2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「中学時代、5千円で売春 「これで上履きが買える」」、『朝日新聞』2016年05月09日(月)付。

- 中学時代、5千円で売春 「これで上履きが買える」 2016年5月9日支援団体のシェルターで食事する女子生徒=川村直子撮影 ■子どもと貧困 頼れない親3歳児、おなかすいて盗んだ 両親は借金背負い不在 特集:子どもと貧困 「それ、奴隷だよ」 北関東の定時制…

覚え書:「書評:「大正」を読み直す 子安宣邦 著」、『東京新聞』2016年06月12日(日)付。

- 「大正」を読み直す 子安宣邦 著 2016年6月12日 ◆ナショナリズム 復活の根 [評者]鎌田慧=ルポライター 大正デモクラシーといえば、評者などは、字義通りに、大正元(一九一二)年、大逆事件直後の大杉栄、荒畑寒村が創刊した「近代思想」を想(おも)い…

覚え書:「書評:大きな鳥にさらわれないよう 川上弘美 著」、『東京新聞』2016年06月12日(日)付。

- 大きな鳥にさらわれないよう 川上弘美 著 2016年6月12日 ◆神の領域を本格的に [評者]千石英世=文芸評論家 いつもの川上弘美のように静かにふくよかにすべりだす物語なのだが、何かがいつもと違っている。全部で十四の章を花綱のように結んでつながる長…

覚え書:「書評:B面昭和史1926−1945 半藤一利 著」、『東京新聞』2016年06月12日(日)付。

- B面昭和史1926−1945 半藤一利 著 2016年6月12日 ◆戦争へ進む世相 検証 [評者]下川耿史=風俗史家 本書は「歴史探偵」の著者が、各年代の政治ネタ(著者のいうA面)と世相ネタ(B面)を対比しつつ、日本が戦争に突き進んでいった過程を検証し…

日記:そもそも右が左かという二者択一が現実離れした周回遅れの脅迫なのだ

私は、9条を変えたいという政権が出てくることは想定してたけど、まさか基本的人権を否定するような政権ができるとまでは考えてもいなかった。また、まさかリベラル勢の事をサヨクだの極左だのと言う人が出てくるとも考えてなかった。つまりは最低限の良識…

覚え書:「今こそアルミ・ラティア:マリメッコ創業、世界に展開」、『朝日新聞』2016年05月09日(月)付。

- 今こそアルミ・ラティア:マリメッコ創業、世界に展開 2016年5月9日 アルミ・ラティア(C)Marimekko 超時代的なデザインにこだわり、ライフスタイル自体を作り出そうとした。 今から65年前、「日々の生活に彩りを」という思いを形にした女性…

覚え書:「自選詩集『そして』 谷川俊太郎さん [文]赤田康和」、『朝日新聞』2016年06月05日(日)付。

- 著者に会いたい 自選詩集『そして』 谷川俊太郎さん [文]赤田康和 [掲載]2016年06月05日 谷川俊太郎さん(84)=東京都杉並区成田東、郭允撮影 ■死という未来も含め生を肯定 「詩もお笑いと同じ。ウケなきゃいけない」 市場規模が小説と比べて小さい現代…

覚え書:「著者に会いたい:田舎のキャバクラ店長が息子を東大に入れた。 碇策行さん [文]吉川一樹」、『朝日新聞』2016年05月22日(日)付。

- 田舎のキャバクラ店長が息子を東大に入れた。 碇策行さん [文]吉川一樹 [掲載]2016年05月22日 碇策行(いかりかずゆき)さん(47)=吉川一樹撮影 著者:碇 策行 出版社:プレジデント社 価格:¥ 1,404ブック・アサヒ・コム書店Amazon.co.jp楽天ブック…

覚え書:「著者に会いたい:「私」を受け容れて生きる―父と母の娘 末盛千枝子さん [文]佐々波幸子」、『朝日新聞』2016年05月15日(日)付。

- 著者に会いたい 「私」を受け容れて生きる―父と母の娘 末盛千枝子さん [文]佐々波幸子 [掲載]2016年05月15日 末盛千枝子さん(75)=山本和生撮影 ■苦しかったことも自分の一部 40年近く絵本の編集に携わってきた。「心を打つ絵本には、どこかに悲しみ…

覚え書:「パナマ文書入手、調査報道の力示す 独紙記者に聞く」、『毎日新聞』2016年05月09日(日)付。

- パナマ文書入手、調査報道の力示す 独紙記者に聞く2016年5月9日 「パナマ文書」を取材した南ドイツ新聞のバスティアン・オーバーマイヤー記者=ミュンヘンの南ドイツ新聞本社で2日、中西啓介撮影 「パナマ文書」を取材した南ドイツ新聞のフレデリック・オ…

覚え書:「文化の扉:映画音楽の変遷 記憶に残る「主役」、今は控えめ」、『朝日新聞』2016年05月08日(日)付。

- 文化の扉:映画音楽の変遷 記憶に残る「主役」、今は控えめ 2016年5月8日映画音楽の変遷<グラフィック・山田英利子> 映画音楽と言われてどんな曲を思い出しますか。往年のファンなら「風と共に去りぬ」の「タラのテーマ」? 時代は下って「タイタニック…

覚え書:「「病は気から」を科学する [著]ジョー・マーチャント [評者]横尾忠則(美術家)」、『朝日新聞』2016年06月05日(日)付。

- 「病は気から」を科学する [著]ジョー・マーチャント [評者]横尾忠則(美術家) [掲載]2016年06月05日 [ジャンル]科学・生物 医学・福祉 ■心と体はどこまで影響し合うか 病気とは患者の主観ではない。医者が認めなければ病気とは言わない。心は二の次とい…

覚え書:「ナパーム空爆史―日本人をもっとも多く殺した兵器 [著]ロバート・M・ニーア [評者]立野純二(本社論説主幹代理)」、『朝日新聞』2016年06月05日(日)付。

- ナパーム空爆史―日本人をもっとも多く殺した兵器 [著]ロバート・M・ニーア [評者]立野純二(本社論説主幹代理) [掲載]2016年06月05日 [ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 ■無差別の残虐、「核」でなくても 「核なき世界」では不十分だ。「戦争なき世…

覚え書:「コンサートという文化装置―交響曲とオペラのヨーロッパ近代 [著]宮本直美 [評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)」、『朝日新聞』2016年06月05日(日)付。

- コンサートという文化装置―交響曲とオペラのヨーロッパ近代 [著]宮本直美 [評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授) [掲載]2016年06月05日■神聖化と固定化、背景をたどる 正直、小中学校のとき音楽の授業は苦痛だった。楽聖たちの肖像画が掲げられた…

日記:民は愚かに保て……か。

鳥なき里の蝙蝠界隈の高級官僚と話していて一番頭にくるのは次のような言辞。「氏家は、信仰者に高い知性と倫理性を要求し過ぎている。お前のいう共通了解はハードルが高すぎる」「というか、ふつうに学ぶことを否定して、動員してもしゃーないとは思います…

覚え書:「憲法・こう考える /3 公明 北側一雄・副代表」、『毎日新聞』2016年05月04日(水)付。

- 憲法・こう考える /3 公明 北側一雄・副代表毎日新聞2016年5月4日 東京朝刊 =猪飼健史撮影 −−安倍晋三首相は憲法改正に積極的な発言を繰り返していますが、夏の参院選で争点になるでしょうか。<「毎日新聞・政治意識アンケート」実施中> ◆改憲は争点…

覚え書:「2020年の中国―「新常態」がもたらす変化と事業機会 [編著]此本臣吾、松野豊、川嶋一郎 [評者]加藤出」、『朝日新聞』2016年06月05日(日)付。

- 2020年の中国―「新常態」がもたらす変化と事業機会 [編著]此本臣吾、松野豊、川嶋一郎 [評者]加藤出 [掲載]2016年06月05日 [ジャンル]経済 社会 日本の書店では、中国経済の崩壊を告げる本が大量に平積みされている。これは、欧米の書店では見られな…

覚え書:「沖縄戦と孤児院―戦場の子どもたち [著]浅井春夫 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』2016年06月05日(日)付。

- 沖縄戦と孤児院―戦場の子どもたち [著]浅井春夫 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2016年06月05日 [ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 戦争孤児の実態について、とくに沖縄戦における内実はほとんど検証されていない。著者はその空白の領…

覚え書:「核の脅威―原子力時代についての徹底的考察 [著]ギュンター・アンダース [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)」、『朝日新聞』2016年06月05日(日)付。

- 核の脅威―原子力時代についての徹底的考察 [著]ギュンター・アンダース [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授) [掲載]2016年06月05日 [ジャンル]科学・生物 社会 ■制御できない力に直面する人類 広島への原爆投下の瞬間、人類は「原子力時代」に入った。…

覚え書:「18 私たちも投票します:選挙運動に細かいルール AKBと考える」、『朝日新聞』2016年05月08日(日)付。

- 18 私たちも投票します:選挙運動に細かいルール AKBと考える 2016年5月8日 ◆第3部・投票するために選挙の仕組みを知る 第3回・選挙運動ってなんだろう 18歳から関わることができる選挙運動や政治活動のルールを読み解く ◇ 6月から選挙権を得る…

覚え書:「憲法を考える:1947年の祈り 国際基督教大学学務副学長・森本あんりさん」、『朝日新聞』2016年05月05日(木)付。

- 憲法を考える:1947年の祈り 国際基督教大学学務副学長・森本あんりさん 2016年5月5日「普遍的な原理より『我が国固有の伝統』に配慮しようとする今の改憲。それで信頼が得られるか」=仙波理撮影 69回目の憲法記念日を迎えた今年。政治家は、いつに…

覚え書:「核の世紀―日本原子力開発史 [編]小路田泰直、岡田知弘、住友陽文、田中希生 [評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)」、『朝日新聞』2016年06月05日(日)付。

- 核の世紀―日本原子力開発史 [編]小路田泰直、岡田知弘、住友陽文、田中希生 [評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト) [掲載]2016年06月05日 [ジャンル]科学・生物 社会 ■歴史を踏まえ、建設的議論へ 「三・一一の後、多くの政治勢力が『脱原発』を叫び、主…

覚え書:「僕の違和感(上・下) [著]オルハン・パムク [評者]星野智幸(小説家)」、『朝日新聞』2016年06月05日(日)付。

- 僕の違和感(上・下) [著]オルハン・パムク [評者]星野智幸(小説家) [掲載]2016年06月05日 [ジャンル]文芸 社会 ■イスタンブル、路地裏の人生 海外旅行の前には、その土地の作家の小説を読むといい。そこに生きる人たちの感覚がわかるから。イスタンブ…

覚え書:「書評:はじまりの戦後日本 橋本健二 著」、『東京新聞』2016年06月05日(日)付。

- はじまりの戦後日本 橋本健二 著 2016年6月5日 ◆格差の源へ混乱期に遡る [評者]福間良明=立命館大教授 『軍旗はためく下に』で知られる結城昌治の作品に『虫たちの墓』(一九七二年)という小説がある。主人公の村井は南太平洋戦線から復員したが、間も…

日記:山口智美・能川元一・テッサ・モーリス・スズキ・小山エミ『海を渡る「慰安婦」問題 右派の歴史戦を問う』(岩波書店、2016年)から浮かび上がる日本政治の反知性的暴走……反知性、そんな生易しいものではない。

山口智美・能川元一・テッサ・モーリス・スズキ・小山エミ『海を渡る「慰安婦」問題 右派の歴史戦を問う』岩波書店を読んだ。本書は「歴史戦」が、安倍政権、外務官僚まで総ぐるみの右派運動の仕掛けであり、諸外国から顰蹙を浴び、彼らがいうところの「国益…

覚え書:「憲法を考える:機嫌よう暮らしたい 大阪国際大学准教授・谷口真由美さん」、『朝日新聞』2016年05月04日(水)付。

- 憲法を考える:機嫌よう暮らしたい 大阪国際大学准教授・谷口真由美さん 2016年5月4日 「明治憲法では私たちは臣民。天皇の恩恵により法律の範囲内で権利が認められるにすぎなかった」=橋本弦撮影 写真・図版 憲法のことはよくわかりませんが、それが何か…

覚え書:「書評:日本建築入門 五十嵐太郎 著」、『東京新聞』2016年06月05日(日)付。

- 日本建築入門 五十嵐太郎 著 2016年6月5日 ◆近代、伝統の関係を見直す [評者]椹木野衣(さわらぎのい)=多摩美大教授 本書は、この国の建築について「日本」や「伝統」を浮上させ概観した一冊である。だが、日本が現在に至る国の体裁を整えたのは明治後…

覚え書:「書評:貧困世代 藤田孝典 著」、『東京新聞』2016年06月05日(日)付。

- 貧困世代 藤田孝典 著 2016年6月5日 ◆給付による支援訴え [評者]鶴見済=フリーライター 戦後の若者が社会に求め続けたのは、一言で言えば「抑圧からの自由」だった。その重要性には変わりはないが、それはある程度手に入ったとも言える。それよりも現在…

覚え書:「書評:サハリン残留 玄武岩&パイチャゼ・スヴェトラナ 著」、『東京新聞』2016年06月05日(日)付。

- サハリン残留 玄武岩&パイチャゼ・スヴェトラナ 著 2016年6月5日 ◆強く生きる人々の声 [評者]姜信子=作家 ときに人はみずからは動かずとも、不意に頭越しに動く国境線によって、望まぬ越境を生きることがある。勝手極まる国境線に翻弄(ほんろう)され…

覚え書:「座標軸:立憲主義を取り戻す時 論説主幹・根本清樹」、『朝日新聞』2016年05月03日(火)付。

- 座標軸:立憲主義を取り戻す時 論説主幹・根本清樹 2016年5月3日 喫茶店や居酒屋での勉強会はクイズから始まる。「国民は憲法を守らないといけない。○か×か?」。正解は×――。 「明日の自由を守る若手弁護士の会」は、憲法を楽しく学ぶ催しを全国各地で続け…