2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

旨いもの・酒巡礼記:東京都・八王子市編「しぞ〜かおでん ハナクラ」

- 老悪魔は、こうして梯子を下へころげ落ちると、おそろしい勢いで地面へ頭をつっこんだ。そこでイワンは、かれがどれくらいたくさんの仕事をしたかを見るために、そばへ寄ろうとした、−−と、ふいに地面が裂けて、老悪魔はその中へ落ち込んでしまい、あとに…

費やし使い果たすこうした見返りのない所作の、異様で何ものにも解消しえない形態……

- 二十世紀はおそらく、消費、過剰、限界、侵犯といった、類縁的カテゴリーを発見したということになるだろう。費やし使い果たすこうした見返りのない所作の、異様で何ものにも解消しえない形態だ。労働する人間と生産的人間という思考−−それが十八世紀末以…

多元的なイメージを合成する思考法の必要

- 多元的なイメージを合成する思考法の必要 われわれの社会における言語が組織の多元化と平行して複数的になるということ、それからイメージ自身が、それがどんなに元来の対象から離れていても、そのイメージなりに社会的に通用して、独自の力になっていくと…

注意は、もっとも高度な段階では、祈りと同じものである

- ……注意は、もっとも高度な段階では、祈りと同じものである。そのためには、信仰と愛があらかじめ必要である。 * 完全にどんな夾雑物もない注意が祈りである。 −−ヴェイユ(田辺保訳)『重力と恩寵』ちくま学芸文庫、1995年、193頁。 - 順調な復興の進展を…

規則は何某あるいは何某の意のままに曲げられうるもの

- 規則とは執拗さの計算された楽しみ、流血の約束なのである。規則は支配の戯れにたえず力を与えさせてくれる。規則は細密に繰り返される暴力を舞台にのぼせるものなのである。平和の欲求、妥協の甘美さ、暗黙裏の法の受諾、これらは、規則を生み出したもと…

保守主義的思考のメモ

- 言葉というものは、単にそれを語る個人の言葉としてではなく、いわばその背景において成立したものであるとまったく同様に、個々人が歴史的現実を考究する際の問題設定、概念、範疇も、歴史的に生成した諸体験関連から部分を截りとったものにほかならない…

「合理的主義的・演繹的思考」も大事にされなければ、「書かれた言葉よりも、つねにより豊かな、より生き生きとした現実」をもって対抗することすらもできないのが現況でしょう

- 具体的なものへの執着 この保守主義的な体験と思考との本質的特徴のひとつは、直接に現存するもの、実際的に具体的なものへの執着である。ここから、具体的なものに対する新式の、いわば感情移入的体験が生まれるのであるが、当時「具体的」という言葉が反…