心身論

日記:自民党とその不愉快な仲間である公明党による権力の暴走への「共謀」の議論には一切誠実さと真実が見られない。

小泉政権で過去3回、共謀罪は国会に提出されているが、法案は成立しなかった。その理由の一つは、公明党内での反対が根強くあったことに由来する。公明党はその思想的淵源といえる創価教育学会(当時)は、戦時下に治安維持法によって初代会長・牧口常三郎…

日記:早速、公明党の現職議員(辻よしたか・大阪市議会議員)が治安維持法より真っ黒なテロ等準備罪(共謀罪)をヨイショアシスト(°▽°) 思想的源流は、治安維持法違反で逮捕・獄死じゃありませんでしたっけ?

「共謀罪」改め、たとえば「テロ等準備罪」に反対すれば、動機がリベラルでも「テロを容認するんだやっぱりwww」となりかねない。残念ながらそれが今の日本であり、呼称を改めたい向きの狙いもそこにあるのでは。— 冨永 格 (@tanutinn) 2017年1月12日どうや…

日記:文明の根源とも遠く、その保障制度の運用もままならないのが今の日本の政治

この方、作家なんですか?民族衣装が正装であることくらい知っています。日本人しか参加できない日本の会議にチマチョゴリは?です。逆に韓国人に失礼です。我々の一行には和装で参加した方もいます。日本の民族衣装は和服です。ご存知ないのですか? https:…

覚え書:「インタビュー:18歳って大人? 精神科医・斎藤環さん」、『朝日新聞』2016年01月19日(火)付。

- インタビュー:18歳って大人? 精神科医・斎藤環さん 2016年1月19日斎藤環さん=東京・上野、堀英治撮影 写真・図版 選挙権年齢の18歳への引き下げに伴い、民法上の成人年齢などほかの基準も18歳に、という議論が出ている。だが、引き下げていい理由…

覚え書:「村上春樹さん、時代と歴史と物語を語る みんな一生懸命生きている」、『毎日新聞』2015年04月19日(日)付。

- 村上春樹さん、時代と歴史と物語を語るみんな一生懸命生きている(写真キャプション)村上春樹さん=ロンドンで昨年夏、村上春樹事務所提供 −−読者の質問にメールで直接答えるサイトが、大変な質問数とか。 村上 多くて1万ぐらいかと予想していたら、4倍…

覚え書:「あの人に迫る:六車由実 介護民俗学者 人生の豊かさを聞き書きで知る」、『東京新聞』2015年03月22日(日)付。

- あの人に迫る 介護民俗学者 六車由実さん 人生の豊かさを聞き書きで知る[あなたに伝えたい]その人の人生を知ることで、絶対にケアの仕方が変わります。互いに互いを認め合えるようになります。 民俗学者であり、デイサービス「すまいるほーむ」(静岡県…

病院日記:「生活の時間が止まる」ということ

ほんと、思うのは、言葉を大切にしない人間は人間をも大切にしないのだなあ、と。

覚え書:「Interview:村上春樹 『孤独』の時代に」、『毎日新聞』2014年11月04日(火)〜05日(水)付夕刊。

- Interview:村上春樹 「孤独」の時代に/上 僕の小説は「ロールゲーム」 毎日新聞 2014年11月04日 東京夕刊 作家の村上春樹さんに10月下旬、5年ぶりで話を聞く機会を得た。主な内容は3日朝刊で報じたが、今年出した短編集『女のいない男たち』…

覚え書:「村上春樹さん:単独インタビュー 『孤絶』超え、理想主義へ」、『毎日新聞』2014年11月03日(月)付。

- 村上春樹さん:単独インタビュー 「孤絶」超え、理想主義へ 毎日新聞 2014年11月03日 作家の村上春樹さんが、5年ぶりに本紙の単独インタビューに応じた。1979年のデビューから35年。創作活動や海外での読まれ方、現代における文学の役割まで、幅広い…

日記:英語のネイティブスピーカーはなぜ白人だけに限定されなければならないのか。

よく思うのだけど、どこまで白人に対する愛憎まみれた卑屈さを持ち、その鬱憤を返す刀の如き形で、アジア蔑視へと注ぎ込む。人間は相互に平等ではなかったのか(今更だけど。卑屈と蔑視であたかも中庸に位置する如き錯覚として自己を序列化する発想は卒業し…

書評:石光勝『生誕101年 「カミュ」に学ぶ本当の正義』新潮社、2014年。

石光勝『生誕101年 「カミュ」に学ぶ本当の正義』新潮社、読了。カミュの探求を「正義」と捉え、その生涯と思索を、15本の「映画」で辿る異色のカミュ伝。仕掛けの多い構成ながら抜群に「読ませる」一冊だ。著者は若き日、カミュに傾倒したテレビマン。…

病院日記:「見守り」ということ

4月に神経内科から精神科へ移動して、多くなったのが「見守り」という仕事です。要は患者さんが、誤って転倒したりしないように、食事中なんかも見守る訳です。パターナリズムの「悪性」は承知しておりますが、それでもそれを「巨悪」を見つけたが如くに全…

覚え書:「(インタビュー)民俗学からみる介護 介護施設で「聞き書き」する職員・六車由実さん」、『朝日新聞』2014年07月24日(木)付。

- (インタビュー)民俗学からみる介護 介護施設で「聞き書き」する職員・六車由実さん 2014年7月24日(写真キャプション)「みんないつかは体が弱って介護が必要になる。自分もだ、と認識することが介護を考える第一歩です」=郭允撮影 気鋭の民俗学者が大…

書評:ボリス・シリュルニク(林昌宏訳)『憎むのでもなく、許すのでもなく ユダヤ人一斉検挙の夜』吉田書店、2014年。

ボリス・シリュルニク(林昌宏訳)『憎むのでもなく、許すのでもなく ユダヤ人一斉検挙の夜』吉田書店、読了。6歳の時、占領下のフランスでナチに逮捕されたが、逃亡し、後に苦労して精神科医となった著者が自らの人生から導き出した教訓が本書の邦題だ。こ…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 『ホンネ』使い間違えた? 釈然としない都議会ヤジ謝罪=湯浅誠」、『毎日新聞』2014年07月16日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 「ホンネ」使い間違えた? 釈然としない都議会ヤジ謝罪 湯浅誠 社会活動家 「個人の幸せは、それ自体が目的として尊重されるべきであり、別の目的の手段として位置づけられるべきではない」 これは正論だ。正論だから表立って…

書評:本村凌二『愛欲のローマ史 変貌する社会の底流』講談社学術文庫、2014年。

本村凌二『愛欲のローマ史 変貌する社会の底流』講談社学術文庫、読了。ローマ帝国繁栄下、過剰ともいえる欲望と淫靡な乱交が横行したが、その背景にはローマ人のどのような心性が潜んでいたのか。本書は風刺詩人のまなざしを頼りにしながら、性愛と家族をめ…

病院日記:「主婦の仕事」という観点

- これは、産業社会で財とサーヴィスの生産を必然的に補足するものとして要求する労働である。この種の支払われない労役は生活の自立と自存に寄与するものではない。まったく逆に、それは賃労働とともに、生活の自立と自存を奪いとるものである。賃労働を補…

病院日記:ゆっくりと静かに時間が経過する精神科(閉鎖病棟)

twのまとめに少々手をいれたものですが、いちおう、「病院日記」として残しておきます。4/1付で、看護助手の業務、神経内科から精神科(閉鎖病棟)へ移動しました。その初日の印象です。OJT無しのいきなり独り勤務なので「お客さん」状態だとは思う…

病院日記:自分の外に出るというのは、他なるものを配慮するということ

- レヴィナス 私の本(引用者注−−『実存から実存者へ』のこと)が言おうとしたのは、存在は重苦しい、ということです。 ポワリエ それは無に対する不安ではないのですか。 レヴィナス それは無に対する不安ではありません。実在の《在る》に対する恐怖なので…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 交際隠す文化の不幸=山田昌弘」、『毎日新聞』2014年03月05日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 交際隠す文化の不幸 ペアが苦手な日本人 山田昌弘 中央大教授 ソチ五輪が終わり、ようやく寝不足から解放された人も多いに違いない。フィギュアスケートでは日本勢が大活躍。羽生結弦選手が金メダル、女子もメダルは逃したも…

書評:柳博雄『私もパーキンソン病患者です。』三五館、2013年。

柳博雄『私もパーキンソン病患者です。』三五館、2013年、読了。著者は新聞記者を定年後、病に倒れた。闘病生活は5年目を迎える。本書は自身の闘病の中で「高齢障害者医療や介護保険制度の行く末」(副題)を綴った一冊だ。矛盾と問題の指摘は実に精確であ…

覚え書:「引用句辞典 トレンド編 [ストーカーの心理]=鹿島茂」、『毎日新聞』2014年02月22日(土)付。

- 引用句辞典 トレンド編 [ストーカーの心理] 愛の関係 破綻すると 憎しみがパワーアップ 鹿島茂 憎しみは、対象との関係においては愛より古い。ナルシシズム的な自我が、刺激を与える外界に対して示す原初的な拒否から、憎しみは発生する。対象によって喚…

覚え書:「くらしナビ 『介護民俗学』の取り組み」、『毎日新聞』2014年02月20日(木)付。

- くらしナビ 「介護民俗学」の取り組み(写真キャプション)「すまいるほーむ」のリビングで、メモを手にお年寄りの話を聞く六車さん(右から2人目)。家族だんらんのような雰囲気だった=静岡県沼津市で 静岡県沼津市のデイサービス「すまいるほーむ」の…

書評:瀧口夕美『民族衣装を着なかったアイヌ』編集グループSURE、2013年。

瀧口夕美『民族衣装を着なかったアイヌ』編集グループSURE、読了。本書は、1971年生まれのアイヌの女性が、戸惑いながらも、母親をはじめアイヌの人たちに過去を尋ねて歩く記録だ。「今はもう日本人なんでしょう?」から始まる旅は、(善意はあって…

書評:開沼博『漂白される社会』ダイヤモンド社、2013年。

- ……圧倒的に理解できない現象があった時、少なからぬ人は、「絶対悪」としてでっち上げた「理解できないもの」を過剰に批判し、過剰に感傷に浸ってみせる。理解していないにもかかわらず。「理解できないもの」を理解したつもりになり、ひたすら。 そして、…

書評:奥井智之『プライドの社会学 自己をデザインする夢』筑摩書房、2013年。

奥井智之『プライドの社会学 自己をデザインする夢』筑摩書房、読了。プライドとは、個人の資質に属しつつも社会的文脈で価値が評価されなければ機能しない。二重に拘束される評価体系を著者はプライド・システムと呼び、従来、心理学の研究対象とされたプラ…

覚え書:「記憶をコントロールする 分子脳科学の挑戦 [著]井ノ口馨 [評者]福岡伸一」、『朝日新聞』2013年06月30日(日)付。

- 記憶をコントロールする 分子脳科学の挑戦 [著]井ノ口馨 [評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学) [掲載]2013年06月30日 [ジャンル]科学・生物 ■どう作られ、保持されるのか 「記憶は死に対する部分的な勝利である」とはカズオ・イシグロの名言である。…

書評:フランク・ローズ(島内哲朗訳)『のめりこませる技術 誰が物語を操るのか』フィルムアート社、2012年。

フランク・ローズ『のめりこませる技術 誰が物語を操るのか』フィルムアート社、読了。本書は現代メディアを横断する「のめりこませる技術」を腑分けする現代メディア論。著者は元ワイアード誌編集長。膨大な事例を検証し、メディアの「物語性」に問題を提起…

覚え書:「書評:立身出世と下半身―男子学生の性的身体の管理の歴史 [著]澁谷知美 [評者]三浦しをん」、『朝日新聞』2013年06月09日(日)付。

- 立身出世と下半身―男子学生の性的身体の管理の歴史 [著]澁谷知美 [評者]三浦しをん(作家) [掲載]2013年06月09日 [ジャンル]社会 ■「性的充溢=男らしさ」の矛盾 「1890〜1940年代において、男子学生の性的身体は、教育者や医者らによって、どのよ…

書評:松田茂樹『少子化論 なぜまだ結婚、出産しやすい国にならないのか』勁草書房、2013年。

- しかし、当面人口減少は止まらないからといって、少子化対策を諦めてよいのだろうか。仮に出生率が永遠に回復しなければ、この国は、当初どころか、永遠に人口減少をし続けてしまう。 以上にあげた点をみると、筆者としては、「少子化論」の側に少なからぬ…