日記:「あんときのデジカメ」 FUJIFILM Finepix F601 フィルムパトローネから自由になった「デジタル」の「機械」

デジタルカメラ黎明期。フィルムパトローネから自由になった「デジタル」の「機械」は、筐体の自由度を模索していた時期ではなかったかと思います。00年代前後、フィルムカメラでもなく、デジタルカメラでもない「チェキ」で、新しい境地を開いた富士フィルムの同時代デジタルカメラはまさに、その一品ではないかと思います。
あいにく、同時代的には使用することがなく、初の富士フィルムのコンパクトデジタルカメラは2010年のFinepix F80EXRでこれには割合と馴染みつつ、ポスト「ハニカム」のF550EXRなど高倍率ズームコンパクトデジタルカメラを幾代が使用しながら、その初期不良に悩まされつつ、うーん、「富士フィルムて“個体差”が大きいの?」みたいな、デジタル以前の「あれれ?」とか思いつつ、結局はAPS一眼のメインカメラが富士フィルムの「X-Pro1」をこの数年、メインカメラとして使っている身としては、いろいろと「忸怩」するものがあったりするわけですが、それでも、富士フィルムのカメラで「当たり」を引けば、「をいおい」すごい「描写」をするのじゃない!っていうのが2017年現在でございます。
で……。
2002年発売のコンパクトデジタルカメラの「F601」。「チェキ」ではありませんが、要するに縦位置カメラ。いわゆるカメラの「造作」に慣れた身としては、横位置・縦位置の使いづらさがあるわけですけど、2−3日使うと「慣れるもの」。ちょうどタバコ一箱のサイズですが……なので筐体の画像よりも思った以上に小さい……、スローシャッター含めてギリギリまで「戦える」=(シャッターを切れる)ことに、吃驚もしました。
遠景・中望遠・マクロ含めて、当時の技術的問題もありますがピントを「迷い」ます。期待を裏切る2インチ以下の液晶表示」がその「迷い」を払拭するので(これも驚き)、PCで確認するまで「お預よ」っていう「あれ」も含めてですが、僕としては、「よく写る」ことに驚きました。
このコンパクトデジタルカメラを使うために、わざわざ「スマートメディア」を購入しましたが(ギガではなく64MBで1千円、ハードオフにて。ヤフオクなんかだとかなりふっかけていますけど)、買ってよかったとは思っています。
操作系に関しても、例えばマクロ撮影をするためには、ステップをわん、つー、すりー、ぐらいの手順を踏まないといけないぐらい使いづらいところはあるのですが、何がよかったのかいえば、やっぱり、その「写り」の「色」。iPhoneHDRで写すと、たしかに「全部」の「色」が、自分が見た以上に「記録」されますよね。しかし、カメラで何かを写すのは、その機械的操作に由来しますが、何かを全部写すのではないという話でもあるというのが否定し難い事実。その意味で、この2002年のF601 写り手が記録したい色使いを記録するところ。僕的にはよく「写り」ますね。
作例は、ISO160、プログラム撮影、ホワイトバランスオート、露出補正なし。画像は1Mで保存。筐体はiPhone6sで撮影








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