2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「論点 シリーズ憲法70年 家族と国を考える」、『毎日新聞』2017年05月05日(金)付。

- 論点シリーズ憲法70年 家族と国を考える毎日新聞2017年5月5日 東京朝刊 施行70年の日本国憲法。改憲に前のめりな安倍政権のもとで注目されているのが「憲法と家族の関係」だ。憲法24条は家庭生活における個の尊厳をうたうが、自民党が今国会への提出…

覚え書:「PTAという国家装置 [著]岩竹美加子/ある日うっかりPTA [著]杉江松恋 [評者]末國善己(文芸評論家)」、『朝日新聞』2017年07月16日(日)付。

- PTAという国家装置 [著]岩竹美加子/ある日うっかりPTA [著]杉江松恋 [評者]末國善己(文芸評論家) [掲載]2017年07月16日 [ジャンル]人文 ■経験者が教える変えるヒント 役員を押し付けられた、無駄な仕事が多いなどPTAへの不満は多いのではな…

覚え書:「劇場 [著]又吉直樹 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家)」、『朝日新聞』2017年07月16日(日)付。

- 劇場 [著]又吉直樹 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家) [掲載]2017年07月16日 [ジャンル]文芸 ■開き直れない“無頼派”の苦闘 芥川賞を受賞した又吉直樹のデビュー作『火花』は売れない漫才コンビの片割れを語り手に「表現者の苦悩」を描いた小説だった。話題だ…

覚え書:「大不平等―エレファントカーブが予測する未来 [著]ブランコ・ミラノヴィッチ [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2017年07月16日(日)付。

- 大不平等―エレファントカーブが予測する未来 [著]ブランコ・ミラノヴィッチ [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学) [掲載]2017年07月16日 [ジャンル]経済 ■グローバル格差は縮小へ ピケティ『21世紀の資本』以来、久々に格差に関する問題作が現れた。本…

日記:シリーズ「あんときのデジカメ」番外編 SONY Cyber-shot DSC-RX100 手のひらサイズのカメラなのにこんな高画質で撮れるのか!

先日、USEDで手に入れたのがSONYの高級コンパクトデジタルカメラ「Cyber-shot DSC-RX100」。手元にあるのは初代モデルですが、いわゆるフィルムカメラでいうフィルムにあたるセンサーが1.0型CMOSセンサーと非常に大きく、レンズは、F1.8の大口径カールツァイ…

覚え書:「折々のことば:740 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月30日(日)付。

- 折々のことば:740 鷲田清一 2017年4月30日 わたしは日本語に住んでいます (温又柔〈おんゆうじゅう〉) ◇ 幼い頃、台北から東京に移住した作家が家で話すのは、日本語と台湾語まじりの中国語とを綯(な)い交ぜにした言語。その響きを堪能していたが…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】漫画やアニメが映す戦争」、『東京新聞』2017年08月07日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】漫画やアニメが映す戦争 2017年8月7日 8月が巡ってきました。終戦から72年。今回は戦争をテーマにした漫画など3作をお届けします。「漫画は読まない」という人のためにもオーソドックスな作品を選びました。 (文化部・森本智之…

覚え書:「【書く人】震災後の寄る辺なさ 『茄子の輝き』作家・滝口悠生(ゆうしょう)さん(34)」、『東京新聞』2017年07月23日(日)付。

- 【書く人】震災後の寄る辺なさ 『茄子の輝き』作家・滝口悠生(ゆうしょう)さん(34) 2017年7月23日 東京都内の小さな会社で働く三十代の男性を主人公にした連作短編集。別れた妻のことを忘れられない男の日常が、東日本大震災から間もない時期を舞台…

覚え書:「書評:ひとりぼっちの辞典 勢古浩爾 著」、『東京新聞』2017年07月23日(日)付。

- ひとりぼっちの辞典 勢古浩爾 著 2017年7月23日 ◆人の基本と言い切る [評者]正津勉=詩人 著者は『まれに見るバカ』『定年後のリアル』シリーズなどで人気のライター。つねに市井の一市民としての目線を大切にする。「ふつうの人」の幅でものを言うこと…

覚え書:「憲法を考える 施行70年 国民あっての憲法論議」、『朝日新聞』2017年05月03日(水)付。

- 憲法を考える 施行70年 国民あっての憲法論議 2017年5月3日 改憲を志向する政治勢力が国会で3分の2を超える。そんな時代のあるべき憲法論議とはどういうものか。主権者である国民が置き去りにされたまま、国会での議論が進もうとしてはいないだろうか…

覚え書:「憲法を考える 施行70年 たどる、制定の原点」、『朝日新聞』2017年05月03日(水)付。

- 憲法を考える 施行70年 たどる、制定の原点 2017年5月3日日本国憲法の制定過程 国民主権と戦争放棄をうたう日本国憲法の施行から70年。天皇主権を掲げた明治憲法から百八十度の大転換を果たす過程で何が起こり、どんな議論があったのか。日本側関係者…

覚え書:「書評:アダム・スミス 競争と共感、そして自由な社会へ 高哲男 著」、『東京新聞』2017年07月16日(日)付。

- 【書評】アダム・スミス 競争と共感、そして自由な社会へ 高哲男 著 2017年7月16日 ◆人の感情の歪み見つめる [評者]服部茂幸=同志社大教授 本書はアダム・スミス(一七二三〜九〇年)の主著『国富論』と『道徳感情論』の入門書である。 『国富論』で描…

覚え書:「書評:「男はつらいよ」を旅する 川本三郎 著」、『東京新聞』2017年07月16日(日)付。

- 「男はつらいよ」を旅する 川本三郎 著 2017年7月16日 ◆土地、人の記憶を縦断 [評者]佐藤利明=娯楽映画研究家 映画のロケ地を旅する。映画ファンにとってこれほど楽しいことはない。川本三郎は「銀幕の東京」などでロケ地を訪ねた。映画に記録された空…

覚え書:「書評:水中文化遺産 林田憲三 編」、『東京新聞』2017年07月16日(日)付。

- 水中文化遺産 林田憲三 編 2017年7月16日 ◆沈没したモノが語る [評者]坂詰秀一=考古学者 いま、日本の考古学界で水中文化遺産に関心が集まっている。五月に開かれた本年度の日本考古学協会の総会で、セッション「水中文化遺産と考古学」が日本海事史学…

日記:「立憲的独裁」、「専門家支配」に対して「立憲デモクラシー」がいかに対抗するのかが問われている

- 8 政党政治の終わりと「立憲的独裁」デモクラシーなき立憲主義 日本においては、大正の終わりから政党政治が本格的に作動しはじめたものの、満州事変や五・一五事件に象徴される一九三〇年代初頭の相次ぐ内外からの衝撃によって、政党政治はその権威を揺…

覚え書:「折々のことば:738 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月28日(金)付。

- 折々のことば:738 鷲田清一 2017年4月28日 よくぞ今まで生きてこられましたね。今、生きている自分を褒めてあげてください (柳田邦男) ◇ 次男を自死で喪(うしな)ったノンフィクション作家は、幼子を亡くしたある母親から手紙をもらい、「もがきな…

覚え書:「エンタメfor around 20 ご当地品武器に熾烈バトル」、『朝日新聞』2017年07月30日(日)付。

- エンタメfor around 20 ご当地品武器に熾烈バトルエンタメfor around 20 ご当地品武器に熾烈バトル 2017年07月30日 北海道が日本と国交断絶し、北海道の帝……略して「道帝(どうてい)」を頂く独立国家となった時代。道帝直属の秘密部隊「道(ドウ)−MEN…

覚え書:「文庫この新刊! 福永信が薦める文庫この新刊!」、『朝日新聞』2017年07月30日(日)付。

- 文庫この新刊! 福永信が薦める文庫この新刊!文庫この新刊! 福永信が薦める文庫この新刊! 2017年07月30日『馬賊の「満洲」 張作霖と近代中国』 (1)『馬賊の「満洲」 張作霖と近代中国』 澁谷由里著 講談社学術文庫 1015円 (2)『帝都復興の時…

覚え書:「文庫この新刊! 池澤春菜が薦める文庫この新刊!」、『朝日新聞』2017年07月23日(日)付。

- 文庫この新刊! 池澤春菜が薦める文庫この新刊!文庫この新刊! 池澤春菜が薦める文庫この新刊! 2017年07月23日 (1)『時間線をのぼろう』 ロバート・シルヴァーバーグ著 伊藤典夫訳 創元SF文庫 1080円 (2)『晩夏の墜落(上・下)』 ノア・ホ…

覚え書:「昭和天皇、憲法GHQ草案『いいじゃないか』 幣原首相「腹きめた」 発言示すメモ」、『朝日新聞』2017年05月03日(水)付。

- 昭和天皇、憲法GHQ草案「いいじゃないか」 幣原首相「腹きめた」 発言示すメモ 2017年5月3日写真・図版 昭和天皇と幣原喜重郎とのやりとりが書かれた宮沢俊義のノート=立教大学図書館所蔵 「これでいいじゃないか」――。日本国憲法起草のもとになった連…

覚え書:「憲法を考える 施行70年 日本国憲法の運命 東京大学名誉教授・長尾龍一さん」、『朝日新聞』2017年05月03日(水)付。

- 憲法を考える 施行70年 日本国憲法の運命 東京大学名誉教授・長尾龍一さん 2017年5月3日写真・図版 「学生の『造反答案』というのがあって、昔は左から攻撃されたけど、今はもっぱら右から」=早坂元興撮影 日本国憲法は、一度も改正されずに施行70年…

覚え書:「著者に会いたい バルタン星人を知っていますか? 飯島敏宏さん」、『朝日新聞』2017年08月06日(日)付。

- 著者に会いたい バルタン星人を知っていますか? 飯島敏宏さん著者に会いたい バルタン星人を知っていますか? 飯島敏宏さん 2017年08月06日飯島敏宏さん=東京都町田市、郭允撮影■カオスから生まれた強さ伝える 「バルタン星人を知っていますか?」と聞か…

覚え書:「我々みんなが科学の専門家なのか? [著]ハリー・コリンズ [評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2017年07月09日(日)付。

- 我々みんなが科学の専門家なのか? [著]ハリー・コリンズ [評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論) [掲載]2017年07月09日 今の世の中、その道の専門家に頼らなければできないことばかりだけれども、肝心のその専門家が、どうにも信頼で…

覚え書:「熟議民主主義の困難―その乗り越え方の政治理論的考察 [著]田村哲樹 [評者]齋藤純一(早大教授)」、『朝日新聞』2017年07月09日(日)付。

- 熟議民主主義の困難―その乗り越え方の政治理論的考察 [著]田村哲樹 [評者]齋藤純一(早大教授) [掲載]2017年07月09日 [ジャンル]政治 先の国会では熟議が公然と蔑(ないがし)ろにされたが、市民社会ではどうだろうか。本書は、熟議の場が、議会や市民参…

日記:「日本教」という寄らば大樹の陰、宗教はインチキみたいな錯覚に非がってきたのが宗教社会学でいうポストコロニアルの「民衆宗教」というムーブメント

先日、日本人の宗教観とその負荷を覆す民衆宗教の意義について少々お話をしてきたのだけど、そのお話というのは学術的なお話です。宗教は「アヘン」という負荷があるにも関わらず同時に「究極的関心事」であるという人間にとって切実的な問題である訳なので…

覚え書:「折々のことば:737 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月27日(木)付。

- 折々のことば:737 鷲田清一 2017年4月27日 世界の中から特定の個人を選んで食べる愛を「恋愛」というならば、世界そのものと直接に関わる愛を「仕事」と呼んでいる (長沢節) ◇ 家族の一員でも男もしくは女でもなく、一人の個として自覚したときに、…

覚え書:「暗い時代の人々 [著]森まゆみ [評者]立野純二(本社論説主幹代理)」、『朝日新聞』2017年07月09日(日)付。

- 暗い時代の人々 [著]森まゆみ [評者]立野純二(本社論説主幹代理) [掲載]2017年07月09日 [ジャンル]人文 社会 ■精神の自由掲げた9人の輝き 直言居士がいない時代である。立場よりも、正道を貫く人間の姿がない。組織の空気を読むばかりを美徳とする風潮…

覚え書:「発酵文化人類学―微生物から見た社会のカタチ [著・イラスト]小倉ヒラク [評者]山室恭子(東工大教授)」、『朝日新聞』2017年07月09日(日)付。

- 発酵文化人類学―微生物から見た社会のカタチ [著・イラスト]小倉ヒラク [評者]山室恭子(東工大教授) [掲載]2017年07月09日 [ジャンル]科学・生物 ■菌も人間も両方うれしい関係 みんなあつまれ。シェフ・ヒラクの発酵クッキング、はっじまるよ−♪ まずは、…

覚え書:「色仏 [著]花房観音 [評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)」、『朝日新聞』2017年07月09日(日)付。

- 色仏 [著]花房観音 [評者]原武史(放送大学教授・政治思想史) [掲載]2017年07月09日 ■幕末の京、女の観音像に妖気 時は幕末。北近江のある村の寺に十一面観音があった。本書の主人公、烏(からす)は、その寺に住み、観音を眺めながら育った。烏にとって…

覚え書:「憲法を考える 施行70年 70年変わらない意味 ケネス・盛・マッケルウェインさん、駒村圭吾さん」、『朝日新聞』2017年05月02日(火)付。

- 憲法を考える 施行70年 70年変わらない意味 ケネス・盛・マッケルウェインさん、駒村圭吾さん 2017年5月2日世界の現行憲法の長さ/現存非改正、憲法典の年齢 憲法と一口にいっても、国によって、長さも書き方も違う。施行から70年を迎える日本国憲法…