2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「折々のことば:809 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年07月10日(月)付。

- 折々のことば:809 鷲田清一 2017年7月10日 夢中になる対象はそのときそのときで変わっていいから、なんにでも首を突っこんでフラフラしてください。 (益川敏英) ◇ 人生にはいろんなことが待ち受けていて、どの方向に一歩踏みだすべきか、誰にもわか…

覚え書:「速水健朗の出版時評 図書館と文庫 対立生まぬ貸し出しに期待」、『朝日新聞』2017年11月05日(日)付。

- 速水健朗の出版時評 図書館と文庫 対立生まぬ貸し出しに期待速水健朗の出版時評 図書館と文庫 対立生まぬ貸し出しに期待 2017年11月05日東京都内の区立図書館。約1万冊の文庫が並ぶ。開架図書の約8%を占めるという 「(図書館での)文庫の貸し出しをや…

覚え書:「かくて行動経済学は生まれり [著]マイケル・ルイス [評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)」、『朝日新聞』2017年10月01日(日)付。

- かくて行動経済学は生まれり [著]マイケル・ルイス [評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト) [掲載]2017年10月01日 [ジャンル]経済 ■判断は歪む、証明した心理学者 マイケル・ルイスの大ヒット作『マネー・ボール』は低予算の米大リーグ球団が統…

覚え書:「きょうの日は、さようなら [著]石田香織 [評者]佐伯一麦 (作家)」、『朝日新聞』2017年10月01日(日)付。

- きょうの日は、さようなら [著]石田香織 [評者]佐伯一麦 (作家) [掲載]2017年10月01日 [ジャンル]文芸 ■実感に即した言葉、拾い集める 小説でしか表し得ない世界を現出させるために、ともすれば新人作家は、言葉を過剰に用いたり、現実をグロテスクに誇…

覚え書:「文化の扉 映画、字幕で味わう 職人技、行間読み短く的確に「意訳」」、『朝日新聞』2017年07月09日(日)付。

- 文化の扉 映画、字幕で味わう 職人技、行間読み短く的確に「意訳」 2017年7月9日グラフィック・下村佳絵 写真・図版 名作映画には名訳あり。字幕は単なる直訳ではない。わずかな字数の中には、字幕翻訳者の知恵と工夫がつまっている。セリフの前後のつなが…

覚え書:「問う「共謀罪」 施行に思う 「おかしい」と言い続けチェックしよう 木村草太さん」、『朝日新聞』2017年07月09日(日)付。

- 問う「共謀罪」 施行に思う 「おかしい」と言い続けチェックしよう 木村草太さん 2017年7月9日 首都大学東京教授の木村草太さん=山本和生撮影 ■首都大学東京教授・木村草太さん(36) 「ここはおかしい」と言い続け、使われ方のチェックを。 ◇ 改正組織…

覚え書:「戦禍に生きた演劇人たち―演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇 [著]堀川惠子 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』2017年10月01日(日)付。

- 戦禍に生きた演劇人たち―演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇 [著]堀川惠子 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2017年10月01日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 演出家八田元夫(1903−76)の人生を繙(ひもと)きながら、近代日本の新劇…

覚え書:「「大学改革」という病―学問の自由・財政基盤・競争主義から検証する [著]山口裕之 [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2017年10月01日(日)付。

- 「大学改革」という病―学問の自由・財政基盤・競争主義から検証する [著]山口裕之 [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学) [掲載]2017年10月01日 [ジャンル]人文 2004年の国立大学の法人化で、大学への「トップダウン型ガバナンス」導入が図られた。だ…

覚え書:「ナチスの「手口」と緊急事態条項 [著]長谷部恭男・石田勇治 [評者]齋藤純一(早大教授)」、『朝日新聞』2017年10月01日(日)付。

- ナチスの「手口」と緊急事態条項 [著]長谷部恭男・石田勇治 [評者]齋藤純一(早大教授) [掲載]2017年10月01日 [ジャンル]歴史 ■為政者の濫用、いかに危険か 衆議院が解散され、22日には投票が行われる。自民党はかねてより「緊急事態条項」を憲法に設け…

日記:暴力を受けるということは、そのひとが自分を大切に思う気持ちを徹底的に破壊してしまう

- 私たちは生まれたときから、身体を生活にされ、なでられ、いたわられることで成長する。だから身体は、そのひとつの存在が祝福された記憶を留めている。その身体が、おさえつけられ、なぐられ、懇願しても泣き叫んでもそれがやまぬ状況。それが、暴力が行…

覚え書:「社説 核禁止条約 廃絶への歴史的一歩に」、『朝日新聞』2017年07月09日(日)付。

- 社説 核禁止条約 廃絶への歴史的一歩に 2017年7月9日 「核兵器のない世界」の実現に向けた歴史的な一歩だ。 核兵器の保有や使用、実験などを幅広く禁じる初めての条約が国連の交渉会議で採択された。9月から各国の署名が始まり、50カ国の批准で発効する…

覚え書:「アリ対猪木―アメリカから見た世界格闘史の特異点 [著]ジョシュ・グロス [評者]椹木野衣 (美術評論家)」、『朝日新聞』2017年10月01日(日)付。

- アリ対猪木―アメリカから見た世界格闘史の特異点 [著]ジョシュ・グロス [評者]椹木野衣 (美術評論家) [掲載]2017年10月01日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■未知の世界性はらんだ「凡戦」 1976年6月26日、中学生の私は土曜の半日授業が終わる…

覚え書:「親鸞と日本主義 [著]中島岳志 [評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)」、『朝日新聞』2017年10月01日(日)付。

- 親鸞と日本主義 [著]中島岳志 [評者]原武史(放送大学教授・政治思想史) [掲載]2017年10月01日 [ジャンル]人文 ■なぜ「国体」に取り込まれたのか 親鸞といえば、阿弥陀仏のみを信仰し、その信仰を世俗のいかなる価値よりも上位においたため、師の法然とと…

覚え書:「三遊亭円朝と民衆世界 [著]須田努 [評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)」、『朝日新聞』2017年10月01日(日)付。

- 三遊亭円朝と民衆世界 [著]須田努 [評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者) [掲載]2017年10月01日 [ジャンル]歴史 ■噺に映る明治の欲望と暴力 天保10(1839)年生まれ、明治33(1900)年に没した三遊亭円朝は落語界中興の祖である。…

覚え書:「ニッポンの宿題 最期の時、どんな形で 会田薫子さん、木澤義之さん」、『朝日新聞』2017年07月08日(土)付。

- ニッポンの宿題 最期の時、どんな形で 会田薫子さん、木澤義之さん 2017年7月8日 認知症が進んだときに希望する治療/年齢別死亡者数(男女計)<グラフィック・小倉誼之> 医療技術が進み、ものを食べられなくなっても、意識がなくなっても、生きられる時…

覚え書:「耕論 暴走する忖度 千宗屋さん、ヴィルヘルム・フォッセさん、金田一秀穂さん」、『朝日新聞』2017年07月07日(金)付。

- 耕論 暴走する忖度 千宗屋さん、ヴィルヘルム・フォッセさん、金田一秀穂さん 2017年7月7日グラフィック・荻野史杜 美徳のはずが、森友学園や加計学園問題で、悪役となってしまった「忖度(そんたく)」。なぜ日本人は忖度するのか。相手の気持ちを推し量…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】宮崎駿監督の絵だから…ジャケ買い!」、『東京新聞』2017年11月06日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】宮崎駿監督の絵だから…ジャケ買い! 2017年11月6日 本って表紙を見て、つい手に取ってしまうことありませんか。思わぬ有名人が描いているなら、なおさらです。今回は中身というより、装丁が主役の話。新作長編アニメの制作を発表し…

覚え書:「【書く人】はしごで深まる学問 『日本の夜の公共圏 スナック研究序説』 編著者 首都大東京教授・谷口功一さん(44)」、『東京新聞』2017年10月08日(日)付。

- 【書く人】はしごで深まる学問 『日本の夜の公共圏 スナック研究序説』 編著者 首都大東京教授・谷口功一さん(44) 2017年10月8日 どんな地方でも、夜のちまたにそのネオン看板はきっとある。行ったことがなくとも、見たことがない人はいないだろう。と…

覚え書:「書評:ポピュリズムと「民意」の政治学 3・11以後の民主主義 木下ちがや 著」、『東京新聞』2017年10月01日(日)付。

- ポピュリズムと「民意」の政治学 3・11以後の民主主義 木下ちがや 著 2017年10月1日◆同質化に抗う運動に未来 [評者]田仲康博=国際基督教大教授 「ポピュリズム」という言葉には、どこかネガティブな響きがつきまとう。ヨーロッパで極右政党が台頭し…

日記:社会や政府が負うべき責任が個人の責任へとすり替えられてはいけない。

- 筆者自身、トイレ、入浴、着がえ、身支度、仕事など、生活のあらゆる場面において、二四時間介助者の支援を受け続けることなしには、立ち行かない暮らしをしている。そのような状況では、介助者との関係は潜在的に緊張感をはらんだものとなる。介助者は人…

覚え書:「『サラダ記念日』愛されて30年 三十一文字に口語、なお盤石」、『朝日新聞』2017年07月06日(木)付。

- 『サラダ記念日』愛されて30年 三十一文字に口語、なお盤石 2017年7月6日写真・図版 『サラダ記念日』新装版(左)と『文芸別冊 俵万智』=外山俊樹撮影 《「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日》 俵万智さんの歌集『サラダ記念日…

覚え書:「書評:読むオペラ 聴く前に、聴いたあとで 堀内修 著」、『東京新聞』2017年10月01日(日)付。

- 読むオペラ 聴く前に、聴いたあとで 堀内修 著 2017年10月1日 ◆理解を超えるものへの愛 [評者]藤田茂=東京音大准教授 本書は、『音楽の友』誌での著者の連載をまとめたもので、『アイーダ』から『ワルキューレ』まで有名どころの五十のオペラが、アイウ…

覚え書:「書評:いくさの底 古処誠二 著」、『東京新聞』2017年10月01日(日)付。

- いくさの底 古処誠二 著 2017年10月1日 ◆少尉殺害をめぐる謎 [評者]千街晶之=文芸評論家 自衛隊を舞台にした本格ミステリ『UNKNOWN』(後に『アンノウン』と改題)でデビューした古処誠二は、今や戦争小説の書き手として独自の位置を占めるよう…

覚え書:「書評:少子高齢化時代の私鉄サバイバル 森彰英 著」、『東京新聞』2017年10月01日(日)付。

- 少子高齢化時代の私鉄サバイバル 森彰英 著 2017年10月1日 ◆利便性向上へ仕掛け [評者]中沢孝夫=福山大教授 東京や大阪などの通勤時間帯のラッシュが緩和されつつあり、またJRも私鉄も相互乗り入れが多様化し、目的別に鉄道が利用しやすくなっている…

覚え書:「社説 与党と改憲 首相の暴走に歯止めを」、『東京新聞』2017年07月07日(金)付。

- 社説 与党と改憲 首相の暴走に歯止めを 2017年7月7日 東京都議選での自民党惨敗を受け、安倍首相が急ぐ憲法改正に対して、与党から慎重な議論を求める声が相次いでいる。 おとといの自民党憲法改正推進本部の会合で、石破茂・前地方創生相は、こう指摘した…

覚え書:「「多様なジェンダー、科学強くする」 米科学誌「セル」マーカス編集長に聞く」、『朝日新聞』2017年07月06日(木)付。

- 「多様なジェンダー、科学強くする」 米科学誌「セル」マーカス編集長に聞く 2017年7月6日 東京都内でこのほど開かれた「ジェンダーサミット10」で、科学分野でのジェンダーの多様性が議論された。参加者の1人、米科学誌「セル」のエミリー・マーカス編…

覚え書:「コミック 仕掛人 藤枝梅安(1) [漫画]武村勇治 [原作]池波正太郎」、『朝日新聞』2017年11月05日(日)付。

- コミック 仕掛人 藤枝梅安(1) [漫画]武村勇治 [原作]池波正太郎コミック 仕掛人 藤枝梅安(1) [漫画]武村勇治 [原作]池波正太郎 2017年11月05日 ■新生版、ドラマチックなコマ割り かつて何度も映像化され、さいとう・たかをがコミック化した…

覚え書:「コミック 差配さん [作]塩川桐子」、『朝日新聞』2017年10月22日(日)付。

- コミック 差配さん [作]塩川桐子コミック 差配さん [作]塩川桐子 2017年10月22日 ■江戸の人情(ニャン情?)噺にほっこり 舞台は江戸の街。浮世絵さながらの美女が「一緒になりたい人がいるから」と、おさな子を「差配さん」と呼ばれる面倒見のいいお…

覚え書:「コミック 妖怪ギガ [作]佐藤さつき」、『朝日新聞』2017年10月15日(日)付。

- コミック 妖怪ギガ [作]佐藤さつきコミック 妖怪ギガ [作]佐藤さつき 2017年10月15日 ■人間を映す鏡、ユーモラスに 直球勝負の「妖怪まんが」が登場した。毎回短いページ数で、いろいろな妖怪をとりあげ、ちょっと不気味だがユーモラスなタッチで、そ…

日記:熟議と無作為抽出というふたつの重要な要素を組み合わせた民主主義

- 古代アテネの政治は、熟議と無作為抽出というふたつの重要な要素を組み合わせている点がユニークである。古代アテネはこの組み合わせに、熟議民主主義(政治的平等と熟議が両立した場合のみ、この用語は適用される)における社会の規模の問題への独自な解…