2012-11-06から1日間の記事一覧

覚え書:「今週の本棚:『SF挿絵画家の時代』=大橋博之著」、『毎日新聞』2012年11月04日(日)付。

- 今週の本棚:『SF挿絵画家の時代』=大橋博之著 (本の雑誌社・1890円) 小松崎茂から加藤直之まで、総勢71名の日本の挿絵画家を追った「SFアート史」にして「SFイラストレーターガイド」が刊行された。 できるかぎり本人に会うことを基本原則と…

覚え書:「ひと 『戦争柄の着物』を収集し、研究する=乾淑子さん」、『毎日新聞』2012年11月03日(土)付。

- ひと 「戦争柄の着物」を収集し、研究する 乾淑子さん(60) 軍艦旗や大砲の間を縫って「占領」の文字が躍る絣(かすり)、満州建国を伝える新聞記事を染めた羽織の裏地−−。戦争をモチーフにした柄の着物を収集・研究して12年。コレクションは500枚を…

書評:アルンダティ・ロイ(本橋哲也訳)『民主主義のあとに生き残るものは』岩波書店、2012年。

本書は、大企業(市場主義)ヒンドゥー原理主義(ナショナリズム)が民主主義の名のもとに人々を抑圧するインドの苛烈な現状を告発するインド人作家の政治エッセイ集。そしてこの現実はインドだけでなく世界各地で現在進行形のことであると著者は指摘する。…