真理・価値論
氏家法雄さん、@ujikenorio 何故にチホウ議員とカタカナ表記をされたのでしょうか?また、百田さん @hyakutanaoki や和田さん @wadamasamune のことをレイシスト呼ばわりされていますが、どういった根拠に基づくものなのでしょうか?お示し下さい。 pic.twit…
- 真実を語るという目標は、わたしたちの社会のように管理された大衆社会では、おもに、よりよい状況を構築すること、そして既知の事実に適用されておかしくない一連の道徳的原則−−平和、和解、苦悩の軽減−−といえるようなものを構想することである。 −−エド…
月に一度、コロンビア大学コアカリキュラムの教材を取り上げ、雄志で勉強会をしているのですが、5月がアウグスティヌスで、今月がトマス・アクィナス。キリスト教思想史における二大巨人の著作を概観して思うのは、二人とも「紋切り型」のフレーズで、究極…
ロナルド・H・フリッツェ『捏造される歴史』原書房、読了。「アトランティス大陸」から「天地創造説のなかの人種差別」まで−−。本書はアメリカにおける疑似歴史、疑似科学隆盛の歴史と現在、そしてその受容心象を明らかにする一冊。 疑似科学的なるものを荒…
- ハイゼンベルクの不確定性原理 不確定性原理とは、一言でいえば、「この世で人間にわかることには限界がある」というものです。主体が客体を正確に観測できるという、近代科学の大前提が成り立たないことを唱えた、一種の思考実験でした。 科学において、…
- 一四一七年、その一冊がすべてを変えた [著]スティーヴン・グリーンブラット [評者]荒俣宏(作家) [掲載]2013年02月10日■教会も受容した死を超える快楽 イタリア・ルネサンスの大物が活躍する半世紀ほど前の15世紀初頭、教皇秘書として古典写本の蒐集(し…
- 今週の本棚:『私とは何か』 平野啓一郎著 (講談社現代新書・777円) 著者が近未来長編小説『ドーン』で提示した「分人主義」という概念をかみくだいたのが、この本だ。 〈本書の目的は、人間の基本単位を考え直すことである。〉と冒頭にある通り、社…
- 政治に情熱は必要だが距離をおくことが必要である。政治はきわめて厳粛〔重大〕な行動であるからむしろ生一本の情熱ではだめであるという paradox がある。 a sence of humour があるということは、観念に人間が使われず、人間が観念を使うために必要であ…
- 先験的アプローチの問題は、単に正義の評価にとって適切だと主張しうる、競合する原理が複数、存在しうるということのみから生じるのではない。完全に公正で特定可能な社会的取り決めが存在しないという問題は重要であるが、正義の実践理性に向けての比較…
- 超越なきパラダイス竹田 中沢新一は、一種の超越なきパラダイス論*を立てていると思うんです。彼は天国のことや無限に微分化され続ける差違の領域というようなことを言うわけです。それは要するに、差違のパラダイスですね。ところが、それは全然まずいん…
- 元来宗教は動(やや)もすると「一種の党派」になり、「いくら自分では公平なつもりでも識らず/\に自分の宗旨に肩をもち」たがるものである(大庭氏訳一六七頁)。併し少しく聡明を開いて考へて見れば、斉しく是れ一人の神の光の反映ではないか。修道院…
世の中に「絶対大丈夫」ということは、論理的には存在し得ないはずですが、流通している現状としてはだいたいの場合において結果としては「絶対」だったと機能する事例はよくあります。
- 近頃保守論者の中には、日本国家の特色は、日本のみ特有であつて、他国の習ふ事の出来ないもの、従て又日本は、道徳の点に於て、他国から学ふべきものがないと云ふ人が多い。此くの如き精神的鎖国論者は、人間精神の微妙なる働きを知らず、又文明交通の何…
- マルクス主義者やネオ=マルクス主義者が歴史を知らないと言って私を非難したとき、私は彼らにこう答えたのです−−「歴史を知らないのは、あるいは歴史から眼をそむけているのはあなたたちだ」、とね。「現実の具体的な歴史を、あなたたちは、あなたたちの…
- 人生とは何ぞやという事は、かつて哲学史上の主題であった。そしてそれに対する種々の解答が、いわゆる大哲学者らによって提出された。しかし、人生は決して、あらかじめ定められた、すなわちちゃんと出来上がった一冊の本ではない。各人がそこへ一字々々…