2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「表現のまわりで:豊かな風刺のために 矛先は権力、必要な庶民の共感」、『朝日新聞』2015年02月10日(火)付。

- 表現のまわりで:豊かな風刺のために 矛先は権力、必要な庶民の共感 2015年2月10日(写真キャプション)「絶対王政時代のフランス国民」(作者不詳、1789年)=『諷刺図像のヨーロッパ史』(柏書房)から フランスの週刊新聞「シャルリー・エブド」の…

覚え書:「地球科学の開拓者たち 幕末から東日本大震災まで [著]諏訪兼位」、『朝日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 地球科学の開拓者たち 幕末から東日本大震災まで [著]諏訪兼位 [掲載]2015年02月08日 [ジャンル]科学・生物 幕末から現代までの地球科学の開拓者24人(外国人4人を含む)の足跡をたどる。幕末を生き延びた榎本武揚は、駐露特命全権公使を終えての帰途…

覚え書:「営繕かるかや怪異譚 [著]小野不由美 [評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)」、『朝日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 営繕かるかや怪異譚 [著]小野不由美 [評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授) [掲載]2015年02月08日 [ジャンル]文芸 ■ひとの想い解放する「建築小説」 この連作短編集の主役は「家」である。いや、すまいと言った方が正しいかもしれない。全六編、いずれ…

覚え書:「加藤周一と丸山眞男 日本近代の〈知〉と〈個人〉 [著]樋口陽一 / 学問/政治/憲法−連環と緊張 [編]石川健治 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)」、『朝日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 加藤周一と丸山眞男 日本近代の〈知〉と〈個人〉 [著]樋口陽一 / 学問/政治/憲法−連環と緊張 [編]石川健治 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授) [掲載]2015年02月08日 [ジャンル]社会 ■個人・社会・国家、あるべき姿探る 自民党改憲草案では、現…

日記:日本の国際的地位・名誉を毀損する曽野綾子さんと産経新聞という愉快な仲間たち

例のごとくですが、『産経新聞』掲載された曽野綾子大先生の手によるコラムですけど、福祉の現場を小馬鹿にして、労働力がたらないから外国人労働者を「アパルトヘイト」という環境で受け入れて充足させてはどうかという珍説を繰り出し、国内のみならず世界…

覚え書:「読書日記:著者のことば 多和田葉子さん 海外で学ぶ『希望』」、『毎日新聞』2015年02月10日(火)付夕刊。

- 読書日記:著者のことば 多和田葉子さん 毎日新聞 2015年02月10日 東京夕刊(写真キャプション)作家の多和田葉子さん=東京都文京区で2014年11月6日、鶴谷真撮影 ■献灯使(講談社・1728円) ◇海外で学ぶ「希望」 <無名(むめい)は青い絹の寝…

覚え書:「書評:安さんのカツオ漁 川島 秀一 著」、『東京新聞』2015年02月08日(日)付。

- 安さんのカツオ漁 川島 秀一 著 2015年2月8日 ◆一本釣りの生活・文化 [評者]塩野米松=作家 カツオ一本釣りという漁法がある。カツオの群れを見つけ、イワシなどの生き餌と一緒に水をまき、集まってきたカツオを一匹ずつ釣り上げる技法である。 一本釣り…

覚え書:「書評:不知火海への手紙 谷川 雁 著」、『東京新聞』2015年02月08日(日)付。

- 不知火海への手紙 谷川 雁 著 2015年2月8日 ◆黒姫からの文明批評 [評者]吉田文憲=詩人 一九六○年安保のあと、谷川雁は詩との決別宣言をする。後に五十五歳で、信州・黒姫へ移住。移住後は、宮沢賢治の文学や理念を体現した「人体交響劇」や児童文化活動…

覚え書:「書評:21世紀の資本 トマ・ピケティ 著」、『東京新聞』2015年02月08日(日)付。

- 21世紀の資本 トマ・ピケティ 著 2015年2月8日 ◆格差縮める累進課税提言 [評者]橋本努=北海道大教授 資本主義の格差問題に一石を投じた世界的なベストセラーの邦訳である。市場経済をこのまま放置しておくと、富者にますます富が集中してしまう。例え…

覚え書:「野坂昭如の『七転び八起き』 第197回 対テロ策 首相の言葉 軍部に似て」、『毎日新聞』2015年02月10日(火)付。

- 野坂昭如の「七転び八起き」 第197回 対テロ策 首相の言葉 軍部に似て 先日、東京にも雪が降り、底冷えの日が続く。2月に入りこのあたりまでが1年で一番寒い。近頃は凍るような寒空を歩くこともなくなったが、昔でいえば明日は紀元節。寒さの厳しい身…

覚え書:「ストーリー:自衛隊初の特殊部隊 国民の知らない訓練」、『毎日新聞』2015年02月08日(日)付。

- ストーリー:自衛隊初の特殊部隊(その1) 国民の知らない訓練 毎日新聞 2015年02月08日 東京朝刊(写真キャプション)照準の先には−。自衛隊初の特殊部隊創設に携わった伊藤祐靖さんは、いま後輩たちに自身の経験を伝えようとしている。技術、そして信念…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『ジョン・レディ・ブラック』=奥武則・著」、『毎日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『ジョン・レディ・ブラック』=奥武則・著 毎日新聞 2015年02月08日 東京朝刊 (岩波書店・7344円) ジョン・レディ・ブラックは、幕末に英字紙『ジャパン・ヘラルド』に関わり、明治初期に当時珍しい写真新聞『ファー・イースト』…

覚え書:「今週の本棚:中島岳志・評 『折口信夫』=安藤礼二・著」、『毎日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 今週の本棚:中島岳志・評 『折口信夫』=安藤礼二・著 毎日新聞 2015年02月08日 東京朝刊 (講談社・3996円) ◇思想史の宇宙に描かれた曼陀羅の星々 安藤礼二は思想史という時空間に、壮大な曼陀羅(まんだら)を描く人である。過去の思想家たちが時空…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『現代の建築家』 著者・井上章一さん」、『毎日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『現代の建築家』 著者・井上章一さん 毎日新聞 2015年02月08日 東京朝刊 (エーディーエー・エディタ・トーキョー・3456円) ◇「日本人の自我」反映した景観−−井上章一(いのうえ・しょういち)さん 幕末生まれでクラシックな銀行…

日記:郷土やその伝統と文化を大切にしたり学ぶというよりも、stateに従順で反論しない人間育成としての道徳科「愛国」教育という中身

木曜日(2月12日)の『朝日新聞』の声の欄に「道徳を愛国心に絡めないで」という意見が掲載されていました。サミュェル・ジョンソンの有名な言葉「愛国心は、ならず者の最後の避難場所である」を引かれながら「道徳と愛国心は全く無関係であり、幼い子に…

覚え書:「戦後70年これまで・これから:第2回 「安倍談話」は何を映すか 独協大教授・福永文夫氏」、『毎日新聞』2015年02月07日(土)付。

- 戦後70年これまで・これから:第2回 「安倍談話」は何を映すか 独協大教授・福永文夫氏 毎日新聞 2015年02月07日 東京朝刊 ◇押し付け論、誤解ある 日本は敗戦でいったん国際社会から隔離された。しかし、このことは日本が国際社会の圧力から自由だったこ…

覚え書:「今週の本棚:斎藤環・評 『うつの医療人類学』=北中淳子・著」、『毎日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 今週の本棚:斎藤環・評 『うつの医療人類学』=北中淳子・著 毎日新聞 2015年02月08日 東京朝刊 (日本評論社・2592円) ◇社会的救済に道開いた日本の医師 うつ病についての本だが、うつの治し方が書いてあるわけではない。そもそも著者は、精神科医で…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『一億人のための辞世の句』=坪内稔典・選著」、『毎日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『一億人のための辞世の句』=坪内稔典・選著 毎日新聞 2015年02月08日 東京朝刊 (展望社・1620円) たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ 「ネンテンさん」の愛称で知られる俳人の選著者は「あとがき」で、「とりあえずわが辞世の俳…

覚え書:「今週の本棚:井波律子・評 『京都<千年の都>の歴史』=高橋昌明・著」、『毎日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 今週の本棚:井波律子・評 『京都<千年の都>の歴史』=高橋昌明・著 毎日新聞 2015年02月08日 東京朝刊 (岩波新書・907円) ◇都市の汚れの変遷、面白さを増幅 本書は、八世紀末に造営された平安京の時代から、やがて平家、源氏、足利、豊臣、徳川と、…

覚え書:「インタビュー:暴力、鎮めるために レイン・ミュルレルソンさん、横田洋三さん」、『朝日新聞』2015年02月05日(木)付。

- インタビュー:暴力、鎮めるために レイン・ミュルレルソンさん、横田洋三さん 2015年2月5日(写真キャプション)「約140年の歴史を持つ私たちの学会の会長職を日本の元外務事務次官、小和田恒さんから引き継ぎました」=大野正美撮影 中東では過激派組…

覚え書:「インタビュー:中国、権力と文学 カフカ賞受賞作家・閻連科さん」、『朝日新聞』2015年02月07日(土)付。

- インタビュー:中国、権力と文学 カフカ賞受賞作家・閻連科さん 2015年2月7日 (写真キャプション)「毎朝6時に起きて、午前中2、3時間、500字詰めの原稿用紙に書く。規則正しい生活だよ」=北京、佐渡多真子氏撮影 中国で権力と向き合う作家がいる…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『東京ブラックアウト』=若杉冽・著」、『毎日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『東京ブラックアウト』=若杉冽・著 毎日新聞 2015年02月08日 東京朝刊 (講談社・1728円) 『原発ホワイトアウト』に続き、現役キャリア官僚の著者が原子力ムラの闇を描いた小説第2弾。実在人物をもじった政治家が多数登場し、現…

覚え書:「今週の本棚:内田麻理香・評 『MASTERキートン Reマスター』=浦沢直樹、長崎尚志・著」、『毎日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 今週の本棚:内田麻理香・評 『MASTERキートン Reマスター』=浦沢直樹、長崎尚志・著 毎日新聞 2015年02月08日 東京朝刊 (小学館・756円) ◇冷戦後の闇に立ち向かう 私の理想の男が二十年ぶりに帰ってきた。六十歳近くになった彼が、どんな様…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『ヴェトナム戦争研究 「アメリカの戦争」の実相と戦争の克服』=藤本博・著」、『毎日新聞』2015年02月08日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『ヴェトナム戦争研究 「アメリカの戦争」の実相と戦争の克服』=藤本博・著 毎日新聞 2015年02月08日 東京朝刊 (法律文化社・7344円) いまの若い世代にベトナム戦争について尋ねても、戦争自体を知らない者が多い。しかし、ベトナ…

日記:「本人」は「本人」以外の他者や機関によってはじめて「本人」が「本人」であると担保づけられる

久しぶりに蔦屋に行ったら会員の有効期限が切れていましたので、更新しました。この手の手続きをするとき、運転免許証をもっていないので、わりとめんどくさいことになります。保険証+αという展開ですけども、そのときちょうど公的証明書類を持ち合わせてい…

覚え書:「慰安婦、日韓のもつれ解くカギは 『帝国の慰安婦』著者・朴裕河さん」、『朝日新聞』2015年02月04日(水)付。

- 慰安婦、日韓のもつれ解くカギは 『帝国の慰安婦』著者・朴裕河さん 2015年2月4日(写真キャプション)朴裕河さん=堀英治撮影 昨年末に出版された『帝国の慰安婦』(朝日新聞出版)は、慰安婦をめぐる日韓それぞれの「記憶」を再検証することで、感情のも…

覚え書:「寺山修司未発表詩集−秋たちぬ [著]寺山修司 [編]田中未知 [評者]水無田気流(詩人・社会学者)」、『朝日新聞』2015年02月01日(日)付。

- 寺山修司未発表詩集−秋たちぬ [著]寺山修司 [編]田中未知 [評者]水無田気流(詩人・社会学者) [掲載]2015年02月01日 [ジャンル]文芸 滴り落ちる極彩色の抒情 没後三十二年を経てなお色あせない、寺山修司の美学。それは舞台美術や前衛短歌などの領域を…

覚え書:「幻滅−外国人社会学者が見た戦後日本70年 [著]ロナルド・ドーア」、『朝日新聞』2015年02月01日(日)付。

- 幻滅−外国人社会学者が見た戦後日本70年 [著]ロナルド・ドーア [掲載]2015年02月01日 [ジャンル]経済 「親日家」と呼ばれた1925年英国生まれの社会学者が、「嫌日家」となりつつある心の遍歴を、戦後日本の変化に沿って振り返った。50年に初来日…

覚え書:「「イスラム国 青山弘之さんが選ぶ本 [文]青山弘之(東京外国語大教授・現代東アラブ研究)」、『朝日新聞』2015年02月01日(日)付。

- イスラム国 青山弘之さんが選ぶ本 [文]青山弘之(東京外国語大教授・現代東アラブ研究) [掲載]2015年02月01日 (写真キャプション)「イスラム国」から解放され、イラク北部で医療支援を待つ避難民=AFP時事■実証的かつ冷静な視点で 「イスラム国」を…

覚え書:「記憶の食:カレー、貧しさもスパイス ひと口でお姫様気分」、『朝日新聞』2015年02月06日(金)付。

- 記憶の食:カレー、貧しさもスパイス ひと口でお姫様気分 2015年2月6日(写真キャプション)淀川近くの城北公園でおにぎりを食べる金啓子さん(右端)や母(隣)たち=1958年、大阪市旭区、金さん提供 読者の食の思い出をつづる「記憶の食」。今回はカ…