日記:「あんときのデジカメ」 SONY Cyber-shot DSC-WX1 2009年 広角24mm搭載の非常にバランスのいいカメラ


■自分でかつて使っていた「あんときのデジカメ」
今回紹介するSONY Cyber-shot DSC-WX1は、これまでの「あんときのデジカメ」とちょと趣きが異なります。なぜなら、かつて自身で割りと長い間使用してきたコンパクトデジカメになり、はじめて手に触る機械ではありません。しかし、自分でかつて使っていたという意味ではまさに「あんときのデジカメ」といっても過言ではないでしょうか。

WX1は2009年8月の発売。自分が初めて手にしたのは、2010年2月。それまで使っていたCanon Powershot S90からの買い替えで……そしてこのS90も実は長く使い倒した一品で、今でも名機の一つだと理解しております……近所の量販店で購入したように記憶しております。S90との対比になりますが、S90が広角28mmでf2.0と非常に明るいレンズを搭載し、それが非常な強みになっておりましたが、WX1はさらにワイドな広角24mmでf2.4。広角でS90にはまさるものの、開放f値がやや劣る……ある意味では隔靴掻痒な買い替えでしたが、実写してみると、たしかに夜景に強い、そんな印象の残るカメラでした。

■ 意外と田舎で使わないワイドレンズ
現在手にしているWX1は、確か2013年頃にハードオフで本体とバッテリーのみで2000円ぐらいで販売されていたもので、当時はNikonCoolpix P310を使っていたのですが、懐かしさと一応24mmワイドのコンデジも持っていくかみたいなノリで購入し、今もって現役で使っているカメラになります。
現在では広角端が28mmというのは「フツー」の「スペック」になりますが、00年代後半では、まだまだ28mm搭載のコンデジというのは珍しかったなかで、24mmという破格なスペックを市場に投入するのがいかにSONYという感で、購入当初はワイド端でばんばん撮影しておりました。
しかし、田舎に引っ越してからは、あまり活躍の機会がなく、半年撮影しても100ショット程度。どうしてなんだろうと悩みましたが、その半年の撮影記録を振り返ってみますと、田舎では、どちらかといえばワイドレンズで撮影するよりも高倍率のズームの方を重宝しているのが事実で、東京ではどちらかといえば、被写体に近づける機会が多く、広角重視でズームの倍率が低くても問題なく、田舎では、被写体に近づける機会が少なく、どうしても高倍率の望遠を頼りにしてしまう、という撮影環境の違いがあるのかも知れません。

■ 広角24mm搭載の非常にバランスのいいカメラ
さて、スペックを簡単におさらい。コンパクト機では世界初(2009年当時)となる裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R(エクスモアアール)」を搭載したのがWX1。センサーはSONY初となるCMOSソニー“Exmor R” CMOSセンサー1/2.4型、レンズは35mmフィルムカメラ換算で24-120mmの5倍ズーム。5倍ズームって割りと望遠までいくの?という印象ですが、24mmの5倍なので、広角端が35mmの3倍ズームとほぼおなじなので、あまり期待はできませんが、開放f値がF2.4と明るいのが強みでしょうか(テレ端時は、f5.9と少々暗め)。
レンズは、SONY汎用のカール ツァイスのバリオ・テッサーではなくGレンズ。広角端のタル型の歪曲収差が少々目立つのを除けば、非常にシャープな描写をします。最短撮影距離は、広角端5cm、望遠端50cmで、マクロ切り替え操作をしなくても、常時全域でのピント合わせが非常に楽ちんです。

ただ裏面照射のクセみたいなもんでしょうか。全域で露出がオーバーになる傾向があり(これまで5台ぐらい使いましたが)、−1.0程度露出補正するとちょうどよいという印象。まあ、せっかくバランスのいいスペックのカメラなので、田舎では使いにくいといわず、使い倒す心持ちで、今後も使っていこうかなと改めて思った次第です。

以下作例、プログラム撮影。ISO160 ホワイトバランスオート、露出補正なし。筐体はiPhone6sで撮影。





↑広角端24mmで撮影(A)。


↑(A)を5倍ズーム望遠端120mmで撮影。









DSC-WX1 | デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | ソニー

Playing old digital camera SONY Cyber-shot DSC-WX1 2009 | Flickr


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