日記:「あんときのデジカメ」 OLYMPUS μ790SW 2007年製 「ふつうのコンパクトデジタルカメラ」で何を撮影するのか?

■10年前の「ふつうのコンパクトデジタルカメラ
2007年8月発売のオリンパスのコンパクトデジタルカメラμ790SWを頂いたので、少々使ってみました。ちなみに同時代史的には、当時は2005年発売のPanasonicLUMIX DMC-LX1をまだメインのコンパクトデジタルカメラとして使用し、翌年に2007年発売のRicohGR Digital IIに買い替えたと記憶しております。そう考えると当時は、機器の更新・切り替えのスピードが目まぐるしかったにもかかわらず、コンデジを1年おきに買い換えるほど交換は早くはなかったなあとノスタルジア

主要なカタログスッペクは、撮像素子は、1/2.33型有効710万画素CCD、レンズの焦点距離(35mm換算)で38〜114mm(F3.5〜5)、マクロ撮影は、最大約7cm(スーパーマクロ)、と、凡庸といいますか、どこにでも転がっている「ふつうのコンパクトデジタルカメラ」そのものです。ちょうど10年前のカメラなので、画素数やCCDなど現在との「違い」は大きくありますが、数十枚撮影した感覚としては、起動の早い遅いなどの開きを別にすれば、そんなに「大差」のないカメラというのが正直な印象です。

00年代前半の2インチ以下の液晶に慣れしたんだ身としては(苦笑)、搭載された2.5インチ液晶が非常に見やすく、カメラとしては使いやすい。ちょうどこのころからでしょうか(2007年前後)、人物認知機能が搭載されており(μ790SWでは「人物の顔と背景をキレイに撮れる『フェイス&バックコントロール』機能)、それがかえって「煩わしい」。

■防水/防塵/耐衝撃
さて……。このカメラの「ウリ」は、水深3mの防水性能、高さ1.5mからの落下衝撃に耐える防水/防塵/耐衝撃機能を備えていること。-10度の環境でも撮影可能だそうな。もちろん、中古で、完全な機能が保障された状態ではないので、風呂桶にドボンと投げ込んで撮影を試してみたり、わざとアスファルトに叩きつけてみたりはしませんでしたが、チャレンジとして梅雨空のもと、傘をささずに紫陽花を撮影してみたりする分ではまったく「不具合」がなく、防水機能を保障していない「ふつうのコンパクトデジタルカメラ」よりは、雨天時において「安心」してシャッターを切ることの出来るカメラではないかと思います。ただし、いわゆる「IPX」の保護等級には対応していません。

■「ふつうのコンパクトデジタルカメラ」で何を撮影するのか?
冒頭で、撮影「感」をどこにでも転がっている「ふつうのコンパクトデジタルカメラ」と表現しましたが、まさにそのとおりで、ふつーによく「写り」ます。しかしやはりどこにでも転がっている「ふつうのコンパクトデジタルカメラ」なので、光量が少しでも少なくなると、レンズの開放値がf3.5から始まるとおり、すぐにスローシャッターになってしまいます。もちろん、増感すると粗っぽくなりますし、私自身、なるべく感度は、最低感度(カメラにもよりますがISO100前後)で撮影することを心がけておりますので、ノーフラッシュを信条?としておりますので、夕方以降や屋内でのそうした過酷な規範で撮影するには、「厳しく」なってしまいます。もちろん、これは「ふつうのコンパクトデジタルカメラ」に求め過ぎな条件かも知れませんが、それは「ふつうのコンパクトデジタルカメラ」で何を撮影するのか?という問題と密接に関わっているのではないかとも推察してみたり……。

……ということで、これから梅雨本番。これまで雨天時は非常にナイーブになりならがシャッターを切っておりましたが、雨天時にμ790SWの活躍の舞台があるのではないか!と思いまして、ガンガン使ってまいろうかと思う次第でございます。

最後に作例をいくつか。
ISO100、プログラム撮影ホワイトバランスオート、露出補正なし。画像は2048×1536で保存。筐体はiPhone6sで撮影しました。














オリンパス 製品比較:詳細仕様



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