2012-12-31から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』 ガイ・ドイッチャー著」、『読売新聞』2012年12月16日(日)付。

- 書評:『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』 ガイ・ドイッチャー著評・池谷裕二(脳研究者・東京大准教授) 心を表す言語の妙味 良質な本だ。言語学者である著者が、新旧数多の文献を引用しながら、私たちの母語がどう「心」に輪郭を彫り込むかを解説…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『性愛空間の文化史』 著者・金益見さん」、『毎日新聞』2012年12月23日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『性愛空間の文化史』 著者・金益見さん (ミネルヴァ書房・2100円)◇欲望と羞恥心が育てた場所 珍しいテーマと、女性研究者であることが話題になった2008年の『ラブホテル進化論』(文春新書)に続き、その空間の成り立ちにつ…

現在には、究極性をいれる余地がない。未来もそうだ。

- 現在には、究極性をいれる余地がない。未来もそうだ。なぜなら、未来は、やがて現在がそうなって行くものにすぎないからである。だが、こういうことは知られていない。わたしたちの内部で、究極性とつらなっている欲求の尖端を現在にあてがってみれば、そ…