2018-03-21 覚え書:「折々のことば:882 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年09月23日(土)付。 覚え書 - 折々のことば:882 鷲田清一 2017年9月23日 死者のすごしてきた人生のキャンバスの上に残る、描かれざる余白を、われわれは恣意(しい)的にぬりつぶすわけにはいかない。 (霜山徳爾) ◇ 死の翳(かげ)は生と対立するものではない。もし人が死ねないとしたら人生はなんと疎ましいものになるかと、臨床心理学者は言う。たしかに人の死とともに亡骸は腐りゆく。が、亡き人の「面影」は人びとの中で生き続ける。消え去ったものとしてではなく、残された者に、折にふれて生の意味を問いかけるものとして。『人間の限界』から。 −−「折々のことば:882 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年09月23日(土)付。 - 折々のことば:882 鷲田清一:朝日新聞デジタル 人間の限界 (1975年) (岩波新書)posted with amazlet at 18.03.09霜山 徳爾 岩波書店 売り上げランキング: 130,805Amazon.co.jpで詳細を見る