2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

異常な世界的な大事変が生じて、私の心の平安は生れて初めて根底からゆるがされた

- しかし、異常な世界的な大事変が生じて、私の心の平安は生れて初めて根底からゆるがされた。一七五五年十一月一日、リスボンに地震が起って、長らく平和と安泰になれていた世界に恐るべき衝撃をあたえた。大きな商業都市、湾岸都市である壮麗な首都が、な…

真面目に考へよ。誠実に語れ。摯実に行へ。

- 英人は天下一の強国と思へり。仏人も天下一の強国と思へり。独乙人もしか思へり。彼らは過去に歴史あることを忘れつつあるなり。羅馬は亡びたり。希臘も亡びたり。今の英国仏国独乙は亡ぶるの期なきか。日本は過去において比較的に満足なる歴史を有したり…

覚え書 「ニュース争論:福島原発の来歴 武田徹氏/開沼博氏」、『毎日新聞』2011年8月1日(月)付。

- ニュース争論:福島原発の来歴 武田徹氏/開沼博氏 東京電力福島第1原発事故の問題は、事故収束、放射性物質による汚染、健康被害、損害賠償、エネルギー政策など多岐にわたる。これらを考えるうえで改めて注視すべきは、福島原発を含めた日本の原発政策…

歌うようにではなく真に話すこと、目を覚ますこと、酔いから覚めること、リフレインと手を切ること、それが哲学なのです

- −−エマニュエル・レヴィナス、たとえば高校三年生の若者がやってきて、あなたが哲学をどのように定義するかをたずねたと想像してみましょう。あなたはその若者に何と答えますか。 哲学とは人間が語ることがら、また思考しながら語りあうことがらについて問…

覚え書 「今週の本棚:中村達也・評 『「フクシマ」論−原子力ムラはなぜ…』=開沼博・著」、『毎日新聞』2011年7月31日付。

- 今週の本棚:中村達也・評 『「フクシマ」論−原子力ムラはなぜ…』=開沼博・著 ◇『「フクシマ」論−原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社・2310円) ◇原発を抱擁した「内なる植民地」の記録 三月一一日を境に、福島はフクシマ(Fukushima)…