2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「月刊・時論フォーラム 今年度を振り返る」、『毎日新聞』2017年3月28日(火)付。

- 月刊・時論フォーラム 今年度を振り返る毎日新聞2017年3月28日 東京朝刊 今年度最後の「時論フォーラム」は、座談会でこの1年を振り返る。イギリスの欧州連合(EU)離脱国民投票にアメリカでのトランプ大統領誕生と、世界史の転換を物語るかのような事…

覚え書:「書評:閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 水野和夫 著」、『東京新聞』2017年06月18日(日)付。

- 閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 水野和夫 著 2017年6月18日 ◆グローバリズムとの決別 [評者]養老孟司=解剖学者 すでに著者の本を読んだことがあって、内容がある程度わかっていないと、このタイトルはわかりにくいかもしれない。「閉じてゆく帝国…

覚え書:「書評:アガサ・クリスティーの大英帝国 東秀紀 著」、『東京新聞』2017年06月18日(日)付。

- アガサ・クリスティーの大英帝国 東秀紀 著 2017年6月18日 ◆観光・田園を切り口に [評者]権田萬治=文芸評論家 本書は、観光と都市の歴史研究の専門家で大のミステリー・ファンでもある著者が、世界的な人気作家アガサ・クリスティーの生涯と大英帝国の…

覚え書:「書評:集団就職 澤宮優 著」、『東京新聞』2017年06月18日(日)付。

- 集団就職 澤宮優 著 2017年6月18日 ◆九州沖縄からの実態 [評者]出久根達郎=作家 「集団就職」という言葉はとうに死語と思っていたら、NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」で、にわかに蘇(よみがえ)った。 昭和三十〜四十年代に、毎年地方の中学卒の少…

覚え書:「そこが聞きたい 防衛装備移転三原則 武器輸出反対ネットワーク代表・杉原浩司氏」、『毎日新聞』2017年03月16日(木)付。

- そこが聞きたい 防衛装備移転三原則 武器輸出反対ネットワーク代表・杉原浩司氏毎日新聞2017年3月16日 大阪朝刊武器輸出反対ネットワーク代表の杉原浩司さん=東京都新宿区で、小川昌宏撮影 「死の商人国家」化を懸念 武器輸出を事実上禁じてきた「武器輸…

覚え書:「そこが聞きたい 震災と臨床宗教師 東北大学大学院教授・鈴木岩弓氏」、『毎日新聞』2017年03月09日(木)付。

- そこが聞きたい 震災と臨床宗教師 東北大学大学院教授・鈴木岩弓氏毎日新聞2017年3月9日 東京朝刊 みとりこそ宗教者の意義 東日本大震災から6年。大地が激しく揺れたあの日の記憶は被災地では今も生々しい。一方で6年の時間がたつ中で、震災の経験から育…

覚え書:「速水健朗の出版時評 マンガの今 スマホに特化、IT企業参入」、『朝日新聞』2017年06月04日(日)付。

- 速水健朗の出版時評 マンガの今 スマホに特化、IT企業参入速水健朗の出版時評 マンガの今 スマホに特化、IT企業参入 2017年06月04日マンガアプリ 電車で人々がスマホの画面に夢中になっているおなじみの光景。その画面をのぞいてみると映るのは、ゲー…

覚え書:「エンタメfor around 20 まるで実直なカブのよう」、『朝日新聞』2017年06月25日(日)付。

- エンタメfor around 20 まるで実直なカブのようエンタメfor around 20 まるで実直なカブのよう 2017年06月25日 1958年に販売が開始されたホンダのオートバイ・スーパーカブ。バイクはあまり詳しくないという方でも、その特徴的な形状は思い浮かべるこ…

覚え書:「エンタメfor around 20 妄想呼ぶ、未完の置き土産」、『朝日新聞』2017年05月28日(日)付。

- エンタメfor around 20 妄想呼ぶ、未完の置き土産エンタメfor around 20 妄想呼ぶ、未完の置き土産 2017年05月28日 作家・佐藤大輔が3月22日に52歳で亡くなった。ボードゲームのデザイナーとして活躍していた彼は、1991年に作家デビュー。戦艦大…

日記:21世紀の宗教に求められる条件

- 新時代の宗教 戦後、しばらく無力状態にあった神道や仏教も、神道は地縁、仏教は血縁との結合は根強く、神社は初詣でや祭り、寺院は葬式と先祖供養という以前の地位と役割とを回復した。キリスト教もGHQの占領下ほどではないが、それなりに定着している…

覚え書:「そこが聞きたい メディアの役割 キャスター・国谷裕子氏」、『毎日新聞』2017年02月16日(木)付。

- そこが聞きたい メディアの役割 キャスター・国谷裕子氏毎日新聞2017年2月16日 東京朝刊事実に向き合う報道を NHKの看板報道番組「クローズアップ現代」のキャスターを23年間務めた国谷裕子さん(60)は昨春、降板にあたり、「物事を伝えることが次…

覚え書:「作家LIVE 「100%正しい人間」の怖さ」、『朝日新聞』2017年06月25日(日)付。

- 作家LIVE 「100%正しい人間」の怖さ作家LIVE 「100%正しい人間」の怖さ 2017年06月25日あきよし・りかこ 兵庫県生まれ、大阪市在住。早稲田大卒業後、米国・ロサンゼルスの大学院で映画・テレビ制作修士号を取得。2008年に『雪の花』…

覚え書:「コミック マッティは今日も憂鬱―フィンランド人の不思議 [作]カロリーナ・コルホネン」、『朝日新聞』2017年07月02日(日)付。

- コミック マッティは今日も憂鬱―フィンランド人の不思議 [作]カロリーナ・コルホネンコミック マッティは今日も憂鬱―フィンランド人の不思議 [作]カロリーナ・コルホネン 2017年07月02日 ■フィンランドの「あるある」感覚に共感 洋服屋で「店員さんが…

覚え書:「コミック 1122(1) [作]渡辺ペコ」、『朝日新聞』2017年06月18日(日)付。

- コミック 1122(1) [作]渡辺ペココミック 1122(1) [作]渡辺ペコ 2017年06月18日 ■仲良しセックスレス夫婦のもつれ方 第1話の扉絵、だるま落としのように不安定に積み重なったウェディングケーキが象徴的だ。主人公は、11月22日(い…

覚え書:「特集ワイド 最近話題の「教育勅語」肯定論は… 歴史修正主義と表裏一体」、『毎日新聞』2017年03月28日(火)付夕刊。

- 特集ワイド 最近話題の「教育勅語」肯定論は… 歴史修正主義と表裏一体毎日新聞2017年3月28日 東京夕刊 教育勅語が出されてから50年後、1940年に明治神宮外苑で開かれた記念式典。平成の現在も一部の国会議員は、全文の額を掲げたり、「奉読会」に参…

覚え書:「特集ワイド おおさかブルース 美穂蘭 子どもの夢中を紡ぎ奏でる」、『毎日新聞』2017年03月27日(月)付夕刊。

- 特集ワイド おおさかブルース 美穂蘭 子どもの夢中を紡ぎ奏でる毎日新聞2017年3月27日 大阪夕刊豊新小の「いきいき活動室」で子どもたちと歌う美穂蘭さん=大阪市東淀川区で、山崎一輝撮影 授業を終えた子どもたちが、制服のままランドセルを背負って、校…

覚え書:「コミック ストレンジ [作]つゆきゆるこ」、『朝日新聞』2017年06月11日(日)付。

- コミック ストレンジ [作]つゆきゆるこコミック ストレンジ [作]つゆきゆるこ 2017年06月11日 ■6組の男同士の友情と歓喜と成熟 教師に疎まれクラスメイトには怖がられる問題児と友達のいない図書委員、動物好きの教師とコワモテ男子、アニメオタクの…

覚え書:「コミック 熱海の宇宙人 [作]原百合子」、『朝日新聞』2017年06月04日(日)付。

- コミック 熱海の宇宙人 [作]原百合子コミック 熱海の宇宙人 [作]原百合子 2017年06月04日 ■日常から逸脱した世界、軽やかに 新鋭の初作品集だ。表題作ではスランプ中の小説家が自分の小説の登場人物そっくりの宇宙人に出会う。そこには繊細かつエネル…

覚え書:「コミック アンと教授の歴史時計(2) [作]もとなおこ」、『朝日新聞』2017年05月21日(日)付。

- コミック アンと教授の歴史時計(2) [作]もとなおこコミック アンと教授の歴史時計(2) [作]もとなおこ 2017年05月21日 ■激動の時代舞台に壊された未来を修復 イギリスを舞台にしたタイムトラベルもの。18−20世紀のさまざまな歴史の局面を主人…

日記:「あんときのデジカメ」SONY DSC-W35 2007年製 「エントリークラス」という「限界」

■2011年に使い倒した2007年のコンパクトデジタルカメラ シリーズ「あんときのデジカメ」において、過去に実際所有して実写でガンガン使っていたカメラを取り上げたことは、これまでなかったのですが(2017年7月現在、借りたりしてちょっと触ったカメラは横に…

覚え書:「特集ワイド 「クールジャパン」キャンペーンの旗振り役 「クール」じゃない!?経産省 自画自賛に内外から「?」」、『毎日新聞』2017年3月29日(水)付。

- 特集ワイド 「クールジャパン」キャンペーンの旗振り役 「クール」じゃない!?経産省 自画自賛に内外から「?」毎日新聞2017年3月29日1933年の雑誌広告 このところ、経済産業省への批判が続いている。日本を海外に宣伝する冊子は、あまりの自画自賛ぶ…

覚え書:「コミック Artiste(1) [作]さもえど太郎」、『朝日新聞』2017年05月14日(日)付。

- コミック Artiste(1) [作]さもえど太郎コミック Artiste(1) [作]さもえど太郎 2017年05月14日 ■パリの料理人の滋味あるドラマ 素人料理やニッチな題材、食べる側にスポットを当てた作品が乱立する食マンガ界にあって、古典的なプ…

覚え書:「開高健−生きた、書いた、ぶつかった!、美酒と黄昏 [著]小玉武 [評者]佐伯一麦 (作家)」、『朝日新聞』2017年06月11日(日)付。

- 開高健−生きた、書いた、ぶつかった!、美酒と黄昏 [著]小玉武 [評者]佐伯一麦 (作家) [掲載]2017年06月11日 [ジャンル]人文 ■定説をやんわり修正して説得力 昭和5(1930)年に生まれ、平成元(89)年に58歳で亡くなった開高健は、昭和という時…

覚え書:「世界の田園回帰−11カ国の動向と日本の展望 [編著]大森彌、小田切徳美、藤山浩 [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2017年06月11日(日)付。

- 世界の田園回帰−11カ国の動向と日本の展望 [編著]大森彌、小田切徳美、藤山浩 [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学) [掲載]2017年06月11日 [ジャンル]社会 ■「過疎→消滅」にしない取り組み 近年、「限界集落」や「消滅都市」といった言葉が一世を風靡(…

覚え書:「論壇時評 思考実験 労働を買いたたかない国へ 歴史社会学者・小熊英二」、『朝日新聞』2017年3月30日(木)付。

- 論壇時評 思考実験 労働を買いたたかない国へ 歴史社会学者・小熊英二 2017年3月30日小熊英二さん=迫和義撮影 3月20日、国連の幸福度調査ランキングが発表された。日本は155カ国中の51位で、先進国最低レベルだ〈1〉。 確かに日本社会は問題が山…

覚え書:「特集ワイド 最近話題の「教育勅語」肯定論は… 歴史修正主義と表裏一体」、『毎日新聞』2017年3月28日(火)付夕刊。

- 特集ワイド最近話題の「教育勅語」肯定論は… 歴史修正主義と表裏一体毎日新聞2017年3月28日 東京夕刊教育勅語が出されてから50年後、1940年に明治神宮外苑で開かれた記念式典。平成の現在も一部の国会議員は、全文の額を掲げたり、「奉読会」に参加…

覚え書:「宮柊二『山西省』論 [著]佐藤通雅 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』2017年06月11日(日)付。

- 宮柊二『山西省』論 [著]佐藤通雅 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2017年06月11日 日中戦争下で、山西省は象徴的な意味をもつ。激しい戦闘と軍事上は「戦争」の残酷さを、政治上も戦後は軍閥閻錫山(えんしゃくざん)に組みこまれ日本兵が…

覚え書:「衛生と近代−ペスト流行にみる東アジアの統治・医療・社会 [編]永島剛、市川智生、飯島渉 [評者]椹木野衣 (美術評論家)」、『朝日新聞』2017年06月11日(日)付。

- 衛生と近代−ペスト流行にみる東アジアの統治・医療・社会 [編]永島剛、市川智生、飯島渉 [評者]椹木野衣 (美術評論家) [掲載]2017年06月11日 ペストの史上3度目のパンデミックは近代アジアで起きた。本書では英国統治下の香港、共同租界ひしめく上海、…