2013-07-03から1日間の記事一覧

覚え書:「今週の本棚:川本三郎・評 『周五郎伝−虚空巡礼』=齋藤愼爾・著」、『毎日新聞』2013年06月30日(日)付。

- 今週の本棚:川本三郎・評 『周五郎伝−虚空巡礼』=齋藤愼爾・著 毎日新聞 2013年06月30日 東京朝刊 (白水社・3570円) ◇「苦労人の文学」が秘める豊かな慰藉の力 純文学と大衆文学が画然とわかれていた時代があった。その時代は、文壇では川端康成、…

覚え書:「今週の本棚:池内紀・評 『追悼の文学史』=講談社文芸文庫・編」、『毎日新聞』2013年06月30日(日)付。

- 今週の本棚:池内紀・評 『追悼の文学史』=講談社文芸文庫・編 毎日新聞 2013年06月30日 東京朝刊 ◇池内紀(おさむ)・評 (講談社文芸文庫・1575円) ◇時の遠近に整序され、交錯する生と死の風景 ナルホド、こういう本づくりもあったのかと、おもわず…

書評:南川高志『新・ローマ帝国衰亡史』岩波新書、2013年。

- では、この課題に挑戦した結果、ローマ帝国の衰亡とは何であったといえるだろうか。 それは、「ローマ人である」という、帝国を成り立たせていた担い手のアイデンティティが変化し、国家の本質が失われてゆく過程であった。それが私の描いた「ローマ帝国衰…