日 (写真キャプション)中村哲医師。福岡県太宰府市の九州国立博物館で開かれた現地活動写真展で=久松弘樹撮影 米軍などが「対テロ戦」を掲げ、タリバーン…

日記:『国富論』の読み方

- 『国富論』は、スコットランド啓蒙の思想文化において、もっとも偉大にして変わることのない金字塔となっている。そこに込められているのは、スコットランドの洗練というレンズを通して見た、人間の行動にまつわる理論であり、そうした人間とは、精神やマ…

拙文:「読書:中嶋洋平『ヨーロッパとはどこか』吉田書店 統合の理想と現実を綴る」、『聖教新聞』2015年05月23日(土)付。

- 読書ヨーロッパとはどこか 中嶋洋平 著統合の理想と現実を綴る ユーラシア大陸の西端の狭い一角に、数多くの主権国家がひしめくヨーロッパ−−複雑な国境線を超えた一つのまとまりとして理解されている。なぜなら、現代世界を規定する理念と仕組みの全ては国…

拙文:「読書 大賀祐樹『希望の思想 プラグマティズム入門』筑摩選書 連帯と共生への可能性を開く」、『聖教新聞』2015年03月28日(土)付。

- 読書 希望の思想 プラグマティズム入門 大賀祐樹 著連帯と共生への可能性を開く 現代思想の諸潮流の中でプラグマティズムほど不当な扱いを受けたものはない。実用主義の訳語は早計すぎて“浅い”という印象をあたえる。著者はパース、ジェイムズ、デューイと…

日記:積極的平和主義を「後方支援」するのみならず歴史修正主義に積極的に荷担する公明党

残念ながら、昨日富山県議会で「慰安婦問題に関する適切な対応を求める意見書」が自民党、公明党などにより強行採択されました。日本会議系の武田慎一議員から提案説明、共産党の火爪弘子議員が反対討論しました。早速、抗議声明が出されています。 pic.twit…

覚え書:「ニュースQ3:『八紘一宇』戦時中のスローガンを国会でなぜ?」、『朝日新聞』2015年03月19日(土)付。

- ニュースQ3:「八紘一宇」戦時中のスローガンを国会でなぜ? 2015年03月19日(写真キャプション)「八紘一宇」について触れる自民党の三原じゅん子参院議員 「日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇(はっこういちう)」――。三原じゅん子・自…

覚え書:「こちら特報部 侵略戦争を正当化 八紘一宇国会質問」、『東京新聞』2015年03月19日(土)付。

- こちら特報部 侵略戦争を正当化 八紘一宇国会質問 戦後七十年の国会で、こうした言葉が飛び出すとは思いもしなかった。「八紘一宇」だ。自民党の三原じゅん子参院議員(五〇)が十六日、参院予算委員会で「日本が建国以来、大切にしてきた価値観」と紹介し…

日記:マリオ・バルガス=リョサの『世界終末戦争』(新潮社)を「読む」ということ

先週の金曜日は授業を終えてから月一の読書会へ。毎月一回、コロンビア大学の教養教育カリキュラムの課題図書を取り上げ、「読む」という集いをしておりますが、この秋は番外編として参加者おすすめの1冊をそれぞれとりあげてきましたが、今回はマリオ・バ…

覚え書:「特集ワイド:道徳的でない『道徳教科化』 小中学校で検定教科書、成績評価導入」、『毎日新聞』2014年11月12日(水)付夕刊。

- 特集ワイド:道徳的でない「道徳教科化」 小中学校で検定教科書、成績評価導入 毎日新聞 2014年11月12日 東京夕刊 (写真キャプション)教育再生実行会議であいさつする安倍晋三首相(左から3人目)と(左から)下村博文文科相、鎌田薫座長ら=首相官邸で…

日記:「未来はよくなる」し「未来をよくしていこう」と思っていたけど……1995年という問題。

こないだ若い衆と呑んだとき話題になったのが、村上春樹さんが、“「孤絶」超え、理想主義へ」”(*1)を語ったこと。思い出すと、春樹さんではないけど、高校3年の時に、ベルリンの壁が崩壊したボクにも「未来はよくなる」というか「よくしていこう」と思…

拙文:「読書 宗教とグローバル市民社会 ロバート・N・ベラー、島薗進、奥村隆編・岩波書店」、『聖教新聞』2014年09月27日(土)付。

- 読書 宗教とグローバル市民社会 ロバート・N・ベラー、島薗進、奥村隆編偏狭な国家主義への憂慮 一昨年秋、宗教社会学の巨人ロバート・ベラーは85歳の恒例にもかかわらず来日し、立教大学などで精力的に講演した。本書は、その講演・シンポジウムの内容…

覚え書:「引用句辞典 トレンド編 匿名性の原理が阻む “きずな”の構築」、『毎日新聞』2014年06月22日(日)付。

- 引用句辞典 トレンド編 匿名性の原則が阻む “きずな”の構築 鹿島茂[ぼっち席] 「君はまだぼくには、ほかの十万人の子どもとまるで違いがない子どもさ。だから、ぼくは君がいてもいなくても気にしない。君のほうでも、君はぼくがいてもいなくても気にしな…

書評:内田樹・中島岳志・平松邦夫・イケダハヤト・小田嶋隆・高木新平・平松克美『脱グローバル論 日本の未来のつくりかた』講談社、2013年。

内田樹・中島岳志・平松邦夫・イケダハヤト・小田嶋隆・高木新平・平松克美『脱グローバル論』講談社、読了。平松前大阪市長主催の公共政策ラボでの連続シンポジウムの記録。グローバリスト=ナショナリスト・イデオロギーにどう対抗するのか。「日本の未来…

書評:ミシェル・ヴィノック(大嶋厚訳)『フランスの肖像 歴史・政治・思想』吉田書店、2014年。

ミシェル・ヴィノック(大嶋厚訳)『フランスの肖像 歴史・政治・思想』吉田書店、読了。「フランスについて、簡単に説明していただけますか」。本書は、フランス近現代史の大家がその疑問に答える「フランス入門」。「フランス国民はフランスの存続を望んで…

書評:ロバート・イーグルストン(田尻芳樹、太田晋訳)『ホロコーストとポストモダン 歴史・文学・哲学はどう応答したか』みすず書房、2013年。

ロバート・イーグルストン『ホロコーストとポストモダン 歴史・文学・哲学はどう応答したか』みすず書房、読了。アドルノを引くまでもなくホロコーストは歴史・文学・哲学」を一変させた。その証言やテクストと論争、それをどのように「読む」のか。本書は、…

書評:吉見俊哉『アメリカの越え方 和子・俊輔・良行の抵抗と越境』弘文堂、2012年。

吉見俊哉『アメリカの越え方 和子・俊輔・良行の抵抗と越境』弘文堂、読了。東アジア史とは植民地支配に軸を置く「戦時」の歴史だから、米国の覇権(戦前日本も同じ)とのねじれと真正面から格闘するほかない。本書は、アメリカと関わった鶴見「和子・俊輔・…

書評:佐々木俊尚『レイヤー化する世界 テクノロジーとの共犯関係が始まる』NHK出版新書、2013年。

- 金融市場、宗教団体、民族組織、テロリスト、ボランティア活動、自然保護運動、展覧会、国際イベント、ファッション、アートなどさまざまな分野でさまざな人たちや団体がそれぞれにレイヤーをつくり、そこで活動していくでしょう。 そしてそれらのレイヤー…

覚え書:「書評:連続する問題 山城むつみ 著」、『東京新聞』2013年06月16日(日)付。

- 連続する問題 山城むつみ 著 2013年6月16日 ◆加害者性の自覚迫る [評者]井口時男=文芸評論家 このところの中国・北朝鮮・韓国とのトラブルの多くは、近代日本史の「後遺症」に起因している。戦争と植民地支配が終わって七十年近いが、傷口は双方になお…

覚え書:「書評:アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること [著]ネイサン・イングランダー [評者]小野正嗣」、『朝日新聞』2013年06月02日(日)付。

- アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること [著]ネイサン・イングランダー [評者]小野正嗣(作家・明治学院大学准教授) [掲載]2013年06月02日 [ジャンル]文芸 人文 ■生還者は「人間的」になったのか 艱難(かんなん)汝(なんじ)を玉にす。だが…

覚え書:「書評:そのとき、本が生まれた [著]アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ [評者]内澤旬子」、『朝日新聞』2013年05月26日(日)付。

- そのとき、本が生まれた [著]アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ [評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター) [掲載]2013年05月26日 [ジャンル]歴史 国際 ■出版史から見たヴェネツィア 1987年ヴェネツィアの小さな教会図書館で、コーランが発見された…

覚え書:「引用句辞典 トレンド編 [通販番組に学ぶ]=鹿島茂」、『毎日新聞』2013年05月25日(土)付。

- 引用句辞典 トレンド編 鹿島茂 [通販番組に学ぶ]「便利」価値見失う 資本主義の不幸 競争心、すなわちわれわれ自身が優越したいという熱心な欲求は、もともと、他の人びとの卓越にたいするわれわれの感嘆に、基礎を持っている。(中略)われわれはそれら…

覚え書:「記者の目:アイヌ遺骨返還問題」、『毎日新聞』2013年05月21日(火)付。

- 記者の目:アイヌ遺骨返還問題北海道報道部 千々部一好研究者のモラル確立を 北海道大や東京大、京都大など全国11大学が、「人類学の研究」と称して明治時代から戦後までの期間に墓地から集めたアイヌの遺骨が1633体に上ることが4月、文部科学省の…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『沈黙の力』=劉霞・著」、『毎日新聞』2013年05月19日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『沈黙の力』=劉霞・著 毎日新聞 2013年05月19日 東京朝刊 (FOIL・1365円) 中国の芸術家による写真集。自身が「醜い子供たち」と呼ぶ人形を北京郊外にさまよわせ、そのさまを撮り続けた。多くの写真で、人形は縛られたり、握…

覚え書:「書評:ユーロ消滅?―ドイツ化するヨーロッパへの警告 [著]ウルリッヒ・ベック [訳]島村賢一 [評者]水野和夫」、『朝日新聞』2013年05月12日(日)付。

- ユーロ消滅?―ドイツ化するヨーロッパへの警告 [著]ウルリッヒ・ベック [訳]島村賢一 [評者]水野和夫(日本大学教授・経済学) [掲載]2013年05月12日 [ジャンル]経済 国際 ■危機への岐路に立つメルケル ユーロ危機を国家債務危機ととらえた経済学者は「資本…

書評:飯倉章『黄禍論と日本人 欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』中公新書、2013年。

- 他に西洋列強諸国が勝利の要因として注目したのは、日本の愛国主義である。そのお様子を如実に示しているのが『パンチ』に載った「愛国心のレッスン」〔図6−19〕だ。日本の軍事的成功に、ジョンブルが「あなたの軍制度はみごとに機能しているように思われ…

覚え書:「書評:黄禍論と日本人 飯倉章著」、『東京新聞』2013年5月5日(日)付。

- 黄禍論と日本人 飯倉章 著 2013年5月5日 [評者] 成田龍一 日本女子大教授。著書『近現代日本史と歴史学』など。 ◆風刺画を丹念に解読 「黄禍論」とは、白人たちが「黄色人種」の脅威を説くもので、ドイツ皇帝ヴィルヘルム二世−カイザーが十九世紀末に唱…

覚え書:「今週の本棚:鹿島茂・評 『昨日までの世界 上・下』=ジャレド・ダイアモンド著」、『毎日新聞』2013年05月05日(日)付。

- 今週の本棚:鹿島茂・評 『昨日までの世界 上・下』=ジャレド・ダイアモンド著 毎日新聞 2013年05月05日 東京朝刊 (日本経済新聞出版社・各1995円) ◇自由を求めた文明社会は何を失ったのか 授業で「ALWAYS 三丁目の夕日」が話題にのぼったので…

覚え書:「書評:昨日までの世界(上・下)―文明の源流と人類の未来 [著]ジャレド・ダイアモンド [訳]倉骨彰 [評者]福岡伸一」、『朝日新聞』2013年04月28日(日)付。

- 昨日までの世界(上・下)―文明の源流と人類の未来 [著]ジャレド・ダイアモンド [訳]倉骨彰 [評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学) [掲載]2013年04月28日 [ジャンル]人文 ■風土と環境因重視、叡智をたどり直す 朝日新聞が、識者アンケートによるゼロ年…