日記:シリーズ「あんときのデジカメ」 KONICA MINOLTA DiMAGE Z5


iPhone6s で撮影。

かつて存在したカメラメーカーに、コニカミノルタがあります。前者はレンジファインダーのベストセラーピッカリコニカコニカC35EF)や名機HEXERで知られ、後者は、フルオートの一眼レフカメラα-7000の投入でカメラ市場を塗り替えたことで知られています。

デジタル時代、両者は統合したものの、2006年を最後にカメラ事業から撤退、αシリーズはSONYに引き継がれてその「名」を今にとどめております。

さて、コニカミノルタは、35mmフィルムカメラ時代から数々の名機を投入してきましたが、特に入門機やファミリー向けのカメラがその殆どではなかったかと思います。ご多分にもれず、私が使用してきたのは、コニカは、c35というファミリー向けレンジファインダー機、ミノルタは、純正なミノルタカメラでは、ライカMマウントレンズを取り付けることのできるミノルタCLEと、ライツとの共同制作となったライカCL、レンズはロッコールM-40mmを使ったことがあるだけです。コニカのヘキサーは高価で、ミノルタCLEで代用できることで敬遠しつつ、気がつけば、両者が統合してしまったことに、21世紀恐るべしなどと思ったものです。

さて、最近、コニカミノルタ時代の最終盤に投入された、今で言う「ネオ一眼」のKONICA MINOLTA DiMAGE Z5を手に入れました。Zシリーズとしては4代目の最後のネオ一眼。発売が2005年ですから、ちょうど、LUMIX DMC-LX1を使い始めた年で、銀塩時代から、世にいう望遠レンズを殆ど使ったことがなかったので、当時は縁のないカメラでした。

しかし、デジタル機材を使うようになってから、望遠の使い途に目が覚めたというか、その醍醐味を理解するようになりましたので「ネオ一眼」を使うことに興味津々。とは言っても、スポーツ記者が三脚で構えるようなどでかい望遠レンズの利用というよりは(勿論、経済的に持ち合わせることができませんが)、コンデジクラスで高倍率をそれなりに楽しんでおりますので、10余年前の、その「走り」を少々、楽しみにしながら手に取ってみました。

簡単なスペックは、光学12倍ズームレンズ+デジタル4倍ズームで最大48倍(35mm判換算で35〜1,680mm相当)の「メガズーム」を搭載。撮像素子は、約500万画素CCD、コニカミノルタ独自のCCDシフト方式の手ブレ補正機構「Anti-Shake」が搭載といったところでしょうか。レンズにはミノルタのブランド「GT」が冠されており、よく映りますね、これ。

こ1時間ほど近所をぶらぶら試し撮りしましたが、たしかに望遠は便利なんですが、ネオ一眼自体が初めての利用ということでしたので、古いモデルではありながら、割りと、カメラでいろいろと撮影するという楽しさを感じました。

ワイドとはいえないものの、広角端で35mmから光学12倍。今となっては、「かつての仕様」と言ってもよいロースペックですが、近所をブラブラ、時々、拡大してみたいという「ブラブラ・カメラ」としては驚くほど使いやすく、被写体によってみたり、ひいてみたりしながら、3−4倍望遠のコンデジよりは「遊べる」な、と思いました。ようするに一眼レフほどめんどくさくないし、コンデジよりもいろいろと写真をとれるという意味で「ネオ一眼、やるじゃねえか」と。

コニカミノルタのデジカメは、この他に最後のハイエンドラインコンデジDiMAGE X1を使っております。X1と同じですが、操作系が使いにくいのが、Z5でもマイナスポイントになっており、操作ポイントに加えて、全体として、構成がチグハグ、つまり、ネオ一眼なのに1/2.5型CCDであったりというようなバランスの悪さは否めません。このあたりがきっちりとまとまれば、コニカミノルタはいいカメラを作り続けていたかもなどと想像した次第です。

このところ500万画素デジタルカメラを色々と使っておりますが、センサーではなく画素数でいくと、500万画素が一つの分岐点になっているのかなと。

撮影はプログラム撮影。ホワイトバランスオート。露出補正なし。マクロのみ使用。画像は2560×1920で記録。



↑ マクロで撮影。背景がそれなりにナチュナルなボケ具合


↑ マクロで撮影。


↑ マクロで撮影。


↑ 35mm広角端で撮影(A)。


↑ (A)を光学12倍ズーム


↑ 35mm広角端で撮影(B)。このカメラには酷な被写体。


↑ (B)を光学12倍ズームで撮影。


↑ コンデジの宿命といってよい白飛びします。


↑ 食べ物の質感。


↑ マクロで撮影。機械の質感。


↑ 動物の質感。



DiMAGE Z5 | コニカミノルタ製品アフターサービス - 株式会社ケンコー・トキナー




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