メディア論
特集ワイドは吉田照美さんの風刺画です。シンゴジラのパロディで安倍首相の「晋ゴジラ」。炎上にもブレません「強い者、権力者を風刺できない世の中はすごく危険」「今の日本人は人と違うことを言って目立つことへの恐れみたいな感情を持ち過ぎです」https:/…
人類の歴史とは、特定の人だけが「生きるに値する価値」があると考える発想との戦いの歴史。すべての人が「生きるに値する価値」があると考えた方が、より一人一人の人間が幸せに生きることができるからだ。それを社会の土台・共通認識にしていこうというの…
- 新聞『日本』には、俳句の様式を分類した批評文を連載すると同時に、年明けの一八九六(明治二九)年一月一三日から一九日まで、子規は七回にわたって、『従軍紀事』を連載し、従軍記者に対する軍の対応の仕方に対して批判を展開した。「台南生」という筆…
ここに、その機動隊員がいますが?何度も殴られて、顔が腫れ上がってきていますが。全く彼も彼の周りの機動隊員も平和運動家に手を出していません。pic.twitter.com/IDpNS22k1j https://t.co/B9GeIehRN9— 辻よしたか (@ytsuji2001) 2016年10月29日この辻よし…
確かに私も感じていた「日本スゴイ」の気持ち悪いくらいの氾濫。報道の自由度が急落した安倍政権の抑圧的政治も関係しているのだろう。個性や多用な価値観が受け入れられ易い国ならば「日本スゴイ」の濫用は不要なのだ。 pic.twitter.com/VvdWoHXp1J— 光頭半…
またもやというか、悲惨過ぎる案件。2016年11月16日付『朝日新聞』2面の時時刻刻で駆けつけ警護の危うさを指摘しながら、その下の広告が百田尚樹と石平の隣国への憎悪煽り戦えと宣う地獄本。編集と広告とのガバナンスの問題だと思いますが、朝日を…
- 白虹事件と朝日の「転向」 朝日バッシングの高まりと広まりは、大方の予想を超えるものがあった。ネットなどでは匿名の集団バッシングが起こり、大衆の鬱憤を晴らしているかのようでもあった。 今回の事件を通して思い込されるのは、一九一八年8月に起き…
- ニュースの追跡 安倍政権の意に添わぬ 海外のメディア・識者 「政府から圧力」相次ぐ告発特派員記事で本社へ抗議 識者「信用できない」耳打ち(写真キャプション)日本外国特派員協会の機関誌「NUMBER1 SHIMBUN」最新号。ゲルミス記者の記事が掲載されてい…
『朝日新聞』(2015年4月18日付)での報道「自民、異例の議事録修正要求 福島氏の『戦争法案』発言」に驚いてしまった。政府が提出を目指す安全保障関連法案を参院予算委員会で福島瑞穂氏(社民党)が「戦争法案」だと述べたことに対する難癖以上の圧力でし…
将基面貴巳『言論抑圧 矢内原事件の構図』中公新書,読了。『中央公論』掲載の「国家の理想」が反戦的とされ辞任に追い込まれた矢内原忠雄事件は戦前日本を代表する政治弾圧の一つだ。本書は歴史を複眼的に見る「マイクロヒストリー」の手法から、言論抑圧事…
- 松尾貴史のちょっと違和感 「知らなければ問題なし」 把握できない人から金もらっていいのか 政治とカネの問題がじわじわと不健康な広がりを見せてきた。 西川農林水産大臣が不承不承辞任し、下村文部歌学大臣、望月環境大臣、そして上川法務大臣にさまざ…
「Y君の辞職きまりし朝はあけて葬(はふ)りのごとく集ひゐたりき」昭和十二年十二月一日(南原繁『歌集 形相』より) 南原繁が歌のなかでY君と呼ぶのは、昭和十二年、筆禍により東京大学より追われた矢内原繁忠雄のこと。戦前日本の言論抑圧のひとつの事例…
- Listening:<朝日新聞>慰安婦・吉田調書問題 新聞への信頼回復、外国人記者に聞く 2014年10月06日 従軍慰安婦や東京電力福島第1原発の報道をめぐって朝日新聞が謝罪した後も、報道機関の在り方を問う議論がやまない。こうした嵐のような状況は…
- 声 時の権力への批判を緩めるな 大学名誉教授 山田明(愛知県 65) やはり遅きに失した「記事取り消し謝罪」である。長年にわたる読者として残念でならないが、朝日新聞の「9・11」として、徹底した問題点の点検と検証を求めたい。とりわけ幹部社員が…
- 集団的自衛権:閣議決定 全国紙の論調二分、大半の地方紙は批判 毎日新聞 2014年07月21日 東京朝刊 従来の政府見解を転換して、安倍晋三政権が今月1日、集団的自衛権が使えるように憲法解釈を変更する閣議決定をしたことを受けて、全国の新聞は翌日紙面の…
- メディア時評 「家族」と「世帯」は違う 徳野貞雄 熊本大文学部教授(農村社会学) 3月は「家族」について考えさせられる報道が続いた。東日本大震災を軸に、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父滋さん、母早紀江さんと、めぐみさんの娘のキム・ウンギ…
金成隆一『ルポ MOOC革命 無料オンライン授業の衝撃』岩波書店、2013年、読了。Massive Open Online Courseとは無料公開のオンライン講座の意。本書は、創設から利用者まで、現場取材でその現在をまとめたルポルタージュ。 ルポ MOOC革命 - 岩波書店名門…
- 「反知性主義」への警鐘 相次ぐ政治的問題発言で議論 2014年2月19日 「反知性主義」という言葉を使った評論が論壇で目につく。「非」知性でも「無」知でもなく「反」知性――。政治的な問題発言が続出する現状を分析・批判しようとする意図が見える。■自分に…
- 保阪正康の昭和史のかたち [戦後直結のゼストセラー] 事実伝える回路の大切さ 太平洋戦争終結直後、どのような書がベストセラーになったか、その内実を探っていくと、さまざまなことがわかる。昭和前期の戦前、戦時下はいわば言論弾圧の時代と評すること…
- みんなの広場 籾井NHK会長は不適格だ アルバイト・65(相模原市緑区) NHKの籾井勝人新会長が1月25日の就任会見で発言した内容にはあぜんとした。従軍慰安婦や領土問題に関して、まるで政府の代表者のように述べたが、NHK会長としての立場を心得…
- 特定秘密保護法に言いたい:報道の自由、読者と共に守れ−−ジャーナリスト・むのたけじさん 毎日新聞 2014年01月23日 東京朝刊(写真キャプション)ジャーナリスト・むのたけじ氏=東京・内幸町の日本記者クラブで1月14日、臺宏士撮影 ◇むのたけじさん(…
立木康介『露出せよ、と現代文明は言う 「心の闇」の喪失と精神分析』河出書房新社、読了。全てを晒そうとする欲望と内面の露出が人間を突き動かしている。現代文明の特徴とは「露出」ではないか−−挑発的な現代批評だが肯きながら読んだ。躍起になってベール…
- 引用句辞典 トレンド編 ソーシャルメディアが生み出す相互監視社会 鹿島茂[ルサンチマン] 世間は、大部分の人間は自分の内部から私心や利己心の臭気が立昇る事を極度に恐れてゐる。それを他人に嗅ぎ附けられる事を何よりも恐れてゐる。 (中略)彼等は吐…
- 憲法・メディア法と刑事法の研究者が二十八日、それぞれ特定秘密保護法案に反対する声明を発表した。声明に賛成する研究者は憲法・メディア法が百四十人、刑事法が百二十人を超えた。憲法の「知る権利」や「国民主権」を損なう法案の実態が明らかになるに…
- みんなの広場 何が面白いのでしょうか? 会社員 46(静岡市駿河区) 13日の本紙「仲畑万能川柳」に「視聴者をレベル低いと見て企画」という句がありました。 先日、何気なく見ていたテレビ番組。芸能人がドッキリをしかけられキャーキャー騒いでいました。…
新海均『カッパ・ブックスの時代』河出ブックス、読了。本書は高度経済成長期、数々のベストセラーを送り出したカッパシリーズの歩みとその内実を、シリーズ終焉に立ち会った元編集者が振り返る。新書のはしりは岩波。アンチ教養主義を掲げ大衆実学主義が受…
- みんなの広場 ビッグイシューは知識の宝庫 無職 82(横浜市西区) 9月29日本紙の「ビッグイシュー10周年」の記事を興味深く読みました。私は、数年前から、ビッグイシューの愛読者です。最初、「何の本だろう」と、興味半分に求めた雑誌が、独自の編集…
- みんなの広場 秘密保護法では安全守れぬ 弁護士 74(兵庫県川西市) 安倍内閣は、国民の安全を確保するため特定秘密保護法の制定が急務だという。歴史を振り返れば、国の安全に関わる情報をこのような方法で秘匿することが国民の安全を守ることになるとは…
坪内祐三『探訪記者 松崎天民』筑摩書房、読了。明治から昭和にかけ、木賃宿や娼窟、女学生ルポなどを、地を這う取材を基に読ませる名文で綴り、足尾銅山、大逆事件、精神病院を取材した探訪記者の本格的評伝。「探訪記者」とは現代でいえばルポルタージュの…
上丸洋一『「諸君!」「正論」の研究 保守言論はどう変容してきたか』岩波書店、読了。本書は戦後保守の代表的オピニオン雑誌を材料に、戦後の言論・思想状況の変遷を明らかにする。核武装論や靖国と東京裁判のほか、それぞれの創刊者の対比(池島信平と鹿内…