日記:「あんときのデジカメ」SONY DSC-W35 2007年製 「エントリークラス」という「限界」




■2011年に使い倒した2007年のコンパクトデジタルカメラ
シリーズ「あんときのデジカメ」において、過去に実際所有して実写でガンガン使っていたカメラを取り上げたことは、これまでなかったのですが(2017年7月現在、借りたりしてちょっと触ったカメラは横に置きますが)、今回、取り上げるSONYのDSC-W35は、逼迫的にガンガン使ったカメラでございまして、使わなくなって5年近くの歳月を経た「今」、カメラとは何か、などと考えております。

まあ、そんな難しい話でもないのですが、ちょうど、2011年の震災のあと、財政逼迫にて、色々とデジタルカメラを処分したのですが、その渦中で、巡り合ったのが、このSONYのDSC-W35。ソフマップにて中古で購入したと覚えておりますが、そのとき、2000円ぐらいだったでしょうか。当時ですでに4年落ち。発売当時の実売が2万3千円程度なので、デジタルカメラの価格クライシスを思い知らされた訳ですけれども、自分としては久しぶりの「エントリークラス」(要するにデジタルカメラ新規購入者向けの低価格モデル)ながら、実際に「よく写るな−」と思いつつも、エントリーという「限界」を突きつけられたカメラでもあり、理由は金欠でこのカメラしか手元になかったこともあり、その悪戦苦闘をよく覚えております。

■「エントリークラス」という「限界」
でわ、簡単にスペックをおさらい(……この「おさらい」が定型句になってくるぐらいこのシリーズが定着したのだなあと自分のなかでは「しみじみ」ってどうでもいい話でございますが)。
イメージセンサーは1/2.5型CCD740万画素。なので、自分的にはポスト2005年デジタルカメラなので画素数の中途半端は否めなくても、十分な実用範囲。レンズは、35mmフィルム換算で38-114mm。やや、というか広角端が40mmに近くて……当時既に35mmよりワイド広角のコンデジがぼちぼちスタンダードになりつつあったわけなので……「きびしい」なあと思いつつも、バリオ・テッサーレンズの開放値はF2.8と明るく(光学3倍ズームでF5.2)、マクロも最短2cmなので、エントリークラスのカメラとしては十分過ぎる仕様ではないかと思います。

■「よく写る」けれどもエントリークラスの「限界」
ノスタル爺で恐縮ですが、このカメラに出会うまで、ほとんど、高級コンデジを乗り継いできたので、この条件で撮影して「なんでこんなにブレブレなんだ」とか云云カンヌンの連続で、エントリークラスの「限界」に直面し当惑したことを覚えております。ただ、同時に、条件が揃えば、「よく写る」というのも正味の話であり、結局は写真の「撮り手」の力量につきるのか、などと悩まされたものです。とわいえ弁明するなら、やはりエントリークラスのカメラには、コスト的なものもありますから「限界」があるのは必然的な話でもあり、デジタルであるからこそ、そこは連写によってカバーするほかないのかなあ、などという寸法で、高級コンデジ以上に、条件を替えながら、何度も同じ被写体を撮影しまくった訳ですが、手放してから再度手にとっても、同じことをしておりました。

以下、作例。ISO100、プログラム撮影、ホワイトバランスオート、露出補正なし。画像は7Mで保存。筐体はiPhone6sで撮影。












↑ (A)広角38mm端で撮影。


↑ (A)を3倍ズーム114mmで撮影


↑ (A)をデジタルズーム6倍で撮影


↑ (B)広角38mm端で撮影


↑ (B)を3倍ズーム114mmで撮影


↑ (B)をデジタルズーム6倍で撮影





Playing old digital camera SONY Cyber-Shot DSC-W35 2007 | Flickr

DSC-W35 主な仕様 | デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | ソニー

2011年にw35で撮影した記録その1
旨いもの・酒巡礼記:北海道・札幌市編「函館海鮮居酒屋 魚まさ」 - Essais d’herméneutique

2011年にw35で撮影した記録その2
旨いもの・酒巡礼記:福岡県・福岡市編「海物(かいぶつ)」 - Essais d’herméneutique



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