覚え書:「みんなの広場 『無知の知』を友人関係や外交に」、『毎日新聞』2013年02月20日(水)付。
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みんなの広場
「無知の知」を友人関係や外交に
高校生 17(東京都清瀬市)
先哲ソクラテスの「無知の知」という言葉を学校で知った。この言葉は、自分の知恵が完全でないことに気がついている、言い換えれば無知であることを知っている点において、知恵者と自任する相手よりわずかに優れているという意味だそうだ。思えば、友人関係において私は相手のことを知った気になって、失礼な態度をとってしまうことが時々ある。お互いが、相手の虚像を勝手につくりだし、それが原因で争ってしまっては非常に残念だ。まずは相手と対話し、理解し合うことが大事だと思う。相手を理解すれば、尊敬の念が湧く。尊敬の念が湧けば、そこに和が生まれる。
尖閣諸島をめぐる中国との関係にも共通点があるのではないかと私は思う。自らの国、また相手の国の歴史、そこで暮らしている人々を理解し、お互いに歩み寄っていくその過程の中に、両国の和、そして繁栄も続いていくのではないだろうか。そのためにも、まずは目の前の友人との和を大事にしたい。
−−「みんなの広場 『無知の知』を友人関係が外交に」、『毎日新聞』2013年02月20日(水)付。
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