日記:あんときのデジカメ Nikon COOLPIX2500 2002年製「インナースパイラル」という使いやすさの魔力


■ 本体内側にレンズ回転機構を装備した「インナースパイラル」という魔力
2002年春に発売されたNikonのコンパクトデジタルカメラ COOLPIX 2500 。発売から5年を経た時……もう当時はすでに1000万画素が標準という時期……、安かったので購入したのがこのカメラです。200万画素という当時ですでに骨董品レベルのカメラでしたが、フラットなボディのレンズ部分を回転させると撮影ができるギミックが面白く、レンズ部分を回転させれば撮影状態になり、戻すとそのままレンズ保護ができるという便利さで、仕事で使っておりました。当時、GMSのマネジャーをしてたのですが、売り場のコンディションの記録で使い、使わないときはそのままポケットに入れても安心という訳で、古いけれども便利という印象が残っております。

■ 天下のニコン製! と思いきや、実はすべてフルオートのカメラ
ただし、このカメラは、2002年製品ですが天下のニコン製! と思いきや、実はすべてフルオートのカメラで、そこがちょっと残念という思いがあります。撮影は基本的にプログラムオートとシーン選択モードを利用するタイプで、露出補正はあるもののISO設定が出来ないことが少々不便でした。ただそれでもおそらく最高感度は200ぐらい?(多分)とひくいので、いずれにしても「めちゃノイズやんけ!」というものでもなく、まあ、PCで確認するレベルでは問題ないカメラ。エントリークラスの骨董品に文句をいっても始まりませんね。

■ ISO設定が出来ないようにすべてフルオートになっているという勘ぐりをしてみたり
ということでスペックを簡単におさらい。撮像素子は211万画素1/2.7型CCD。撮影の仕方や条件にもよるのですが、極小のCCDで200万画素にも拘らず、条件が揃えば非常にクリアーな写りをしますし、ボケも綺麗。ここはさすがニコンですね。しかし極小+200万画素ですから、いわば動画を静止させて「写真」にしたような締まりのない、細部の潰れた写真が取れることも多く、ここに撮り手の腕が試されるという寸法です。レンズは、35mmフィルムカメラ換算で37−111mmの3倍ズーム。F値は2.7−F4.8。手ぶれ補正などもちろんないので、開放f値がやや明るめなのは助かります。今更という「おもちゃ」のようなカメラですが、それでも500万画素クラスのトイデジや中途半端なエントリークラスのカメラよりはよく写るという印象です。ただ、問題はバッテリーの持ちの悪さ。昔使っていた時もすぐにバッテリーがあがってしまい、毎度、撮影しては充電の繰り返しで、その度に日付や設定がリセットされるので、再設定がめんどくさいという「手間」でこれは今も同じです。
ああ、そうか! そういう訳で、ISO設定が出来ないようにすべてフルオートになっているという勘ぐりをしてみたり。

ということで以下作例。Pオート撮影、シーンモードの「マクロ」のみ使用。ISOオート。WBA 露出補正なし。画像は1,600×1,200で保存。筐体はiPhone6sで撮影。








↑ 広角端37mmで撮影(A)。


↑ (A)を光学望遠端111mmで撮影。


↑ 広角端37mmで撮影(B)。


↑ (B)を光学望遠端111mmで撮影。


↑ (B)をさらに電子ズーム最大4倍で撮影。










Playing old digital Camera Nikon COOLPIX2500 2002 | Flickr

COOLPIX 2500:主な仕様 - コンパクトデジタルカメラ | ニコンイメージング

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