2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「ストーリー:封印された神父殺害事件 終戦3日後の銃声」、『毎日新聞』2015年10月11日(日)付。

- ストーリー:封印された神父殺害事件(その1) 終戦3日後の銃声 毎日新聞 2015年10月11日 東京朝刊(写真キャプション)戸田帯刀神父が事件に遭った保土ケ谷カトリック教会を訪れたカトリック吉祥寺教会の後藤文雄神父=横浜市保土ケ谷区で、小川昌宏撮…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『近世快人伝 頭山満から父杉山茂丸まで』=夢野久作・著」、『毎日新聞』2015年2015年10月04日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『近世快人伝 頭山満から父杉山茂丸まで』=夢野久作・著 毎日新聞 2015年10月04日 東京朝刊 (文春学藝ライブラリー・1058円) 戦前のアジア主義右翼政治団体、玄洋社を象徴する人物ら4人を奇書『ドグラ・マグラ』で知られる作家…

覚え書:「今週の本棚:松原隆一郎・評 『経済と自由−文明の転換』=カール・ポランニー著」、『毎日新聞』2015年10月04日(日)付。

- 今週の本棚:松原隆一郎・評 『経済と自由−文明の転換』=カール・ポランニー著 毎日新聞 2015年10月04日 東京朝刊 (ちくま学芸文庫・1728円) ◇消費と生産の協同組合主義に希望 今世紀に入り、経済政策といえば構造改革に始まり建築物の高さ制限緩和…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『B型肝炎 なぜここまで拡がったのか』=奥泉尚洋、久野華代・著」、『毎日新聞』2015年10月04日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『B型肝炎 なぜここまで拡がったのか』=奥泉尚洋、久野華代・著 毎日新聞 2015年10月04日 東京朝刊 (岩波ブックレット・562円) 日本には、幼少期の予防接種時に注射器の使い回しが原因でB型肝炎に感染させられた人が40万人以…

覚え書:「特集ワイド:続報真相 本土「常識」の誤解 辺野古移設は仕方ない?」、『毎日新聞』2015年10月09日(金)付。

- 特集ワイド:続報真相 本土「常識」の誤解 辺野古移設は仕方ない? 毎日新聞 2015年10月09日 東京夕刊(写真キャプション)米海兵隊キャンプ・シュワブ前で移設に反対する市民ら。本土で暮らす人は、沖縄の人々の気持ちを分かっているのだろうか=沖縄県名…

覚え書:「今こそ宮沢賢治:私利よりも「ぜんたい」思う」、『朝日新聞』2015年10月12日(月)付。

- 今こそ宮沢賢治:私利よりも「ぜんたい」思う 2015年10月12日 「本当の幸せ」を見失った現代社会。あえて自分以外の幸せに目を向けてみたい。 1千分の1秒。それ以下の単位でコンピューターが自動発注する取引が、株式市場で幅を利かせている。確実にもう…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『骨風』 著者・篠原勝之さん」、『毎日新聞』2015年10月04日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『骨風』 著者・篠原勝之さん 毎日新聞 2015年10月04日 東京朝刊 ◆『骨風(こっぷう)』 (文藝春秋・1782円) ◇「死」を手づかみにした小説集 篠原勝之(しのはら・かつゆき)さん 「70歳過ぎるとね、死が身近になってくるだよ…

覚え書:「今週の本棚:養老孟司・評 『バイオエピステモロジー』=米本昌平・著」、『毎日新聞』2015年10月04日(日)付。

- 今週の本棚:養老孟司・評 『バイオエピステモロジー』=米本昌平・著 毎日新聞 2015年10月04日 東京朝刊 (書籍工房早山・4320円) ◇根源的に考える出色の現代生物学批判 表題を見ただけで、尻込みする人がありそうである。むずかしいんとちゃうか。…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『寺山修司からの手紙』=山田太一・編」、『毎日新聞』2015年10月04日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『寺山修司からの手紙』=山田太一・編 毎日新聞 2015年10月04日 東京朝刊 (岩波書店・1836円) 寺山修司(1935−83年)と、数々の名作ドラマを手がけた山田太一氏が大学時代の同級生で、親交を深くしたのは知られている。こ…

日記:ひたすら黙っているか、大賛成するしかない。

- これも他の収容所の例では、収容所内食堂で集団的な反動摘発が行われたり、柱に縛りつけた「反動」に集団で「突撃」して死なせかけた例などがある。こうした体罰は、謙二のいた収容所ではなかったが、精神的な苦痛は大きかったという。 「民主運動では殴り…

覚え書:「折々のことば:188 鷲田清一」、『朝日新聞』2015年10月10日(土)付。

- 折々のことば:188 鷲田清一 2015年10月10日 彼女が「らい者」を用いたのではなく、用いられたのは彼女の方だった。彼女を奮い立たせた感情は、用いられたところに生まれた。 (若松英輔) ◇ 後半生をハンセン病患者の治療に捧げた神谷美恵子は、診療の…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『秘島図鑑』=清水浩史・著」、『毎日新聞』2015年10月04日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『秘島図鑑』=清水浩史・著 毎日新聞 2015年10月04日 東京朝刊 (河出書房新社・1728円) 日本にある約7000の島々のうち、住民がいない、船便などの交通手段がないといった条件を満たすものを、著者は「秘島」と定義し、その3…

覚え書:「今週の本棚:中島京子・評 『超・反知性主義入門』=小田嶋隆・著」、『毎日新聞』2015年10月04日(日)付。

- 今週の本棚:中島京子・評 『超・反知性主義入門』=小田嶋隆・著 毎日新聞 2015年10月04日 東京朝刊 拡大写真 (日経BP社・1620円) ◇同調する群衆の本質暴く 本書は日経ビジネスオンラインの人気連載「ア・ピース・オブ・警句」からセレクトしたコ…

覚え書:「今週の本棚:若島正・評 『エニグマ−アラン・チューリング伝 上・下』=アンドルー・ホッジス著」、『毎日新聞』2015年10月04日(日)付。

- 今週の本棚:若島正・評 『エニグマ−アラン・チューリング伝 上・下』=アンドルー・ホッジス著 毎日新聞 2015年10月04日 東京朝刊 (勁草書房・各2916円) ◇天才を機械の歯車にする歴史の無慈悲 わたしは十八歳のとき、岩波書店から出ていたM・デー…

覚え書:「昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康」、『毎日新聞』2015年10月10日(土)付。

- 昭和史のかたち:安倍首相の1億総活躍社会=保阪正康 毎日新聞 2015年10月10日 東京朝刊 ◇過去の歪み 凝縮の表現 安倍晋三首相の言語感覚はなかなかユニークである。 9月30日に訪問先のジャマイカで随行記者団に、党内人事や新しい政策について説明し…

覚え書:「私の出発点:三木卓さん『砲撃のあとで』 戦争の実体験そのまま」、『毎日新聞』2015年10月08日(木)付夕刊。

- 私の出発点:三木卓さん『砲撃のあとで』 戦争の実体験そのまま 毎日新聞 2015年10月08日 東京夕刊 少年は壁にはりついたまま、それを幾度も眺めていた。あの砲弾はどこに落下するのだろう? やっぱり市街地なのだろうか? それとも、敵の塹壕(ざんごう)…

覚え書:「今週の本棚・この3冊:正岡子規 正岡明・選」、『毎日新聞』2015年10月04日(日)付。

- 今週の本棚・この3冊:正岡子規 正岡明・選 毎日新聞 2015年10月04日 東京朝刊 <1>病者の文学−正岡子規(黒沢勉著/信山社/品切れ) <2>仰臥漫録(正岡子規著/岩波文庫/540円) <3>ひとびとの跫音 上、下(司馬遼太郎著/中公文庫/720…

覚え書:「世界一のジェラートをつくる [著]フェデリコ・グロム、グイード・マルティネッティ」、『朝日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 世界一のジェラートをつくる [著]フェデリコ・グロム、グイード・マルティネッティ [掲載]2015年09月27日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 2003年にイタリアでジェラート店「GROM(グロム)」を創業した著者2人による起業物語。今ではアメリ…

覚え書:「Yの木 [著]辻原登」、『朝日新聞』2015年09月27日(日)付。

- Yの木 [著]辻原登 [掲載]2015年09月27日 [ジャンル]文芸 「たそがれ」「首飾り」「シンビン」の3短編と、中編の表題作を収録。犬を散歩させる道で、「Y」の字のように二股に分かれた木を見つけてから、「彼」の思念はこの木を離れない。「彼」は和歌…

日記:「法案の内容なんてどうでもええねん」な訳はない。

人権を否定し、人間主義の精神を破壊する安全保障関連法に反対する声を上げてから2カ月たちましたが、依然としてそれを押しとどめようとする反論といいますか、誹謗中傷の声は静まるどころか、益々雄々しくなることに絶望を覚えてしまうのですが、絶望がま…

覚え書:「文化の扉:はじめてのスター・ウォーズ 熱狂40年 キャラや監督、新世代へ」、『朝日新聞』2015年10月04日(日)付。

- 文化の扉:はじめてのスター・ウォーズ 熱狂40年 キャラや監督、新世代へ 2015年10月04日 「スター・ウォーズ フォースの覚醒」が年末に公開される。10年ぶりの登場となる今作で、おなじみの登場人物たちは後景へと退き、銀河狭しと活躍するのは若く清…

覚え書:「クロニクル 日本の原子力時代 一九四五−二〇一五年 [著]常石敬一 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)」、『朝日新聞』2015年09月27日(日)付。

- クロニクル 日本の原子力時代 一九四五−二〇一五年 [著]常石敬一 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授) [掲載]2015年09月27日 [ジャンル]歴史 科学・生物 ■事故後も引き返せぬ社会の背景 年表は無味乾燥に見えて、多くを語る。ある出来事があったから、…

覚え書:「管理栄養士パパの親子の食育BOOK [著]成田崇信 [評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)」、『朝日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 管理栄養士パパの親子の食育BOOK [著]成田崇信 [評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家) [掲載]2015年09月27日 [ジャンル]教育 科学・生物 医学・福祉 ■俗説・デマなぎ倒す1冊 怪しい「食育情報」が氾濫(はんらん)している。「肉、砂糖、牛乳…

覚え書:「写真幻想 [著]ピエール・マッコルラン [評者]大竹昭子(作家)」、『朝日新聞』2015年09月27日(日)付。

- 写真幻想 [著]ピエール・マッコルラン [評者]大竹昭子(作家) [掲載]2015年09月27日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ■無意識写す「道具による文学」 「写真は文学にもっとも近い芸術なのです。」という帯の引用文にえっ!と驚く人が多いのではない…

覚え書:「耕論:安倍談話の歴史観 成田龍一さん、李元徳さん、久保亨さん」、『朝日新聞』2015年10月10日(土)付。

- 耕論:安倍談話の歴史観 成田龍一さん、李元徳さん、久保亨さん 2015年10月10日 安倍晋三首相がこの8月、戦後70年を機に出した「安倍談話」に流れる歴史観について、改めて考えてみる。それは歴史を、矛盾なく説明できるものなのか。 ■司馬史観、一側面…

覚え書:「特集ワイド:広がるか「落選運動」 強引な政治に憤る有権者 強硬手段で「反撃」」、『毎日新聞』2015年10月08日(木)付夕刊。

- 特集ワイド:広がるか「落選運動」 強引な政治に憤る有権者 強硬手段で「反撃」 毎日新聞 2015年10月08日 東京夕刊 とかく日本人は既成事実に弱いといわれる。しかし、安倍晋三政権が強引に成立させた安全保障関連法に対しては、「違憲」「反対」の声は収…

覚え書:「ピンポン外交の陰にいたスパイ [著]ニコラス・グリフィン [評者]吉岡桂子(本社編集委員)」、『朝日新聞』2015年09月27日(日)付。

- ピンポン外交の陰にいたスパイ [著]ニコラス・グリフィン [評者]吉岡桂子(本社編集委員) [掲載]2015年09月27日 [ジャンル]文芸 ■米、英、中、ソの劇場 脇役に日本も 日本語に「ショック」という言葉が加わったのは、その瞬間だった−−。 この一文には苦笑…

覚え書:「その〈脳科学〉にご用心―脳画像で心はわかるのか [著]サリー・サテル、スコット・O・リリエンフェルド [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2015年09月27日(日)付。

- その〈脳科学〉にご用心―脳画像で心はわかるのか [著]サリー・サテル、スコット・O・リリエンフェルド [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) [掲載]2015年09月27日 [ジャンル]科学・生物 医学・福祉 ■心は複雑、成果の真偽見抜く力を 脳科学の進…

覚え書:「ヒトはこうして増えてきた―20万年の人口変遷史 [著]大塚柳太郎 [評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)」、『朝日新聞』2015年09月27日(日)付。

- ヒトはこうして増えてきた―20万年の人口変遷史 [著]大塚柳太郎 [評者]島田雅彦(作家・法政大学教授) [掲載]2015年09月27日 [ジャンル]歴史 人文 ■生存力拡充の歩み、近付く飽和 狩猟採集時代、人口は野生動植物の量に規定されていた。だが、石器を使い…

日記:新しいアナキストと日本の民衆運動

- 新しいアナキストと日本の民衆運動 そして、こうした「新しいアナキスト」の要素は、日本においては反原発運動をはじめとする諸活動にも確実に根ざしている。 第一に、政治経済的背景である。この三〇年にわたり、戦後体制をつくりあげてきた保守・革新双…