2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
- みんなの広場:この戦争をやめてほしい=医大生・30 毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊 (神奈川県大磯町) イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)のヨルダン人人質殺害に対し、ヨルダンはISが釈放を求める死刑囚を処刑した。「同等の報復を」と主…
- 勝海舟と幕末外交 上垣外 憲一 著 2015年2月15日 ◆内外の対立踏まえた推理 [評者]平川祐弘=比較文学者 著者の名はカミガイト、比較文化関係論の興隆期に世に出た異能の人で、多彩な関心は多数の著書と化した。出来栄えは様々だが、彼の名を内外に高めた…
- なぜ大国は衰退するのか グレン・ハバード&ティム・ケイン 著 2015年2月15日 ◆経済の不均衡が転換点に [評者]松原隆一郎=東京大教授 大国の勃興と衰退はなぜ起きるのか。史書ではよく外敵の侵略や内紛による分裂など軍事や政治が理由とされるが、経済…
- 今週の本棚:本村凌二・評 『イスラム国−テロリストが国家をつくる時』=ロレッタ・ナポリオーニ著毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊 (文藝春秋・1458円) ◇国家たらんとする意志の土壌 ルーヴル美術館にダヴィッド作の絵画「サビニの女たち」がある。…
- しかし、闇の中をただひとり歩く人のように、そろそろ行こう、そうしてあらゆることに周到な注意を払おうと私は決心したので、まことにわずかしか進まなかったとしても、少なくともつまずき倒れることだけは幸いにまぬかれたようである。のみならず、いつ…
- 特集ワイド:イスラム教圏×欧米社会 「文明の衝突」は本当か 毎日新聞 2015年02月16日 東京夕刊 仏週刊紙襲撃テロ事件が起き、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)と米国主導の有志国連合との戦いも激化する中で、たびたび持ち出される言葉がある。「…
- 今週の本棚:堀江敏幸・評 『佐藤泰志−そこに彼はいた』=福間健二・著毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊 (河出書房新社・3132円) ◇書く孤独見据える共感と信頼 佐藤泰志は一九九〇年十月、四十一歳で自死を選んだ。函館に生まれ、高校生の頃から随筆…
- 今週の本棚・本と人:『空海 千二百年の輝き』 著者・永坂嘉光さん毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊 (小学館・5万4000円) ◇大師の足跡、思想を表す 永坂嘉光(ながさか・よしみつ)さん 今年は、弘法大師空海が高野山に密教道場を開いて1200年…
- 今週の本棚・新刊:『韓国「反日」の真相』=澤田克己・著毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊 (文春新書・788円) 現役のソウル特派員が、日ごろの取材から体得した韓国人の本音を具体例をもって明かしている。「反日」だけに限ることなく、日韓文化比較…
- 旅活:曽野綾子さんの別荘/上 「甘い生活」じゃない 三浦半島の緩い崖 /東京 毎日新聞 2015年02月14日 地方版 寂しい気分が抜けない1月のある日、曽野綾子さん(83)に会いに行こうと思った。なぜって、曽野さんの江戸弁、鉄砲玉のようなおしゃべりは…
- ストーリー:英のラテン語辞書編集(その1) 101年、二つの大戦越え 毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊(写真キャプション)世代をつないで編まれた中世ラテン語辞書。手にするのは、編さんプロジェクトの第3代にして、最後の編集長を務めたリチャード…
- 今週の本棚・この3冊:シベリア抑留=有光健・選毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊 <1>『シベリアに逝きし46300名を刻む−−ソ連抑留死亡者名簿をつくる』(村山常雄著/七つ森書館/2160円) <2>『一週間』(井上ひさし著/新潮文庫/907…
- 今週の本棚:中島京子・評 『廃墟の零年 1945』=イアン・ブルマ著毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊 (白水社・3456円) ◇戦後70周年に必要不可欠な振り返り作業 本書は、アジア研究家として定評のあるオランダ人の著者が、2013年に発表した…
- 今週の本棚:若島正・評 『歌謡曲が聴こえる』=片岡義男・著毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊 (新潮新書・821円) ◇「状況」と「普遍性」の双方向への志向 本書を手に取る人は、『歌謡曲が聴こえる』という題名と、帯に書かれた「極私的ヒット曲の戦…
Shinzo Abe's government plays down historians' concerns over South Korea's 'comfort women' in WWIIShinzo Abe's government plays down historians' concerns over South Korea's 'comfort women' in WWII アメリカの教科書会社に軍慰安婦記述削除求め…
- 記者の目:ピケティ「21世紀の資本」現象=平野純一(エコノミスト編集部) 毎日新聞 2015年02月12日 東京朝刊(写真キャプション)インタビュー後、笑顔を見せるトマ・ピケティ氏=東京都渋谷区で1月30日、森田剛史撮影 ◇格差拡大へ危機感共有 フラン…
- 今週の本棚・新刊:『「就活」の社会史−−大学は出たけれど…』=難波功士・著毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊 (祥伝社新書・972円) 大手広告代理店での勤務経験を持つ社会学者が描いた日本の就職活動100年の歴史。自分史的な記述も含む平易な語り…
- 今週の本棚・新刊:『「恩恵の論理」と植民地』=岡田泰平・著毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊 (法政大学出版局・6156円) 日本の植民地支配と侵略に対する謝罪を求める声は、中国や韓国を筆頭に、今もアジアに多い。他方、アメリカの植民地だったフ…
- 今週の本棚:大竹文雄・評 『日本財政「最後の選択」』=伊藤隆敏・著毎日新聞 2015年02月15日 東京朝刊 (日本経済新聞出版社・1944円) ◇破綻回避へ増税のルール化を 日本の財政破綻の可能性はあるのか、あるとすればいつ頃なのか、避けるためにはど…
- 曽野氏コラム、共生願う心に波紋 「国際社会で通じぬ」 牛尾梓、清水大輔、山本孝興、斉藤佑介2015年2月17日(写真キャプション)産経新聞に掲載された曽野綾子氏の文章の一部=時津剛撮影 外国人と居住区だけは別にした方がいい――。11日の産経新聞紙上…
- 松尾貴史のちょっと違和感 「イスラム国」と呼ぶこと 平和を愛する教徒に失礼 国会議員の「有志」が、国会前で着物を着て集まって楽しそうに記念写真を撮っていた。日本の国民服だということを主張したいらしいが、呉服のイメージダウンになるのでやめてほ…
- 生そのものの政治学−二十一世紀の生物医学、権力、主体性 [著]ニコラス・ローズ [評者]水無田気流(詩人・社会学者) [掲載]2015年02月08日 [ジャンル]政治 ■今日的な課題を検証し体系立てる 1984年に亡くなったミシェル・フーコーによる「生政治(b…
- 昭和の結婚 [編]小泉和子 [評者]三浦しをん(作家) [掲載]2015年02月08日 [ジャンル]人文 ■制度や法律が及ぼす影響 結婚式や婚礼衣裳(いしょう)は、戦前・戦中・戦後でどう変遷したのか。戦前の農村では、どういう結婚が多かったのかなど、結婚にまつわ…
- プーチンはアジアをめざす [著]下斗米伸夫/アジア・太平洋のロシア [著]加藤美保子 [評者]吉岡桂子(本社編集委員) [掲載]2015年02月08日 [ジャンル]国際 ■中国の存在の大きさ浮かぶ ベテランのロシア専門家が豊富な蓄積から自在に見立てを展開した新…
〜 戦後、国民はナチスの残虐行為に対して沈黙。70年代に「過去の克服」が動き出す。政治・経済的に「世界に信頼されるパートナーになれた」という自負が芽生えると、「過去に終止符を打ちたい」という国民感情も。ワイツゼッカー氏が演説で、後の世代も責…
- 特集ワイド:「松岡修造」はなぜ愛される? 毎日新聞 2015年02月10日 東京夕刊(写真キャプション)熱心に子どもたちを指導する松岡修造さん=和歌山市園部の和歌山インドアテニスクラブで2014年9月27日、谷田朋美撮影 【柳川高校時代のはつらつプレ…
- HIROSHI HARA:WALLPAPERS−空間概念と様相をめぐる〈写経〉の壁紙 [著]原広司 [評者]隈研吾(建築家・東京大学教授) [掲載]2015年02月08日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ■境界が融け、写す豊かさを堪能 本を開くと、文字も…
- 「進撃の巨人」と解剖学−その筋肉はいかに描かれたか [著]布施英利 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2015年02月08日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ■人気コミックの深遠な謎に迫る 日本中で、いまもっとも多くの人々が「謎とき…
- 詩的で超常的な調べ−霊界の楽聖たちが私に授けてくれたもの [著]ローズマリー・ブラウン [評者]横尾忠則(美術家) [掲載]2015年02月08日■死んだ作曲家たちの「新作」!? すでに亡くなった著名楽聖が次々と著者に口述筆記をさせながら霊界から新作を送っ…
- 言論空間を考える:人質事件とメディア 土井敏邦さん、森達也さん 2015年2月11日 過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件は、事件を伝えたメディアにも多くの課題を残した。報道が過熱し、結果的に劇場型犯罪に手を貸したとの指摘もある。権力をチ…