2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧
- 文化の扉 国宝、選ばれし文化財 補助金得やすく/管理・保存する義務 2017年4月30日国宝/重要文化財<グラフィック・下村佳絵> 文化財保護法で「たぐいない国民の宝たるもの」と規定される国宝は今年3月1日現在、1101件しかない希少な存在だ。この…
- 生きる職場―小さなエビ工場の人を縛らない働き方 [著]武藤北斗 [評者]宮田珠己(エッセイスト) [掲載]2017年07月09日 [ジャンル]経済 社会 ■信用し、任せることで成長導く●欠勤の連絡はしなくていいどころか禁止。 →連絡するほうも気が重いし、もらう側も…
- ホサナ [著]町田康 [評者]円城塔 (作家) [掲載]2017年07月09日 [ジャンル]人文 ■わかるとはどういうことなのか いまさらながら、日本語とは不思議なものである。 ちょっとながめるだけでも、漢字と平仮名、片仮名がいりまじっている。なんならアルファベ…
- アール・ブリュット―野生芸術の真髄 [著]ミシェル・テヴォー [評者]椹木野衣 (美術評論家) [掲載]2017年07月09日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ■抵抗と闘争を続ける表現者 本書は、日本でもこのところ頻繁に見掛けるようになったアール・ブリュ…
- 山県の国家思想と上杉の国家思想は基本的なところで完全に一致(天皇の権力を絶対的なものとみなし、それへの絶対的忠誠を誓う天皇制絶対主義。政党政治を国体に反する絶対悪とみなす立場。社会主義、労働運動などを断固排撃する立場に立ち、それらの運動…
- 折々のことば:735 鷲田清一 2017年4月25日 不在や不明にそそぐ愛こそが表現の基本だと思うのだけれど。 (田中泯) ◇ 人の生は「見えない事態、語られない言葉、現わせない言動、飛び出さない衝動」に満ちているのに、人は「どうして歴史に残る物や事…
- 【東京エンタメ堂書店】奥深き将棋の世界へ 2017年7月31日 デビューから破竹の29連勝を飾った藤井聡太四段の活躍で、将棋ブームが到来したようです。私の周りでも「子どもが始めた」「ネットで対局を見る」という声を聞きます。最近、将棋に関心を持った…
- 【書く人】オロオロし、見えた現実 『「旅する蝶」のように ある原発離散家族の物語』大学教員・岩真千さん(43) 2017年7月16日 写真 福島の原発事故後、沖縄に妻子を逃がし、家族が離ればなれになった五年半を記録したノンフィクション。というと、大…
- 戦争の日本古代史 倉本一宏 著 2017年7月9日 ◆東アジア差別の源を明示 [評者]川尻秋生=早稲田大教授 本書は、百済・新羅を巻き込んだ倭国(わこく)と高句麗の戦い(四世紀)、「任那」をめぐる争い(六〜七世紀)、白村江の戦い(七世紀)、藤原仲麻呂…
- 魂の秘境から:1 石の神様 熊本城に宿る、不死の年月 石牟礼道子 2017年4月27日 「明神岬のアコウ樹」=熊本県水俣市、芥川仁氏撮影 幼いころ、この世で一番えらいのは「セイショコさま」という神様だと思っていた。わたしを膝(ひざ)にのせて焼酎をだい…
- 論壇時評 日本国憲法 改正されずにきた訳は 歴史社会学者・小熊英二 2017年4月27日 小熊英二さん=迫和義撮影 日本国憲法には、どんな不備があるのか。不備があるのに、なぜ改正されずにきたのか。今回はこの問題を考えたい。【特集】憲法を考える 月刊誌…
- 一枚の切符 あるハンセン病者のいのちの綴り方 崔南龍 著 2017年7月9日 ◆二重の烙印 引き受け闘う [評者]雑賀恵子=評論家 いまさら、とは誰が言い得るだろう、ハンセン病者の生に耳を傾けることを。明治期以降、近代化を進める日本政府は、ハンセン病を…
- あとは野となれ大和撫子 宮内悠介 著 2017年7月9日 ◆国際政治へ読者誘う [評者]杉田俊介=批評家 中央アジアのアラルスタンという架空の国。そこではかつての後宮(ハレム)が、家族や居場所を失った少女たちの高等教育の場になっていた。そんな砂漠の小…
- 木の国の物語 中嶋尚志 著 2017年7月9日 ◆美の背景に風土、権力 [評者]塩野米松=作家 法隆寺や東大寺、銀閣寺、伊勢神宮などを訪ねると安堵(あんど)を覚える。日本人だからと思うだけで、この感覚がどこからくるものなのか考えたことはなかった。 平…
■Cyber-shotのイメージを作り上げたPシリーズ ものの本によれば、SONYのコンパクトデジタルカメラ「Cyber-shot」を「巷で話題のカメラ」というイメージとして決定づけたのが2000年に始まるPシリーズだそうな。 横長ボディで端よりのレンズという筐体は、「機…
- 赤報隊とは何だったのか 池上彰さん・姜尚中さんに聞く 池上彰さん 写真・図版 姜尚中さん 憲法記念日の夜、朝日新聞阪神支局で記者2人が散弾銃で殺傷された事件から間もなく30年。犯行声明で「反日分子の処刑」を訴えた「赤報隊」とは何だったのか。ジ…
- 著者に会いたい 弥栄の烏 阿部智里さん著者に会いたい 弥栄の烏 阿部智里さん 2017年07月30日阿部智里さん■「八咫烏シリーズ」はある予感から 最年少の20歳で松本清張賞を受け、作家デビューした。人から鳥の姿に変身できる「八咫烏(やたがらす)」が治…
- 今、一番話題のビジネス書 人工知能、遺伝学、ネットワーク――多様性の未来を紐解く「9つの原理」とは?今、一番話題のビジネス書 人工知能、遺伝学、ネットワーク――多様性の未来を紐解く「9つの原理」とは? 2017年08月02日 ネットワーク時代の到来によ…
- 今、一番話題のビジネス書 凋落が止まらない!アパレル業界が抱える深い闇今、一番話題のビジネス書 凋落が止まらない!アパレル業界が抱える深い闇 2017年07月25日 いよいよ夏の盛りに入るわけだが、百貨店や路面のアパレルショップをのぞくと、早くも今…
- 無言の凶弾、あの夜何が 阪神支局襲撃30年目の証言 吉沢英将2017年4月20日写真・図版 記者2人が殺傷された編集室を調べる捜査員ら=1987年5月3日、兵庫県西宮市与古道町の朝日新聞阪神支局 高山顕治記者。現在は秩父支局長として、地域の取材にあ…
- インタビュー 「一九八四年」の現実味 仏歴史家、フランソワ・デュルペールさん 2017年4月26日「必要なのは『この人に投票したらどうなるのか』という想像力です」=パリ フランス大統領選で右翼・国民戦線のマリーヌ・ルペン氏が5月7日の決選投票に進む…
- 今、一番話題のビジネス書 “生涯投資家”村上ファンドを率いた村上世彰が指摘する日本企業の問題今、一番話題のビジネス書 “生涯投資家”村上ファンドを率いた村上世彰が指摘する日本企業の問題 2017年07月11日 ■村上世彰は、なぜ今、筆をとったのか? 「も…
- 今、一番話題のビジネス書 人生やビジネスで誰かに相談されたとき、本当に相手の役に立つために何をすべきか?今、一番話題のビジネス書 人生やビジネスで誰かに相談されたとき、本当に相手の役に立つために何をすべきか? 2017年06月27日 人生やビジネス…
- 今、一番話題のビジネス書 グローバル化の終焉を告げた2つの「事件」と「閉じた経済圏」の可能性とは今、一番話題のビジネス書 グローバル化の終焉を告げた2つの「事件」と「閉じた経済圏」の可能性とは 2017年06月22日 以前から「資本主義」の限界が叫…
私自身、南原繁研究会の会員なので手前味噌なのですが、南原繁研究会の山口周三様より同研究会編『南原繁の戦後体制構想』(横浜大気堂)をご恵贈頂きました。ありがとうございます。教育改革、憲法と戦後世界の構想、天皇制、国民の「精神=『人間革命』」…
- 日曜に想う 4拍子のワルツで踊る勅語 編集委員・大野博人 2017年4月23日「ダンス」 絵・皆川明 教育勅語には「いいことも」書いてある、という声がある。天皇や国家に身を捧げよというこわもてのメッセージ部分はさておき、ということか。だが、それをの…
- 今、一番話題のビジネス書 「ヒト」「モノ」「カネ」で倒産の兆候は見えてくる今、一番話題のビジネス書 「ヒト」「モノ」「カネ」で倒産の兆候は見えてくる 2017年06月13日 1年間で「8164件」。 これは2016年に倒産した企業の数だ。 じつは、リーマンシ…
- ベストセラーズインタビュー 『カタストロフ・マニア』島田 雅彦さんに聞くベストセラーズインタビュー 『カタストロフ・マニア』島田 雅彦さんに聞く 2017年07月25日 出版業界の最重要人物にフォーカスする『ベストセラーズインタビュー』。 今回は、新刊…
- ベストセラーズインタビュー 『僕が殺した人と僕を殺した人』 東山彰良さんベストセラーズインタビュー 『僕が殺した人と僕を殺した人』 東山彰良さん 2017年07月04日東山彰良さん 出版業界の最重要人物にフォーカスする『ベストセラーズインタビュー』。…
- 政治断簡 スットコドッコイと愛の行方 政治部次長・高橋純子 2017年4月24日 「夜学生が紙袋のお菓子を、食べてみるか、とすすめてくれたので、土間に立ったまま食べたのだ。カステラの間に羊かんをはさんで三角に切った形のお菓子だった。この菓子の名前知…