日記:あんときのデジカメ Panasonic LUMIX DMC-LC33 2003年製 原色を鮮やかに見せる発色で抜群の機動力

■ 最初期パナソニックの素直な描写
 今回ご紹介するLUMIX DMC-LC33は「あんときのデジカメ」シリーズのパナソニック製コンパクトデジタルカメラとして2台目となるカメラ。00年代中盤にパナソニックコンデジを使用しておりましたが、全体としてよく「写る」のだけど、その色使いが「派手すぎる」という印象で、ライカレンズを積んでいるにも拘らず、なかなか触手が伸び悩んでおりました。このシリーズでもLUMIX DMC-LX2を紹介しましたが、たしかに色使いが「けばけばしい」印象でしたが、最初期パナソニックコンデジは割合と素直でクリアーな描写をすると伺い、2003年製のエントリークラスの「LUMIX DMC-LC33」を1ヶ月弱使ってみました。

■ エントリークラスながら妥協のない仕様
 パナソニックのデジカメ売上急上昇になったのが、浜崎あゆみの起用と、最初期のコンデジFZ1とF1という魅力的な機種のコラボレーション。前者が12倍という驚異的なズーム機能を搭載し、後者が「300万画素機の中でもワンランク上の解像度を実現した」という使いやすさでパナソニックを一躍コンデジメーカーへ押し上げたことを記憶しております。「VENUS(ヴィーナス)・エンジン」の装備もこの2機種からといいます。
 では、その後に製造されたLC33とはどんなものでしょうか。エントリークラスといえば、このシリーズでも各メーカーのいくつかも機種を紹介しましたが、基本的に価格に合わせて「それなりのもの」や少し以前の技術で「汎用」というのが相場ですが、LC33はCCDやレンズ、主要な画像エンジンなどは上級機と共通とのこと。エントリークラスながら妥協のない仕様ということですが、実際に使ってみると、今から10年以上前に製造された「あんときのデジカメ」ですから、たしかに「遅い」のですが、それでも、その時間差分を差し引いても「サクサク撮影できる」ことに先ずは驚愕しました。バッテリーは単三電池を使う「エントリークラス」ですけど、その「持ち」がものすごくいい。カタログ値ではアルカリ電池+液晶オン+ファインモードで約150枚ながら、実際にはそれ以上の電池寿命。当時のコンデジでアルカリ電池使用というと、緊急用的に10数枚でアウトというパターンがほとんどですから、これだけでも驚く仕様です。筐体はそれなりに「ボテっ」とした「ゴロっ」としたスタイルでスタイリッシュとはほど遠いボディですが、逆にホールディングの良さがあり、スローシャッターに強く、レンズ位置も中央で非常にバランスがいいカメラという出着具合です。

■ 画質はシャープで、原色を鮮やかに見せる発色
でわ、簡単に仕様をおさらい。撮像素子は原色フィルター1/2.5型CCD334万画素、レンズは35mmフィルムカメラ換算で35−105mm相当の3倍ズームで、開放f値はF2.8(ワイド端)−F4.9。細かい話ですが、当時のエントリー〜ミドルクラスのコンデジが広角端が38mm前後でf3.5とかザラにあるので、35mmf2.8とは非常に優秀なレンズではないかと思います。起動は約4秒と時間がかかりますが、シャッターチャージは約1秒と短く、撮影のレスポンスが非常に快適で、バッテリーの持ちの良さとあいまって、とにかくバシャバシャ撮影できます。色ぐらいは、00年代中盤からのLUMIXのようなケバケバしさはなく、原色を鮮やかに彩りつつも画質はシャープで、私としては非常に好みの色使い。非常に優秀なカメラという印象です。
で……。200枚程度撮影した後で、落下させてしまい、電源は入るのですが「システムエラー」で撮影不可という絶望の彼方へと自分自身を落下させてしまいました(涙

ということで以下、作例。ISO100 プログラムオート撮影、マクロモードは使用 AWB 0EV 筐体はiPhone6sで撮影。



↑ 広角端35mmで撮影(A)。


↑ (A)を光学望遠端105mmで撮影。


↑ 広角端35mmで撮影(B)。


↑ (B)を光学望遠端105mmで撮影。


↑ 広角端35mmで撮影(C)。


↑ (C)を光学望遠端105mmで撮影。


↑ 広角端35mmで撮影(D)。


↑ (D)を光学望遠端105mmで撮影。







デジタルカメラ DMC-LC33 商品概要 | ムービー/カメラ | Panasonic


Playing old digital Camera Panasonic LUMIX DMC-LC33 2003 | Flickr



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