2016-03-07から1日間の記事一覧

覚え書:「メディア時評:お国自慢と記憶の捏造=文筆家・立教大特任教授、平川克美」、『毎日新聞』2016年02月06日(土)付。

- メディア時評 お国自慢と記憶の捏造=文筆家・立教大特任教授、平川克美毎日新聞2016年2月6日 東京朝刊 他人の欠点はよく見えるが自分の欠点は目に入らない。それが集団的な排外的思想や尊大な自国礼賛に結びつけば、厄介なナショナリズムへと発展する。 …

覚え書:「今週の本棚・新刊・『「音楽狂」の国 将軍様とそのミュージシャンたち』=西岡省二・著」、『毎日新聞』2016年01月31日(日)付。

- 今週の本棚・新刊 『「音楽狂」の国 将軍様とそのミュージシャンたち』=西岡省二・著毎日新聞2016年1月31日 東京朝刊 (小学館・1512円) 「北朝鮮」と聞けば、核実験や拉致、経済難といったイメージが浮かびやすい。しかし実際に北朝鮮に行ったり、…

覚え書:「今週の本棚・新刊・『クラシック音楽と女性たち』=玉川裕子・編著」、『毎日新聞』2016年01月31日(日)付。

- 今週の本棚・新刊 『クラシック音楽と女性たち』=玉川裕子・編著毎日新聞2016年1月31日 東京朝刊 (青弓社・2160円) クラシック音楽における女性差別の問題は一筋縄にはいかない。日本では音大はほとんど女性が占めるし、活躍する演奏家に女性が多い…

覚え書:「今週の本棚・加藤陽子・評 『小林秀雄の流儀』=山本七平・著」、『毎日新聞』2016年01月31日(日)付。

- 今週の本棚 加藤陽子・評 『小林秀雄の流儀』=山本七平・著毎日新聞2016年1月31日 東京朝刊 (文春学藝ライブラリー・1318円)過去を語り未来を創る力 正月休み明けの昼下がり、各駅停車は空(す)いていた。ある駅で可愛い声と共に10人ばかりの小…

日記:今、必要とされる「グローバルな市民社会と市民宗教の可能性」

- たとえ国家レベルでも、連帯は脆弱であり、人間は恐怖から敵とされた者に対して負の連帯をするほうが容易である。たしかに世俗的な哲学には、そのことを扱う方法がある。しかし私が論じてきたように、真に地球的規模での連帯の感覚を強化して一般化する能…