2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「考2016:異論切り捨てず、片隅思いやって 北川フラムさん」、『朝日新聞』2016年06月11日(土)付。

- 考2016:異論切り捨てず、片隅思いやって 北川フラムさん 2016年6月11日 北川フラムさん ■多様な意見が豊かさ生む アートディレクター・北川フラムさん 激しく議論をたたかわせても、いったん決まれば一致結束する――。自民党が挙げる旧民主党との違い…

覚え書:「書評:無十 斎藤義重 著」、『東京新聞』2016年08月28日(日)付。

- 無十 斎藤義重 著 2016年8月28日 ◆明るく乾いた芸術求めて [評者]中村隆夫=美術評論家 本書は斎藤義重が書き残したノート類を活字化したもので、全体の約五分の一にあたる。彼は一九五七年に抽象作品「鬼」「作品1」を発表して画壇の注目を集め、「五…

覚え書:「書評:妻籠(つまごめ) 佐藤洋二郎 著」、『東京新聞』2016年08月28日(日)付。

- 妻籠(つまごめ) 佐藤洋二郎 著 2016年8月28日 ◆守るべき人と出会う [評者]伊藤氏貴=文芸評論家 「妻籠め(妻籠み)」とは、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が、櫛名田比売(くしなだひめ)を八岐大蛇(やまたのおろち)から救い妻としたときに、この妻…

覚え書:「書評:箸(はし)はすごい エドワード・ワン 著」、『東京新聞』2016年08月28日(日)付。

- 箸(はし)はすごい エドワード・ワン 著 2016年8月28日 ◆特殊な道具 広く考察 [評者]原田信男=国士舘大教授 私たち日本人にとって、箸は食事に不可欠の道具である。しかし世界的にみれば手食が全体の四割を占め、欧米などのナイフ・フォークと、中国を…

覚え書:「憲法を考える:あの隔離から 平沢保治さん、内田博文さん、樹木希林さん」、『朝日新聞』2016年06月10日(金)付。

- 憲法を考える:あの隔離から 平沢保治さん、内田博文さん、樹木希林さん 2016年6月10日ハンセン病隔離政策の経緯 平等、人権の価値を掲げた憲法がうまれた後も、隔離と制約は厳然と存在していた。ハンセン病の経験は今なお、憲法の理念が現実社会に生きて…

覚え書:「豊かさとは 2016参院選:1 経済政策 「矢」の恩恵、届かない」、『朝日新聞』2016年06月09日(木)付。

- 豊かさとは 2016参院選:1 経済政策 「矢」の恩恵、届かない 2016年6月9日求人広告に目を通す沼田雅靖さん=7日、水戸市、金川雄策撮影 発足から3年半となる安倍政権は、国民生活の「豊かさ」を掲げて、次々と政策を打ち出してきた。参院選まで1カ…

覚え書:「売れてる本 種の起源(上・下) [著]ダーウィン [訳]渡辺政隆 [文]最相葉月(ノンフィクションライター)」、『朝日新聞』2016年06月12日(日)付。

- 売れてる本 種の起源(上・下) [著]ダーウィン [訳]渡辺政隆 [文]最相葉月(ノンフィクションライター) [掲載]2016年06月12日 ■世界覆す胸の高まりを新訳で なぬ、『種の起源』が再び売れているだと? つい前時代的な反応をしてしまったのは、生物学…

覚え書:「売れてる本 キリンビール高知支店の奇跡―勝利の法則は現場で拾え! [著]田村潤 [文]速水健朗(コラムニスト)」、『朝日新聞』2016年08月14日(日)付。

- 売れてる本 キリンビール高知支店の奇跡―勝利の法則は現場で拾え! [著]田村潤 [文]速水健朗(コラムニスト) [掲載]2016年08月14日 ■硬直した組織を地方から変革 モノを売るのは、難しい。その必勝法が記された本があればよく売れる。さて本書も売れてい…

覚え書:「売れてる本 海の見える理髪店 [著]荻原浩 [文]宮田珠己(エッセイスト)」、『朝日新聞』2016年08月28日(日)付。

- 売れてる本 海の見える理髪店 [著]荻原浩 [文]宮田珠己(エッセイスト) [掲載]2016年08月28日 ■損なわれた家族に希望の光 小説には〈理髪店もの〉なるジャンルがあるようだ。 いや、これは私が勝手につけたネーミングで、実際にそんな分類があるわけでは…

日記:米軍基地は誰もが嫌がるから、地元の意見を聞かずに国が押し付けてもいいんだという開き直り。

【号外】県が敗訴 承認取り消し「違法」 初の司法判断 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース https://t.co/W515AK5Hpg pic.twitter.com/C2BRW1LRtF— 琉球新報 (@ryukyushimpo) 2016年9月16日木村草太「辺野古埋立承認取消裁判、判決もだが理由づけに残念…

覚え書:「インタビュー:セルロイドの天井 映画監督・女優、ジョディ・フォスターさん」、『朝日新聞』2016年06月09日(木)付。

- インタビュー:セルロイドの天井 映画監督・女優、ジョディ・フォスターさん 2016年6月9日 「私も年をとっていきます。60代、70代になって、どんな役を演じられるのか楽しみです」=郭允撮影 ハリウッドにも「ガラスの天井」がある――。女優として監督…

覚え書:「ひもとく:自分なりに働く 身体と心の健康があってこそ [文]今野晴貴」、『朝日新聞』2016年09月04日(日)付。

- ひもとく 自分なりに働く 身体と心の健康があってこそ [文]今野晴貴 [掲載]2016年09月04日 合同企業説明会に集まった学生ら=今年3月、千葉市美浜区の幕張メッセ 今、学校ではやたらと「キャリア教育」とか「職業意識」などという言葉が飛び交うようにな…

覚え書:「すばらしい黄金の暗闇世界 [著]椎名誠 [評者]市田隆(本社編集委員)」、『朝日新聞』2016年08月21日(日)付。

- すばらしい黄金の暗闇世界 [著]椎名誠 [評者]市田隆(本社編集委員) [掲載]2016年08月21日 [ジャンル]文芸 ■地下住居、空飛ぶ蛇、食肉ナマズ 著者は、するする読めて深い味わいを残すエッセー集を数多く書いてきた。最新刊の本書では、その名人芸が、自然…

覚え書:「集団的自衛権の思想史 [著]篠田英朗 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)」、『朝日新聞』2016年08月21日(日)付。

- 集団的自衛権の思想史 [著]篠田英朗 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授) [掲載]2016年08月21日 [ジャンル]政治 ■憲法と安保の「二重構造」を検証 憲法学者の宮沢俊義は、ポツダム宣言受諾で天皇主権から国民主権への「革命」が起こったとした。いわゆ…

覚え書:「憲法を考える:自民改憲草案・『保守』の論理:下 票にならない、語らない」、『朝日新聞』2016年06月09日(木)付。

- 憲法を考える:自民改憲草案・「保守」の論理:下 票にならない、語らない 2016年6月9日 6月1日、安倍晋三首相の記者会見。多くの関心が消費増税先送り表明に注がれるなか、私は、憲法改正について首相が何をどう語るかに注目していた。 「この選挙にお…

覚え書:「憲法を考える:自民改憲草案・「保守」の論理:中 近代立憲主義と別の憲法観」、『朝日新聞』2016年06月08日(水)付。

- 憲法を考える:自民改憲草案・「保守」の論理:中 近代立憲主義と別の憲法観 2016年6月8日 憲法を本当にわかっているんですか? 保守を自認し、その思想に詳しい佐伯啓思・京大名誉教授に問われ、たじろいだ。自民党の改憲草案について論じる前にまず、憲…

覚え書:「三の隣は五号室 [著]長嶋有 [評者]大竹昭子(作家)」、『朝日新聞』2016年08月21日(日)付。

- 三の隣は五号室 [著]長嶋有 [評者]大竹昭子(作家) [掲載]2016年08月21日 [ジャンル]文芸 ■半世紀の暮らし刻む部屋が主役 間取り好きには堪(こた)えられない小説である。舞台は東京近郊のさして特徴のない町に立つ木造アパート。部屋は二間あって広めだ…

覚え書:「ビビビ・ビ・バップ [著]奥泉光 [評者]末國善己」、『朝日新聞』2016年08月21日(日)付。

- ビビビ・ビ・バップ [著]奥泉光 [評者]末國善己 [掲載]2016年08月21日 [ジャンル]文芸 ■AIの時代に、人とは何か問う 伝奇小説の名作を残した国枝史郎は、複雑怪奇に入り組んだ自作を即興性の高いジャズになぞらえた。主人公が、国枝を敬愛した半村良の…

覚え書:「三十八年戦争と蝦夷政策の転換 [編]鈴木拓也 [評者]円城 塔 (作家)」、『朝日新聞』2016年08月21日(日)付。

- 三十八年戦争と蝦夷政策の転換 [編]鈴木拓也 [評者]円城 塔 (作家) [掲載]2016年08月21日 [ジャンル]歴史 日本の歴史と言われると、近畿地方を中心とした風景が浮かびがちだが、しかしもちろん、日本列島全域には有史以前から人が暮らしていたのである。…

覚え書:「リレーおぴにおん:カフェより:5 一期一会、どこでも哲学 松川絵里さん」、『朝日新聞』2016年06月08日(水)付。

- リレーおぴにおん:カフェより:5 一期一会、どこでも哲学 松川絵里さん 2016年6月8日松川絵里さん いま私が副代表を務めている「カフェフィロ」は、文字通り「哲学(フィロソフィー)カフェ」を開いている団体です。くらしに関わるテーマについて、飲み…

日記:私自身は本当は、腕時計とかカメラとか、それから神学の話をしたいのですけど、そうも言ってられないのが今の状況という

久しぶりに「ちゃんとした」?腕時計を手に入れました。ハミルトンの17石手巻1940年代の軍用ウオッチです。1940年代の軍用時計でも殆どがスモールセコンドではなく中3針タイプが多いので、まあまあ、珍しいでしょうか。60秒計がレールウェイ・…

覚え書:「インタビュー:科学者とは 理論物理学者、スティーブン・ワインバーグさん」、『朝日新聞』2016年06月08日(水)付。

- インタビュー:科学者とは 理論物理学者、スティーブン・ワインバーグさん 2016年6月8日「科学とは自然を学ぶ手法であり、正しい方法が存在するのです」=テキサス州オースティン、ランハム裕子撮影 アリストテレスは軽率で、デカルトは過大評価――。科学史…

覚え書:「川原慶賀の「日本」画帳―シーボルトの絵師が描く歳時記 [編]下妻みどり [評者]蜂飼耳(詩人・作家)」、『朝日新聞』2016年08月21日(日)付。

- 川原慶賀の「日本」画帳―シーボルトの絵師が描く歳時記 [編]下妻みどり [評者]蜂飼耳(詩人・作家) [掲載]2016年08月21日 [ジャンル]歴史 江戸時代、幕府の鎖国政策のもとで唯一開かれていた長崎の出島。今年没後一五〇年のオランダ商館医・シーボルトは…

覚え書:「人類進化の謎を解き明かす [著]ロビン・ダンバー [評者]柄谷行人(哲学者)」、『朝日新聞』2016年08月21日(日)付。

- 人類進化の謎を解き明かす [著]ロビン・ダンバー [評者]柄谷行人(哲学者) [掲載]2016年08月21日 [ジャンル]科学・生物 ■運命を分けた集団形成の差 気のおけない、互恵的な集団は、150人が限度である。この数は狩猟採集段階の共同体(クラン)から、新…

覚え書:「鉄道は誰のものか [著]上岡直見 [評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)」、『朝日新聞』2016年08月21日(日)付。

- 鉄道は誰のものか [著]上岡直見 [評者]原武史(放送大学教授・政治思想史) [掲載]2016年08月21日 [ジャンル]経済 ■「交通は人権」の視点に立つ評論 ブルートレインなどの廃止が発表されると、駅のホームには「最後の雄姿」を撮ろうとマニアが詰めかける。…

覚え書:「『ドイツのトランプ』女性党首に聞く 新興政党なぜ躍進」、『朝日新聞』2016年06月07日(火)付。

- 「ドイツのトランプ」女性党首に聞く 新興政党なぜ躍進 ドレスデン=玉川透2016年6月7日党大会で演説するフラウケ・ペトリ氏=独シュツットガルト、アンケ・レスキー撮影 ドイツで反イスラムや難民流入阻止を掲げる新興政党「ドイツのための選択肢(AfD…

覚え書:「憲法を考える:自民改憲草案・「保守」の論理:上 「自民党的な思想」の総括」、『朝日新聞』2016年06月07日(火)付。

- 憲法を考える:自民改憲草案・「保守」の論理:上 「自民党的な思想」の総括 2016年6月7日 自民党憲法改正草案を読み解く。私は、この草案を編んだ人たちの思いにあえて「寄り添う」ことから始めたい。 草案は、自民党的「思想」の総括である。 「家族は、…

覚え書:「【書く人】現場で感じる大切さ『世界でトヨタを売ってきた。』 元トヨタ専務取締役・岡部聰さん(68)」、『東京新聞』2016年09月04日(日)付。

- 【書く人】現場で感じる大切さ『世界でトヨタを売ってきた。』 元トヨタ専務取締役・岡部聰さん(68) 2016年9月4日 新興国での仕事は一寸先が闇だ。手に入る情報は限られ、あらかじめ筋書きを作っても、予定通りに進むことはまずない。想定外が常であり…

覚え書:「書評:戦地の図書館 モリー・グプティル・マニング 著」、『東京新聞』2016年08月21日(日)付。

- 戦地の図書館 モリー・グプティル・マニング 著 2016年8月21日 ◆本で心癒やす 米国の戦い [評者]米田綱路=ライター 一九三三年、ナチスは政権を掌握するや「非ドイツ的有害本」に対して焚書(ふんしょ)を行った。最終的に一億冊にのぼるこの書物大虐殺…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】一癖ある猫写真集」、『東京新聞』2016年5月30日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】一癖ある猫写真集 2016年5月30日 『しろさびとまっちゃん』(写真手前)より右がしろ、左がさび 世は猫ブームだ。動物が流行するとは妙な話だが、年中寝て好き勝手して、猫好きでなくても「ああ、うらやましい」と思う向きは多いの…