2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「耕論:水俣病の60年 永野三智さん、岡本達明さん、柳田邦男さん」、『朝日新聞』2016年05月27日(土)付。

- 耕論:水俣病の60年 永野三智さん、岡本達明さん、柳田邦男さん 2016年5月27日 今月、公式確認から60年を迎えた水俣病の問題は、時を超えて人間や社会に影響を与え続ける公害というものの本質を示している。そこから私たちが学びとったものは。 ■無関…

覚え書:「オバマ米大統領、書面インタビュー<全文>」、『朝日新聞』2016年05月27日(土)付。

- オバマ米大統領、書面インタビュー<全文> 2016年5月27日三重県志摩市で26日、伊勢志摩サミットの記者会見場を後にするオバマ米大統領=ロイター 主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)と広島訪問のために来日したオバマ米大統領は26日、朝…

覚え書:「売れてる本 18歳からの民主主義 [編]岩波新書編集部 [文]市川真人(批評家・早稲田大学准教授)」、『朝日新聞』2016年07月03日(日)付。

- 売れてる本 18歳からの民主主義 [編]岩波新書編集部 [文]市川真人(批評家・早稲田大学准教授) [掲載]2016年07月03日 ■運命を他人任せにしないで 「初めての選挙で投票をするみなさんとともに、民主主義とは何か」「どうすれば実践できるか」を考える…

覚え書:「あゝ浅草オペラ―写真でたどる魅惑の「インチキ」歌劇 [著]小針侑起 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) 」、『朝日新聞』2016年07月17日(日)付。

- あゝ浅草オペラ―写真でたどる魅惑の「インチキ」歌劇 [著]小針侑起 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2016年07月17日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 本書のサブタイトルに「『インチキ』歌劇」とあるのだが、著者によるとこの語は昭…

覚え書:「男子問題の時代?―錯綜するジェンダーと教育のポリティクス [著]多賀太 [評者]星野智幸(小説家)」、『朝日新聞』2016年07月17日(日)付。

- 男子問題の時代?―錯綜するジェンダーと教育のポリティクス [著]多賀太 [評者]星野智幸(小説家) [掲載]2016年07月17日 [ジャンル]教育 人文 社会 ■男たちの「生きづらさ」を考える 「女性専用車は男性差別です」とプラカードを掲げて、女性専用車両に乗…

日記:靖国神社に集う愛国者の正体

8月15日の靖国神社はやはりいろいろ香ばしい。今日を一番エンジョイしていたのは、軍装コスプレ民や軍歌愛好者たちよりも、バチバチにキメてきてた任侠系政治結社およびその親睦団体のみなさんでした。お子さん連れで来ている任侠系おじさんもいて、日本の愛…

覚え書:「憲法を考える:自民改憲草案・義務:下 国民にも「尊重せよ」、何のため」、『朝日新聞』2016年05月27日(金)付。

- 憲法を考える:自民改憲草案・義務:下 国民にも「尊重せよ」、何のため 2016年5月27日 自民党憲法改正草案は、ダメを押すかのごとく、最後の102条でも、国民に新たな義務を課す。 「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」 草案Q&A集は「…

覚え書:「人工地獄―現代アートと観客の政治学 [著]クレア・ビショップ [評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)」、『朝日新聞』2016年07月17日(日)付。

- 人工地獄―現代アートと観客の政治学 [著]クレア・ビショップ [評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授) [掲載]2016年07月17日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 ■衝突、不和、政治性、みなアート 絵や彫刻などモノの制作…

覚え書:「感じるスコラ哲学―存在と神を味わった中世 [著]山内志朗 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)」、『朝日新聞』2016年07月17日(日)付。

- 感じるスコラ哲学―存在と神を味わった中世 [著]山内志朗 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授) [掲載]2016年07月17日 [ジャンル]人文 ■聖女たちの官能的な法悦の理由 西洋の教会には、しばしば、「世俗的な人間の常識を破壊するほどの官能的な法悦」を…

覚え書:「魔法の夜 [著]ティーヴン・ミルハウザー [評者]大竹昭子(作家)」、『朝日新聞』2016年07月17日(日)付。

- 魔法の夜 [著]ティーヴン・ミルハウザー [評者]大竹昭子(作家) [掲載]2016年07月17日 [ジャンル]文芸 ■昼間の自分を解き放つ月の光 ミルハウザーは月光の作家だ。陽光ではなく。夜中に屋根を散歩する『三つの小さな王国』のワンシーンは好例だが、人々の…

覚え書:「論壇時評:二つの国民 所属なき人、見えているか 歴史社会学者・小熊英二」、『朝日新聞』2016年05月26日(木)付。

- 論壇時評:二つの国民 所属なき人、見えているか 歴史社会学者・小熊英二 2016年5月26日小熊英二さん=池永牧子撮影 19世紀英国の首相ディズレーリは、英国は「二つの国民」に分断されていると形容した。私見では、現代日本も「二つの国民」に分断されて…

覚え書:「憲法を考える:自民改憲草案・義務:中 空気読み黙る「和」、いまも」、『朝日新聞』2016年05月26日(木)付。

- 憲法を考える:自民改憲草案・義務:中 空気読み黙る「和」、いまも 2016年5月26日 長野県の山あいにある人口約5千人の中川村。小・中学校の卒業式や入学式では、壇上に日の丸が掲げられる。ただ、曽我逸郎村長(60)が一礼することはない。 どうしてで…

覚え書:「赤い刻印 [著]長岡弘樹 [評者]末國善己」、『朝日新聞』2016年07月17日(日)付。

- 赤い刻印 [著]長岡弘樹 [評者]末國善己 [掲載]2016年07月17日 [ジャンル]文芸 巧妙な伏線の推理小説で知られる著者の新作は、持ち味が楽しめる短編集だ。 中3の菜月は、時効寸前の事件を捜査している刑事の母・啓子から、祖母が生きていると聞かされ会…

覚え書:「大岡信の詩と真実 [編]菅野昭正 [評者]蜂飼耳(詩人・作家)」、『朝日新聞』2016年07月17日(日)付。

- 大岡信の詩と真実 [編]菅野昭正 [評者]蜂飼耳(詩人・作家) [掲載]2016年07月17日 [ジャンル]文芸 ■歴史を意識した詩人の多面性 大岡信といえば、「折々のうた」を思い浮かべる人は多いだろう。古代から現代までの詩歌をめぐるコラム。本紙朝刊に、一九七…

覚え書:「丹下健三―戦後日本の構想者 [著]豊川斎赫 [評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)」、『朝日新聞』2016年07月17日(日)付。

- 丹下健三―戦後日本の構想者 [著]豊川斎赫 [評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト) [掲載]2016年07月17日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 新書 ■国家を描いた構想力とその呪縛 丹下健三の戦後は被爆した広島の復興事業への参画から始まった。平和国…

日記:平和、平和といっても、内向きの支持者へのポーズだけ

「不戦、平和への行動誓う」と繰り返し言っても、「憲法の3原理を堅持し」、『「核なき世界」の構築へ』とご高説を垂れようとも、憲法を否定して、「憲法9条は一切の核兵器の保有および使用を禁止しているわけではない」(2016年4月1日)という閣議決定…

覚え書:「オバマ米大統領 広島訪問 核時代71年の現実」、『毎日新聞』2016年05月26日(木)付。

- オバマ米大統領 広島訪問 核時代71年の現実毎日新聞2016年5月26日 東京朝刊 広島、長崎の歩みと核を巡る世界の動き 歴史上唯一、原爆を投下した国である米国のオバマ大統領が、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に参加後の27日午後、被爆地・広島を…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】原爆を学び直す3冊」、『東京新聞』2016年08月08日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】原爆を学び直す3冊 2016年8月8日 今年5月27日、米国の現役大統領として初めてオバマ氏が広島を訪問した。私も現場でオバマ氏の演説を聞き、原爆について学び直している。今日までに読んだ中で印象的な3冊を紹介したい。 (編集…

覚え書:「【書く人】文豪と味な出会いを『食魔 谷崎潤一郎』  作家・坂本葵さん(33)」、『東京新聞』2016年08月07日(日)付。

- 【書く人】文豪と味な出会いを『食魔 谷崎潤一郎』 作家・坂本葵さん(33) 2016年8月7日 読書家で食いしん坊な人なら誰しも、物語の本筋と同じくらい作中の食事に興味を引かれた経験があるはずだ。坂本葵さんもその一人。美食と健啖(けんたん)で「食…

覚え書:「書評:テロルの伝説 桐山襲烈伝 陣野俊史 著」、『東京新聞』2016年07月17日(日)付。

- テロルの伝説 桐山襲烈伝 陣野俊史 著 2016年7月17日 ◆時代と闘う小説家の意志 [評者]平井玄=評論家 かつて桐山襲(かさね)という作家がいた。八冊の小説を書いて二十四年前に四十二歳で死んだ。と、まずは紋切り型で言おう。彼の文学的な格闘を描いた…

覚え書:「そこが聞きたい がん『10年生存率』の意味 樋野興夫氏」、『毎日新聞』2016年05月26日(木)付。

- そこが聞きたい がん「10年生存率」の意味 樋野興夫氏毎日新聞2016年5月26日 国内でがんと診断されて治療を受けた人の10年生存率=1=が、初めて公表された。全てのがんの平均が58・2%。がん患者らとの対話の場「がん哲学=2=外来」を全国で開…

覚え書:「「戦争の世紀」研究 現代史と国際政治の視点から/14 不戦条約 「違法化」原則を確立」、『毎日新聞』2016年05月26日(木)付。

- 「戦争の世紀」研究 現代史と国際政治の視点から/14 不戦条約 「違法化」原則を確立毎日新聞2016年5月26日 東京夕刊 フランス外務省「時計の間」で不戦条約(ブリアン=ケロッグ条約)に署名する各国全権代表=1928年8月27日 [PR]地域的な集団…

覚え書:「書評:花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部 小榑雅章 著」、『東京新聞』2016年07月17日(日)付。

- 花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部 小榑雅章 著 2016年7月17日 ◆雑誌作りのすごさが迫る [評者]森彰英=ジャーナリスト 半世紀近く前、ある女性週刊誌の現場で出会った当時雑誌作りの鬼の一人に数えられていた編集長のこんな発言をよく聞い…

覚え書:「書評:江戸前魚食大全 冨岡一成 著」、『東京新聞』2016年07月17日(日)付。

- 江戸前魚食大全 冨岡一成 著 2016年7月17日 ◆海と暮らしの豊かさ [評者]岸本葉子=エッセイスト 充実の一冊だ。海鮮丼なら「全部のっけ」に喩(たと)えられる。巻末の参考文献を見てほしい。江戸や食の好きな人なら何冊かは目を通していようけれど、す…

覚え書:「書評:翻訳出版編集後記 常盤新平 著」、『東京新聞』2016年07月17日(日)付。

- 翻訳出版編集後記 常盤新平 著 2016年7月17日 ◆ミステリーへの献身 [評者]中辻理夫=ミステリー評論家 本書は著者が一九七〇年代後半「出版ニュース」に連載していたエッセイを一冊にまとめたものである。直木賞を受賞し、小説執筆を仕事の中心にする以…

日記:基本的な認識が忘却され、捏造された神話がスタンダードになっていくなど良い訳がない。

『東京新聞』の報道によると、改憲を目指す安倍晋三首相は「(今の憲法は)極めて短期間にGHQによって作られた」などと強調してきたが、堀尾輝久・東大名誉教授は、マッカーサー書簡から「9条は幣原首相が提案」したことを明らかにしたとのこと。しかし…

覚え書:「だいあろ〜ぐ 東京彩人記 武蔵大教授 アンジェロ・イシさん(48) /東京」、『毎日新聞』2016年05月25日(水)付。

- だいあろ〜ぐ 東京彩人記 武蔵大教授 アンジェロ・イシさん(48) /東京毎日新聞2016年5月25日 地方版武蔵大教授 アンジェロ・イシさん 在日外国人の排斥を扇動するヘイトスピーチの解消を目指す法律が24日、成立した。排斥をあおるデモや言説の背景…

覚え書:「貨幣の「新」世界史―ハンムラビ法典からビットコインまで [著]カビール・セガール [評者]加藤出」、『朝日新聞』2016年07月10日(日)付。

- 貨幣の「新」世界史―ハンムラビ法典からビットコインまで [著]カビール・セガール [評者]加藤出 [掲載]2016年07月10日 [ジャンル]経済 「お金の何が、私たちをここまで翻弄(ほんろう)するのだろう? お金には、人間をとんでもなく不合理な行動に駆り立…

覚え書:「自衛隊の闇 [著]大島千佳・NNNドキュメント取材班 [評者]市田隆(本社編集委員)」、『朝日新聞』2016年07月10日(日)付。

- 自衛隊の闇 [著]大島千佳・NNNドキュメント取材班 [評者]市田隆(本社編集委員) [掲載]2016年07月10日 [ジャンル]政治 社会 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の乗組員がいじめを受けて自殺した事件で、遺族が自衛隊などに賠償を求めた裁判は8年間に及…

覚え書:「老生 [著]賈平凹 [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)」、『朝日新聞』2016年07月10日(日)付。

- 老生 [著]賈平凹 [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学) [掲載]2016年07月10日 [ジャンル]文芸 ■無名の人々が紡ぐ現代の中国史 食べる、働く、病む、性交する、排泄(はいせつ)する。迎合しとり残され、利を得てまた失う。加害者にも被害者にも…