記号論・表象文化論

日記:「権力者に対する風刺ができない世の中は危険」という風刺画かどうかのアンケートが、公明党大阪市議辻よしたか氏(@ytsuji2001)の手にかかると「日本には言論の自由があり、決して危険ではない」という結論に歪曲される訳。いつもの手口ですが、古代ギリシャのソフィストもビックリ

特集ワイドは吉田照美さんの風刺画です。シンゴジラのパロディで安倍首相の「晋ゴジラ」。炎上にもブレません「強い者、権力者を風刺できない世の中はすごく危険」「今の日本人は人と違うことを言って目立つことへの恐れみたいな感情を持ち過ぎです」https:/…

書評:ロバート・イーグルストン(田尻芳樹、太田晋訳)『ホロコーストとポストモダン 歴史・文学・哲学はどう応答したか』みすず書房、2013年。

ロバート・イーグルストン『ホロコーストとポストモダン 歴史・文学・哲学はどう応答したか』みすず書房、読了。アドルノを引くまでもなくホロコーストは歴史・文学・哲学」を一変させた。その証言やテクストと論争、それをどのように「読む」のか。本書は、…

覚え書:「書評:日本における新聞連載子ども漫画の戦前史 [著]徐園 [評者]保阪正康」、『朝日新聞』2013年05月12日(日)付。

- 日本における新聞連載子ども漫画の戦前史 [著]徐園 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2013年05月12日 [ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能 ■ヒトコマから読む社会の動態 著者(中国人研究者)は本書の狙いをこの表題を歴史に「刻む」こ…

書評:飯倉章『黄禍論と日本人 欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』中公新書、2013年。

- 他に西洋列強諸国が勝利の要因として注目したのは、日本の愛国主義である。そのお様子を如実に示しているのが『パンチ』に載った「愛国心のレッスン」〔図6−19〕だ。日本の軍事的成功に、ジョンブルが「あなたの軍制度はみごとに機能しているように思われ…

世の東西の解釈(1)

- 究極の解釈ということは、自己矛盾であるように思われる。解釈は常に途上にある。したがって、解釈という語が人間存在の有限性と知の有限性とを指し示すのだとすると、解釈の経験は、以前の自己了解のうちに存在していなかったものや、解釈学として特殊な…

書評:原克『白物家電の神話 モダンライフの表象文化論』水声社、2012年。

ヒトと家電の生活史原克『白物家電の神話 モダンライフの表象文化論』水声社、2012年。電気と家電製品の普及で便利になった私たちの生活。しかし便利さと引き替えに、私たちの生活は「モダンライフ神話」へ惑溺することにもなってしまった。家電抜きの生活は…