2014-08-15から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:「孟子」の革命思想と日本 松本 健一 著」、『東京新聞』2014年08月10日(日)付。

- 「孟子」の革命思想と日本 松本 健一 著 2014年8月10日 ◆巧妙に排された儒書 [評者]長山靖生=思想史家 孟子は忠孝の道徳秩序を重んずる儒学の基本典籍のひとつだが、独特のラジカルな思想を含んでいる。「民を貴し」としてその幸福を最重要とし、「君」…

覚え書:「書評:千島列島をめぐる日本とロシア 秋月 俊幸 著」、『東京新聞』2014年08月10日(日)付。

- 千島列島をめぐる日本とロシア 秋月 俊幸 著 2014年8月10日 写真 ◆過去300年の経緯を丁寧に [評者]下斗米伸夫=法政大教授 安倍内閣のもとで解決への期待が高まり始めた北方領土問題だが、昨今のウクライナ危機で不透明感も増している。プーチン大統…

覚え書:「書評:血と水の一滴 沖縄に散った青年軍医 芹澤 健介 著 大林 豁史 監修」、『東京新聞』2014年08月10日(日)付。

- 血と水の一滴 沖縄に散った青年軍医 芹澤 健介 著 大林 豁史 監修 2014年8月10日 ◆戦場で生き方を探る [評者]川成洋=法政大名誉教授 沖縄戦−太平洋戦争最後の日米両軍の最も凄惨(せいさん)な地上戦。日本人犠牲者は二十一万人余、屍山血河(しざんけ…

日記:灯ともる昼の廊下を行きつけて、吉野作造先生この部屋にいましき

- それでは、吉野先生の本質はどこにあるか。ここに「先生とキリスト教」という問題が出て来る。この点は『世界』(一九五五年四月号、一〇〇頁)の座談会の中でもふれられていますが、たしかに、先生は内村鑑三先生とは無関係だった。ただ、吉野先生は本郷…