覚え書

覚え書:「折々のことば:945 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月27日(月)付。

- 折々のことば:945 鷲田清一 2017年11月27日 「君ハドコノネコデスカ」 「カドノ湯屋ノ玉デス、ドウゾ、ヨロシク」 (大佛次郎) ◇ 猫を人の家に放り込んで去る輩(やから)がいる。可哀想と引き取ってとうとう14匹に。それに匿名のお願いの手紙が付…

覚え書:「インタビューフェイクとどう闘うか 歴史学者、デボラ・E・リップシュタットさん」、『朝日新聞』2017年11月28日(火)付。

- インタビューフェイクとどう闘うか 歴史学者、デボラ・E・リップシュタットさん 2017年11月28日写真・図版 「大切なのは、よき教師をもつこと。若い世代に政治から全く自由な形で歴史を教えることです」=相場郁朗撮影 「ポスト真実」の時代と言われる。…

覚え書:「日曜に想う 憲政の神様から、71年後の国会へ 編集委員・曽我豪」、『朝日新聞』2017年11月26日(日)付。

- 日曜に想う 憲政の神様から、71年後の国会へ 編集委員・曽我豪 2017年11月26日 写真・図版 「目が覚めて」 絵・皆川明 最近こんなに驚きかつ戦後政治の無為につき考えさせられたことは他にない。 終戦からほぼ1年後の昭和21(1946)年8月24日…

覚え書:「折々のことば:944 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月26日(日)付。

- 折々のことば:944 鷲田清一 2017年11月26日 三〇人の子どもを一人の保育者がうけもつより一五人を二人でうけもったほうがいいということが、それほど大それた理想であろうか。 (松田道雄) ◇ 小児科医が『育児の百科』にこう書いてちょうど50年。次…

覚え書:「社説 大学改革 目先の利益傾く危うさ」、『朝日新聞』2017年11月27日(月)付。

- 社説 大学改革 目先の利益傾く危うさ 2017年11月27日 大学の授業料の減免や奨学金制度の拡充は、大学改革とセットで――。首相が議長を務める「人生100年時代構想会議」でそんな声が高まっている。 無償化は格差の固定化を防ぐための政策であり、対象はそ…

覚え書:「ニッポンの宿題 減らない児童虐待 加藤曜子さん、和田一郎さん」、『朝日新聞』2017年11月25日(土)付。

- ニッポンの宿題 減らない児童虐待 加藤曜子さん、和田一郎さん 2017年11月25日写真・図版 児童虐待の対応件数 児童虐待をめぐる痛ましいニュースが後を絶ちません。全国の児童相談所が対応するケースは、毎年、増え続けています。対策が叫ばれているのに、…

覚え書:「折々のことば:942 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月24日(金)付。

- 折々のことば:942 鷲田清一 2017年11月24日 全体、改革といふことは、公平でなくてはいけない。そして大きい者から始めて、小さいものを後にするがよいヨ。 (勝海舟) ◇ 「改革者が一番に自分を改革するのサ」と続く。改革は部下に命ずる前に、まずは…

覚え書:「耕論 いじめ、そのとき 飛田桂さん、新井肇さん、勝村久司さん」、『朝日新聞』2017年11月22日(水)付。

- 耕論 いじめ、そのとき 飛田桂さん、新井肇さん、勝村久司さん 2017年11月22日写真・図版 いじめは認知されにくい<グラフィック・山本美雪> いじめが疑われる子どもの自殺や不登校がなくならない。発生後の学校の対応や第三者委員会の調査で、本人や遺族…

覚え書:「「死にたい心」に寄り添って 京都自死・自殺相談センター、竹本了悟さんに聞く」、『朝日新聞』2017年11月22日(水)付。

- 「死にたい心」に寄り添って 京都自死・自殺相談センター、竹本了悟さんに聞く 2017年11月22日写真・図版 「京都自死・自殺相談センター」では、電話相談を模した体験学習を重ねている。中央の女性が相談する役、左の男性は聞き手役。右の男性はやりとりを…

覚え書:「折々のことば:941 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月23日(木)付。

- 折々のことば:941 鷲田清一 2017年11月23日 われわれは確実に知ることも、全然無知であることもできない (パスカル) ◇ 私たちの存在はじつに中途半端。世界を知ろうにも世界はあまりに複雑で、とてもその全体を理解することはできない。だがまったく…

覚え書:「【考える広場】 移住女子−都会と地方」、『東京新聞』2017年11月18日(土)付。

- 【考える広場】移住女子−都会と地方 2017年11月18日 都会の女性の間に「移住女子」になる願望が高まっているという。東京一極集中は続き「家族はどうするの」「子育ては」「しきたりは大変よ」など課題も多い中、地方への夢はなぜ膨らんでいるのか。 <移…

覚え書:「【考える広場】 「施設」と「家庭」−児童養護のあり方」、『東京新聞』2017年11月11日(土)付。

- 【考える広場】「施設」と「家庭」−児童養護のあり方 2017年11月11日 虐待や貧困などのため、親元で暮らせない子は、国内で約四万六千人。この子らを社会としてどう育てるか。国は今夏「施設より里親を優先」という新目標を導入した。児童養護の現場の声や…

覚え書:「折々のことば:940 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月22日(水)付。

- 折々のことば:940 鷲田清一 2017年11月22日 二分考えれば済むことを、みんな大げさに考え過ぎだよ (セバスチャン・ドダール) ◇ シャツ5枚とデニム5本を着回すだけなのに、なんだかおしゃれな衣料雑貨店の社員。人生は予想外のことばかり、しかも限…

覚え書:「【考える広場】二重国籍が問うもの」、『東京新聞』2017年11月4日(土)付。

- 【考える広場】二重国籍が問うもの 2017年11月4日 民進党元代表・蓮舫議員の二重国籍騒ぎで、日本人の国籍への考え方がクローズアップされた。難民問題が国際問題になり、日本の国際化も進む中で、二重国籍問題を含めて「日本人ファースト」の空気感が国内…

覚え書:「【論壇時評】真の保守どこに  「守る」姿勢見つめる若者 中島岳志」、『東京新聞』2017年10月26日(木)付。

- 【論壇時評】真の保守どこに 「守る」姿勢見つめる若者 中島岳志 2017年10月26日 今回の衆院選では、「保守」という言葉が濫用された。自民党は綱領で「日本らしい日本の保守主義」を掲げているが、対抗する希望の党も綱領で「寛容な改革保守」を掲げる。…

覚え書:「折々のことば:937 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月19日(日)付。

- 折々のことば:937 鷲田清一 2017年11月19日 ヒロシマには歳(とし)はないから。あの日のまま何十年たってもあの日そのまま。 (佐伯敏子) ◇ 「被爆した者にとっては毎日があの日」と、原爆で13人の親族を失った女性は言う。原爆症に苦しみつつも約…

覚え書:「村上春樹さん『騎士団長殺し』 私はこう読んだ」、『東京新聞』2017年03月14日(火)付。

- 村上春樹さん『騎士団長殺し』 私はこう読んだ 2017年3月14日 村上春樹さんの長編小説『騎士団長殺し』(新潮社)が先月発売された。複数巻にわたる本格長編は『1Q84』以来、7年ぶり。注目を集める新作をどう読んだか、村上作品を読み継いできた3氏…

覚え書:「【土曜訪問】「情」の支配に対抗 「あいちトリエンナーレ 2019」芸術監督 津田大介さん(ジャーナリスト)」、『東京新聞』2017年11月4日(土)付。

- 【土曜訪問】「情」の支配に対抗 「あいちトリエンナーレ 2019」芸術監督 津田大介さん(ジャーナリスト) 2017年11月4日 岩手県大槌町の震災がれきを天井に配した事務所で、芸術との関わりについて話す津田さん 日本最大級の国際芸術祭「あいちトリエ…

覚え書:「折々のことば:936 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月18日(土)付。

- 折々のことば:936 鷲田清一 2017年11月18日 今日は気分がいいから、教えてあげよう。人生はな、冥土までの暇つぶしや。だから、上等の暇つぶしをせにゃあかんのだ (今東光〈こんとうこう〉) ◇ 「週刊プレイボーイ」の元編集長、島地勝彦は、若い頃、…

覚え書:「耕論 ネットとリアルの融合 古坂大魔王さん、佐山展生さん、森健さん」、『朝日新聞』2017年11月21日(火)付。

- 耕論 ネットとリアルの融合 古坂大魔王さん、佐山展生さん、森健さん 2017年11月21日写真・図版 グラフィック・米沢章憲 ネット通販大手のアマゾンが米高級スーパー「ホールフーズ」を買収して世界的な注目を集めた。ネットがスマートフォンの画面を飛び出…

覚え書:「美術表現と地域、関わりは 沖縄・米軍機墜落注意の作品、公開とりやめ」、『朝日新聞』2017年11月20日(月)付。

- 美術表現と地域、関わりは 沖縄・米軍機墜落注意の作品、公開とりやめ 2017年11月20日写真・図版 板で覆われていく岡本光博さんの「落米のおそれあり」=17日、沖縄県うるま市 星条旗の図柄を用い、「落米(らくべい)のおそれあり」と米軍機の墜落に注…

覚え書:「美術表現と地域、関わりは 沖縄・米軍機墜落注意の作品、公開とりやめ」、『朝日新聞』2017年11月20日(月)付。

- 美術表現と地域、関わりは 沖縄・米軍機墜落注意の作品、公開とりやめ 2017年11月20日写真・図版 板で覆われていく岡本光博さんの「落米のおそれあり」=17日、沖縄県うるま市 星条旗の図柄を用い、「落米(らくべい)のおそれあり」と米軍機の墜落に注…

覚え書:「折々のことば:935 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月17日(金)付。

- 折々のことば:935 鷲田清一 2017年11月17日 モナドには、そこを通って何かが出はいりできるような窓はない。 (ライプニッツ) ◇ 単一の実体(モナド)としての私の「魂」は、自分の体験を他人のそれと取り換えたり、比べたりできない。同じものを見て…

覚え書:「日曜に想う 国力より「自分」を選んだ国 編集委員・大野博人」、『朝日新聞』2017年11月19日(日)付。

- 日曜に想う 国力より「自分」を選んだ国 編集委員・大野博人 2017年11月19日 「忍び足」 絵・皆川明 「日本は大国であることをあきらめてしまった」 フランスの歴史学者、人類学者のエマニュエル・トッド氏(66)が新著「私たちはいったいどこにいるのか…

覚え書:「耕論 「コト消費」の時代 塩谷薫さん、小川聡子さん、阿久津聡さん」、『朝日新聞』2017年11月18日(水)付。

- 耕論 「コト消費」の時代 塩谷薫さん、小川聡子さん、阿久津聡さん 2017年11月18日 写真・図版 イラスト・野口哲平 個人消費は伸び悩むが、体験を楽しむ「コト消費」は盛況だ。体験を写真で伝えることも広まり、「インスタ映え」は流行語にもなった。消費…

覚え書:「折々のことば:934 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月16日(木)付。

- 折々のことば:934 鷲田清一 2017年11月16日 人間は決してあのように死んではならない (石原吉郎) ◇ 下半身は俯(うつむ)けになっているのに上半身は仰向いている。シベリアの強制収容所で、事故で命を失い、営倉に投げ込まれてねじ切れた捕虜仲間の…

覚え書:「時事小言 アジア諸国とトランプ政権の距離 友好ムード演出の裏で 藤原帰一」、『朝日新聞』2017年11月15日(水)付夕刊。

- 時事小言 アジア諸国とトランプ政権の距離 友好ムード演出の裏で 藤原帰一 2017年11月15日 アメリカのトランプ大統領によるアジア5カ国、日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピンへの訪問が終わった。各国の首脳は、競い合うようにトランプ大統領を持ち上…

覚え書:「社説 憲法70年 改憲ありきの姿勢では」、『朝日新聞』2017年11月17日(金)付。

- 社説 憲法70年 改憲ありきの姿勢では 2017年11月17日 自民党が憲法改正推進本部の会合を開き、改憲に向けた議論を再開した。 衆院選で自民党は、自衛隊の明記▽教育の無償化・充実強化▽緊急事態対応▽参院の合区解消の4項目を公約にうたった。公明党とあ…

覚え書:「折々のことば:932 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月14日(火)付。

- 折々のことば:932 鷲田清一 2017年11月14日 過酷な環境で生活し、研究するのは本当に困難なことだと思います。私は一人の人間として、あなたに感謝します。 (松本紘〈ひろし〉) ◇ 前野ウルド浩太郎の『バッタを倒しにアフリカへ』から。昆虫にたから…

覚え書:「インタビュー ロシア革命100年 日本共産党前議長・不破哲三さん」、『朝日新聞』2017年11月17日(金)付。

- インタビュー ロシア革命100年 日本共産党前議長・不破哲三さん 2017年11月17日写真・図版 「世界初の『マルクス・エンゲルス全集』は戦前の日本で出ました。その遺産が生きています」=池永牧子撮影 ロシア革命から100年。労働者による革命で社会主…