日記:シリーズ「あんときのデジカメ」番外編 Nikon COOLPIX S01 2012年 徹底的なシンプルスペックながら「ニッコール」

■ 「COOLPIX史上最小最軽量」
先日、近所のセカンドストリート(いわゆるUSEDストア)にて、NikonCOOLPIX S01なる「ちっさー」と唸ってしまったカメラをショーケースで見てしまい、こんなものが発売されていたのかーと思いまして、いろいろと調べました。そのストアでの売価が消費税込みで7千円。発売が2012年で当時の実売が2万円を切るぐらい。店舗販売のセカンド品としては妥当な値付けかと思いつつも、スペック的なところを勘案すると7千円も払うのは「惜しい」というのが正味のところで静観しておりましたが、ヤフオクで送料入れて4千円を切るものを見つけてしまったのが「もっけの幸い」。

ポチってから2週間ほど遊んでみましたので、シリーズ「あんときのデジカメ」ではありませんが、「番外編」としてupしておきます。

2012年8月発売のS01。当時のフレコミは「COOLPIX史上最小最軽量」というコンパクトデジタルカメラで、たしかに小さい。大きさは約77×51.2mm(幅×高さ)というサイズで、iPhoneより小さいBlackberryよりも小さい。重量は100g以下で、持っていてもほとんど重量を感じず、こんなカメラがあるのかい!ってぐらい小さい。確かにトイデジで、USBのメモリースティックタイプの極小カメラは存在するけど、それはあくまでも「まあ、とにかく写る」というトイデジ。片やS01は、オート撮影オンリーながら(露出補正等はできる)、基本的には「まぎれもない」カメラであり、その凝縮さには脱帽です。

■ 徹底的なシンプルスペックながら「ニッコール
さてスペックをおさらい。撮像素子に1/2.9型CCDセンサー、レンズは35mmフィルムカメラ判換算で29-87mm相当の3倍ズーム。マクロ撮影は広角端で5cmと、どこにでも転がっている「ふつー」のコンパクトデジタルカメラ。液晶はタッチパネル式で、タッチUIが採用されており、撮影設定の操作はスマホチックでストレスは少ない。ただし筐体を小さくした都合上、バッテリー、メモリースロットの類もすべて内蔵式。ただし、「自己責任」でOKなら「ばらして」内蔵されているmicroSDとバッテリーの交換は可能です(ちなみにデフォルトの内蔵メモリーは8GB。USBでPCに繋いでの画像の転送となる。ただし普段使いではこれだけあれば交換の必要もないか)。

では実写した感触としてはどうでしょうか。徹底的なシンプルスペックのため、ISO設定含めて基本的オート撮影になってしまう。暗くなると自動的にISO感度があがるのでノイズが増すし、フラッシュ設定のONOFFも電源落とすと全て設定がデフォルトに戻るなど、「おれは、自分で設定して撮影したいんじゃー!」と叫びたくなるのも事実なのですが、それでも「おまかせ」で撮影すると、まあ、それはそれで「いいんじゃね」という程度にニッコールレンズはよく写りますね。

スマホで撮影するとたしかにHDRでなんとなくよく写ります。たしかに、S01のオート撮影よりもよく写ります。しかし、カメラという機械を使って、風景を切り取るという純粋な意味、そして光学ズームという利器が、S01をスマホで代替できない「カメラ」の「カメラ」らしさ、そして機械で撮影するという意味を伝えているような「雑感」をファーストインプレッションとして抱きました。

たしかに「注文」をつけようと思えばいくらでもS01につけることは不可能ではありません。しかし「限界」をもつ「道具」をどのように使いこなすのは「人間」の問題。そういうことを考えさせられたカメラでございました。

で……。偉そうなことをいいつつも、とにかく、このカメラで撮影していると「なに、それカメラなの?」式に注目の的! ガジェットとしてひとつはもっていてもいい、そして所有欲を奮い起こしてくれるアイテムです。

以下、作例。オート撮影。AWB、0EV。筐体はiPhone6sで撮影。



















First Shots Nikon COOLPIX S01 | Flickr

COOLPIX S01 | ニコンイメージング


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