2014-10-18から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:阿蘭陀西鶴(おらんださいかく) 朝井 まかて 著」、『東京新聞』2014年10月12日(日)付。

- 阿蘭陀西鶴(おらんださいかく) 朝井 まかて 著 2014年10月12日◆娘を通し実像に迫る [評者]木村行伸=文芸評論家 本書は、明治の歌人・中島歌子の波乱の生涯を描いた『恋歌(れんか)』で今年、直木賞を受賞した朝井まかての受賞第一作にあたる。江戸前…

覚え書:「書評:「子どもの自殺」の社会学 伊藤 茂樹 著」、『東京新聞』2014年10月12日(日)付。

- 「子どもの自殺」の社会学 伊藤 茂樹 著 2014年10月12日◆防止に繋がる語り方 [評者]宮淑子=ジャーナリスト 子どもの自殺のなかで、<いじめ自殺>ほど熱心で過剰な語りを導き出すものはない。語る者は、か弱い無垢(むく)な子どもが理不尽ないじめに耐…

覚え書:「書評:フェルメールの帽子 ティモシー・ブルック 著」、『東京新聞』2014年10月12日(日)付。

- フェルメールの帽子 ティモシー・ブルック 著 2014年10月12日 ◆絵を手掛かりに歴史展望 [評者]榑沼(くれぬま)範久=横浜国立大教授 本書はおもにフェルメールの絵画に描かれるべく選ばれた事物の来歴を通して、彼が生きた十七世紀(日本は江戸時代)、…

日記:ポストコロニアル批評の嚆矢サイードが普遍的価値にこだわること

- 真実を語るという目標は、わたしたちの社会のように管理された大衆社会では、おもに、よりよい状況を構築すること、そして既知の事実に適用されておかしくない一連の道徳的原則−−平和、和解、苦悩の軽減−−といえるようなものを構想することである。 −−エド…