2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「難民中傷:何の苦労もなく 生きていきたい 他人の金で。 そうだ難民しよう! 日本の漫画家、投稿 「恥を知れ」国際的非難」、『毎日新聞』2015年10月08日(木)付。

- 難民中傷:何の苦労もなく 生きていきたい 他人の金で。 そうだ難民しよう! 日本の漫画家、投稿 「恥を知れ」国際的非難 毎日新聞 2015年10月08日 東京朝刊ハイアムズ氏が撮影した少女の写真=ジョナサン・ハイアムズ/セーブ・ザ・チルドレン提供 ハイア…

覚え書:「砂の街路図 [著]佐々木譲 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 砂の街路図 [著]佐々木譲 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2015年09月27日 [ジャンル]文芸 ■時間が止まり、静寂な街に靴音が 主人公は32歳、東京の高校の国語教師。2カ月前に母が亡くなり、遺品には亡き父に関するものがあった。横浜…

覚え書:「ニッポン大音頭時代 「東京音頭」から始まる流行音楽のかたち [著]大石始 [評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)」、『朝日新聞』2015年09月27日(日)付。

- ニッポン大音頭時代 「東京音頭」から始まる流行音楽のかたち [著]大石始 [評者]宮沢章夫(劇作家・演出家) [掲載]2015年09月27日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ■時代に求められた陽気なダンス音楽 民謡として歌い継がれた「伝承音頭」と、その…

覚え書:「【書く人】弱さを補い合う社会に 『人が人のなかで生きてゆくこと』 横浜市立大名誉教授・中西新太郎さん(67)」、『東京新聞』2015年09月27日(日)付。

- 弱さを補い合う社会に 『人が人のなかで生きてゆくこと』 横浜市立大名誉教授・中西新太郎さん(67) 2015年9月27日 大学で「現代日本社会論」を教えながら、引きこもりや貧困層の青少年支援などの現場に関わり、若い人の抱える問題を長年考えてきた。「…

覚え書:「耕論:欧州の境界 上原良子さん、黛秋津さん」、『朝日新聞』2015年10月08日(木)付。

- 耕論:欧州の境界 上原良子さん、黛秋津さん 2015年10月8日 欧州連合(EU)が相次ぐ難題に揺れ、統合の意味が問われている。ギリシャ支援では相互不信が高まり難民問題ではハンガリーが批判された。英国はEU離脱を問う国民投票を予定する。そもそも欧…

覚え書:「戦後70年:田中優子・法政大総長ロングインタビュー『量的拡大だけ追求、もうできない』」、『毎日新聞』2015年10月05日(月)付。

- 戦後70年:田中優子・法政大総長ロングインタビュー「量的拡大だけ追求、もうできない」 2015年10月05日 日本は、奇跡と言われた戦後復興の裏で、すさまじい公害を経験した。水俣病のような深刻な公害をなぜ引き起こしたのか。江戸学、アジア比較文化が…

覚え書:「書評:日本鉄道歌謡史(1)(2) 松村洋 著」、『東京新聞』2015年09月27日(日)付。

- 日本鉄道歌謡史(1)(2) 松村洋 著 2015年9月27日 ◆生活者の目で眺める世相 [評者]原口隆行=鉄道史家 明治時代初期の『しょんがいな(しょんがえ節)』に始まり、二〇〇五(平成十七)年のくるりの『赤い電車』に至るまで、鉄道を主題にした歌謡、…

覚え書:「書評:繭と絆 植松三十里 著」、『東京新聞』2015年09月27日(日)付。

- 繭と絆 植松三十里 著 2015年9月27日 ◆工女たちが紡ぐ友情 [評者]高橋千劔破(ちはや)=作家・評論家 明治新政府のお雇いフランス人技師ブリュナの指導のもと、官営の大規模な機械製糸工場が群馬県の富岡につくられたのは、明治五年(一八七二)のこと…

覚え書:「書評:海嘯(かいしょう) 島尾ミホ 著」、『東京新聞』2015年09月27日(日)付。

- 海嘯(かいしょう) 島尾ミホ 著 2015年9月27日 ◆島娘の恋 自身と重ね [評者]志村有弘=文芸評論家 鹿児島県奄美諸島の加計呂麻(かけろま)島に生まれた著者ならではの長篇小説(一九八三〜八四年発表、未完)だが、単行本化は初。 ハンセン病(作中で…

日記:吉野作造による政治の非権力化の追求

- 吉野は政治を人類の社会生活を維持し発展させるために、それを統制し秩序づける「客観的支配関係」として意味づけ、それによっては実現されない人類の自由への要求との不断の緊張によって政治は進歩してゆくものととらえる。そして秩序と自由(あるいは権…

覚え書:「インタビュー:試練のEU 欧州大学院大学学長、ジョゼフ・H・H・ワイラーさん」、『朝日新聞』2015年10月03日(土)付。

- インタビュー:試練のEU 欧州大学院大学学長、ジョゼフ・H・H・ワイラーさん 2015年10月03日 ウクライナを巡る紛争、ギリシャに端を発したユーロ危機、到来する難民――。相次ぐ難題に直面する欧州連合(EU)の苦悩は深い。危機の本質はどこにあるのか…

覚え書:「書評:弔いの文化史 川村邦光 著」、『東京新聞』2015年09月27日(日)付。

- 弔いの文化史 川村邦光 著 2015年9月27日 ◆死者の声に耳傾ける営み [評者]釈徹宗=僧侶・宗教学者 日本の来世観や葬送儀礼の理念は、すっきりとした体系になっていない。はるかいにしえから蓄積されてきた情念を基盤として、神道・仏教・道教・キリスト…

覚え書:「今週の本棚:渡辺保・評 『水の葬送』=アン・クリーヴス著」、『毎日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 今週の本棚:渡辺保・評 『水の葬送』=アン・クリーヴス著 毎日新聞 2015年09月27日 東京朝刊 (創元推理文庫・1426円) ◇三つの特徴生かしたサスペンス文学 イギリスの最北、スコットランドのさらに北の海上にシェトランド諸島がある。 断崖絶壁と白…

覚え書:「今週の本棚:岩間陽子・評 『イスラーム国』=アブドルバーリ・アトワーン著」、『毎日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 今週の本棚:岩間陽子・評 『イスラーム国』=アブドルバーリ・アトワーン著 毎日新聞 2015年09月27日 東京朝刊 (集英社インターナショナル・2592円) ◇残虐性によるデジタル世界の支配 アブドルバーリ・アトワーンは、日本ではほとんど知られていな…

覚え書:「松尾貴史のちょっと違和感:SEALDsメンバーに脅迫状 違う考え持つ人への圧力目立つ」、『毎日新聞』2015年10月04日(日)付日曜版(日曜くらぶ)。

- 松尾貴史のちょっと違和感 SEALDsメンバーに脅迫状 違う考え持つ人への圧力目立つ いわゆる「戦争法」に反対しているSEALDs(シールズ)の中心的メンバーの一人、大学生の奥田愛基さんと家族を殺害するという脅迫状が彼の通う大学に送りつけら…

覚え書:「田中優子の江戸から見ると:マララさんが教えてくれたこと」、『毎日新聞』2015年10月07日(水)付夕刊。

- 田中優子の江戸から見ると:マララさんが教えてくれたこと 毎日新聞 2015年10月07日 東京夕刊 法政大には英語のみで授業を受けるグローバル教養学部や大学院があり、これからは英語での受講と単位取得が全学に広がっていく。いわばキャンパスの多様化、グ…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『琥珀のまたたき』 著者・小川洋子さん」、『毎日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『琥珀のまたたき』 著者・小川洋子さん 毎日新聞 2015年09月27日 東京朝刊 (講談社・1620円) ◇“壁”に挑む3きょうだい 小川洋子(おがわ・ようこ)さん 高原の外れ。壁に閉ざされた家とその庭で、3きょうだいが夢中で遊んでい…

覚え書:「今週の本棚:井波律子・評 『剣闘士に薔薇を』=ダニーラ・コマストリ=モンタナーリ著」、『毎日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 今週の本棚:井波律子・評 『剣闘士に薔薇を』=ダニーラ・コマストリ=モンタナーリ著 毎日新聞 2015年09月27日 東京朝刊 拡大写真 (国書刊行会・2808円) ◇古代ローマ舞台にした良質なミステリ イタリアのミステリとりわけ歴史ミステリといえば、す…

覚え書:「今週の本棚:池澤夏樹・評 『服従』=ミシェル・ウエルベック著」、『毎日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 今週の本棚:池澤夏樹・評 『服従』=ミシェル・ウエルベック著 毎日新聞 2015年09月27日 東京朝刊 (河出書房新社・2592円) ◇政治の激変期、利を得るのはだれ? 近未来を想定するシミュレーションの小説で、なかなかショッキング。前作『地図と領土…

日記:日本国憲法という「土台」の保持と創造

- 多くの国民がこの新憲法を歓迎したのは、否定できないところかと思います。私と同じ一九三七年生まれの社会学者見田宗介さんが、さる新聞で、終戦前には「日本が降伏したら地獄だ」といった恐怖心が支配し、戦争をやめることを極度に恐れる雰囲気があった…

覚え書:「特集ワイド:シリア難民問題 金だけ支援、入国はNO 「鎖国日本」に厳しい視線」、『毎日新聞』2015年10月06日(火)付夕刊。

- 特集ワイド:シリア難民問題 金だけ支援、入国はNO 「鎖国日本」に厳しい視線 毎日新聞 2015年10月06日 東京夕刊インドシナ難民が多く住む神奈川県営「いちょう団地」の祭りでは、ベトナム料理など多国籍の露店が並び、中国の獅子舞が出現した=横浜市で…

覚え書:「今週の本棚:持田叙子・評 『冥途あり』=長野まゆみ著」、『毎日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 今週の本棚:持田叙子・評 『冥途あり』=長野まゆみ著 毎日新聞 2015年09月27日 東京朝刊 拡大写真 ◆持田叙子(のぶこ)評 (講談社・1620円) ◇詩的な庶民の東京史 さらさらと浅瀬に水が流れるような、読みやすいなめらかな語り口。装画もかわいい。…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『下中彌三郎 アジア主義から世界連邦運動へ』=中島岳志・著」、『毎日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『下中彌三郎 アジア主義から世界連邦運動へ』=中島岳志・著 毎日新聞 2015年09月27日 東京朝刊 (平凡社・2592円) 平凡社の創業100周年記念で出版された創業者の評伝。というと苦難を経ての成功譚(たん)といったものを想像…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『「食」で医療費は10兆円減らせる』=渡邊昌・著」、『毎日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『「食」で医療費は10兆円減らせる』=渡邊昌・著 毎日新聞 2015年09月27日 東京朝刊 (日本政策研究センター・864円) 現在、国民が負担している医療費の総額は1年で約40兆円。国家予算の約4割に相当する。「食」を重視した医…

覚え書:「今こそイタロ・カルヴィーノ:批評精神、多様な文体で発信」、『朝日新聞』2015年10月05日(月)付。

- 今こそイタロ・カルヴィーノ:批評精神、多様な文体で発信 2015年10月05日 イタロ・カルヴィーノ 文学は何を表現するのか。イタリアの国民的作家から「政治と文学」の関係をさぐる。 今週はノーベル賞週間。日本人受賞の可能性も注目される。第2次世界大…

覚え書:「特集ワイド:実現する?野党共闘 共産提案「国民連合政府」、選挙協力…民主、維新は慎重」、『毎日新聞』2015年10月05日(月)付夕刊。

- 特集ワイド:実現する?野党共闘 共産提案「国民連合政府」、選挙協力…民主、維新は慎重 毎日新聞 2015年10月05日 東京夕刊 「大同団結」への引き金になるのか。共産党が提案した「国民連合政府」構想と国政選挙での選挙協力だ。安倍晋三政権が、国民の反…

覚え書:「夏の裁断 [著]島本理生」、『朝日新聞』2015年09月20日(日)付。

- 夏の裁断 [著]島本理生 [掲載]2015年09月20日 [ジャンル]文芸 求めておきながら、女がその気になったら冷たく突き放す。主人公の女性作家は、男性編集者の悪魔のような性癖に戸惑いながらも、過去の性的トラウマから、編集者の強い要求におびえつつ従っ…

覚え書:「たすけて、おとうさん [著]大岡玲 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2015年09月20日(日)付。

- たすけて、おとうさん [著]大岡玲 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2015年09月20日 [ジャンル]文芸 ■得体の知れぬ 重く深いこわさ 著者が『ピノッキオの冒険』など誰もが知る名作を読み、その解釈を下敷きにして新しい物語を紡ぐ12の…

覚え書:「暗渠マニアック! [著]吉村生、高山英男 [評者]三浦しをん(作家)」、『朝日新聞』2015年09月20日(日)付。

- 暗渠マニアック! [著]吉村生、高山英男 [評者]三浦しをん(作家) [掲載]2015年09月20日 [ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 ■見慣れた景色一変、浮かぶ世界 本書における暗渠(あんきょ)とは、「地下に水の流れが残っている、いないにかかわらず、…

日記:物語に勲発されて拓いていくのか、それとも物語に依存して退行していくのか。

村上春樹さんほど「物語」の重要性を強調することには慎重です。良い物語と悪い物語の不毛な二項対立が永遠に続いてしまうからです。ですが、量子論的な観点から「全く無意味だ」と言い切ることにも躊躇します。なぜなら、人間は世界とは何か、人間とは何を…