2013-01-09から1日間の記事一覧
- 今週の本棚:空想読解 なるほど、村上春樹=小山鉄郎・著 (共同通信社・1470円) 本格的な村上春樹論をもつ著者がちょっと変わった角度から春樹作品を読み解いていった。題名に「空想読解」とあるが、これは「ナゾ解き」というのがふさわしいようだ。…
- 今週の本棚:川本三郎・評 『瓦礫の下から唄が聴こえる』=佐々木幹郎・著 ◇『瓦礫(がれき)の下から唄が聴こえる』(みすず書房・2730円) ◇旅する詩人、開かれた山小屋の日々 詩人というと孤独な書斎の人の感が強いが、この詩人は実によく旅をしてい…
- 究極の解釈ということは、自己矛盾であるように思われる。解釈は常に途上にある。したがって、解釈という語が人間存在の有限性と知の有限性とを指し示すのだとすると、解釈の経験は、以前の自己了解のうちに存在していなかったものや、解釈学として特殊な…