2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「お茶にします? /12止 抽象的な思考はどこへ=高村薫」、『毎日新聞』2016年03月13日(日)付。

- お茶にします? /12止 抽象的な思考はどこへ=高村薫毎日新聞2016年3月13日 東京朝刊イラスト・森部志保 小説家は人間や社会に強い関心をもち、それなりに観察もしているけれども、しょせんはフィクションをつむぐ仕事だからか、折々に考えたり、発見し…

覚え書:「医療政策を問いなおす [著]島崎謙治/貧困大国ニッポンの課題 [著]橘木俊詔 [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2016年03月06日(日)付。

- 医療政策を問いなおす [著]島崎謙治/貧困大国ニッポンの課題 [著]橘木俊詔 [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学) [掲載]2016年03月06日 [ジャンル]経済 医学・福祉 社会 ■「人々の幸福」見据えた改革とは 日本の医療制度が様々な問題を抱えているのは…

覚え書:「幻の東京五輪・万博1940 [著]夫馬信一 [評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)」、『朝日新聞』2016年03月06日(日)付。

- 幻の東京五輪・万博1940 [著]夫馬信一 [評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト) [掲載]2016年03月06日 [ジャンル]歴史 社会 ノンフィクション・評伝 ■国威顕示欲が狙った巨大祭典 1940年の東京にも五輪の開催計画があった。本書は丁寧な資料考証を…

覚え書:「ムーンナイト・ダイバー [著]天童荒太 [評者]市田隆(本社編集委員)」、『朝日新聞』2016年03月06日(日)付。

- ムーンナイト・ダイバー [著]天童荒太 [評者]市田隆(本社編集委員) [掲載]2016年03月06日 [ジャンル]文芸 ■「忘れるな」呼びかける海底の光景 東日本大震災から5年。原発事故による避難生活が長引く福島の人々、終わりが見えない原発の後始末、いまだ問…

日記:トインビー対談は「古臭い」という抑止力バンザイ人間主義者というのがいましたので(笑

考えて置かなければならないことがある。3月に施行された安全保障関連法は、立憲主義否定の法整備である問題もさることながら、「安全保障」という観点からも大いに問題がある。すなわち「抑止力」を高めることで「実をとった」と人間主義を僭称する一群の…

覚え書:「東日本大震災5年 私たちは変わったのか:5 公と私」、『朝日新聞』2016年03月12日(土)付。

- 東日本大震災5年)私たちは変わったのか:5 公と私 2016年3月12日コラージュ・上村伸也 戦後、高度に発達してきた制度に支えられたくらしは、実はそう盤石でなかったと教えた震災からの日々。公共空間と自分、国家と個人の関係や役割を見つめ直す契機で…

覚え書:「小倉昌男 祈りと経営 ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの [著]森健 [評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)」、『朝日新聞』2016年03月06日(日)付。

- 小倉昌男 祈りと経営 ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの [著]森健 [評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家) [掲載]2016年03月06日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■なぜ福祉に情熱を注ぎ込んだのか 伝説の経営者、小倉昌男。ヤマト運輸の宅急…

覚え書:「よこまち余話 [著]木内昇」、『朝日新聞』2016年03月06日(日)付。

- よこまち余話 [著]木内昇 [掲載]2016年03月06日 [ジャンル]文芸 細くのびる路地に沿っている長屋の一番奥。齣江はお針子を生業にひっそりと暮らしている。尋常小学校に通う浩三が齣江を慕って遊びに来る。中学校に上がりたいが家業の魚屋では学費が出せ…

覚え書:「シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 [著]エマニュエル・トッド [評者]柄谷行人(哲学者)」、『朝日新聞』2016年03月06日(日)付。

- シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 [著]エマニュエル・トッド [評者]柄谷行人(哲学者) [掲載]2016年03月06日 [ジャンル]人文 社会 国際 ■カトリックの衰退、異教の排撃を招く トッドはこれまでの著作で、世界各地の社会の政治や思想のあり方を…

覚え書:「論点 大震災5年 『集中復興』の評価と課題」、『毎日新聞』2016年03月11日(金)付。

- 論点 大震災5年 「集中復興」の評価と課題毎日新聞2016年3月11日 東京朝刊塩崎賢明・立命館大教授 東日本大震災と原発事故から5年が経過した。政府が位置付けた10年の復興期間の前半「集中復興」段階は今年度末で終わり、新たなステージ、「復興・創生…

覚え書:「東日本大震災5年:私たちは変わったのか:4 天変地異と心 解剖学者・養老孟司さん」、『朝日新聞』2016年03月11日(金)付。

- 東日本大震災5年:私たちは変わったのか:4 天変地異と心 解剖学者・養老孟司さん 2016年3月11日「いったん何か起こった時、ちゃんと対応するには普段から正気を保つしかない」=天田充佳撮影 写真・図版 日本列島の下では太平洋、ユーラシアなどのプレ…

覚え書:「【書く人】少しずつ前に進もう 『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』 ノンフィクション作家・梯(かけはし)久美子さん(54)」、『東京新聞』2016年02月28日(日)付。

- 【書く人】少しずつ前に進もう 『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』 ノンフィクション作家・梯(かけはし)久美子さん(54) 2016年2月28日 二〇一三年に九十四歳で亡くなった漫画家やなせたかしさんの生涯を、ジュニア向けの伝…

覚え書:「【書く人】報道の裏にある謎解く 『真実の10メートル手前』 作家・米澤穂信さん(37)」、『東京新聞』2016年03月06日(日)付。

- 【書く人】報道の裏にある謎解く 『真実の10メートル手前』 作家・米澤穂信さん(37) 2016年3月6日 ネパールを舞台にした長編小説『王とサーカス』で、二〇一四年の『満願』に続いて二年連続ミステリーランキング三冠の快挙を達成。本作は『王とサー…

覚え書:「書評:我ら亡きあとに津波よ来たれ(上)(下) 丸山健二 著」、『東京新聞』2016年03月06日(日)付。

- 我ら亡きあとに津波よ来たれ(上)(下) 丸山健二 著 2016年3月6日◆寄せては返す批判の言葉 [評者]管啓次郎=明治大教授 異形の作品だ。上下巻、千百ページを優に超える。無限に波打っている。通常の散文ではなく、分かち書きで行頭が一字ずつ落ちてゆ…

日記:公明党は自民党の「ブレーキ」などではなく「アクセル」ないしは、「自民党内会派」という実情(笑

こちら神奈川県だが…公明党の党首が山口じゃなくて安倍晋三に変わったらしい。実際ほんと、ありゃ《連立政権》なんかじゃないよね。自分の党の議員ですらあそこまで忠実に言うこと聞かないだろ、ってぐらい公明党って完璧に安倍の言いなりだもん pic.twitter…

覚え書:「寂聴 残された日々:10 老いていく被災者たちは 話聞き、一緒に泣くだけで」、『朝日新聞』2016年03月11日(金)付。

- 寂聴 残された日々:10)老いていく被災者たちは 話聞き、一緒に泣くだけで 2016年3月11日 寂庵のひな飾り 写真・図版 5年前、私は88歳だった。はじめての圧迫骨折で京都・寂庵(じゃくあん)のベッドに5カ月も寝て暮らし、全身体力が衰え、歩けなく…

覚え書:「書評:現代に生きる日本の農業思想 並松信久・王秀文・三浦忠司 著」、『東京新聞』2016年03月06日(日)付。

- 現代に生きる日本の農業思想 並松信久・王秀文・三浦忠司 著 2016年3月6日 ◆内外を見渡し理想を追求 [評者]祖田修=京都大名誉教授 本書は日本農業の現実を打開するため、過去の農業思想に学ぶことを意図して、内村鑑三、新渡戸稲造、二宮尊徳、安藤昌益…

覚え書:「書評:政治をみる眼 次の時代を動かす君たちへ 新藤宗幸 著」、『東京新聞』2016年03月06日(日)付。

- 政治をみる眼 次の時代を動かす君たちへ 新藤宗幸 著 2016年3月6日 ◆生活の場から考える [評者]沼田良=東洋大教授 十八歳の選挙権が次の参議院選挙から実現する。国際水準に達した十八歳投票の意義は何か。初めて政治と向き合う若者を読者に想定する本…

覚え書:「書評:無戸籍の日本人 井戸まさえ著」、『東京新聞』2016年03月06日(日)付。

- 無戸籍の日本人 井戸まさえ著 2016年3月6日 ◆背景に偏見と無関心 [評者]大橋由香子=フリーライター マイナンバー導入の管理社会で、戸籍のない人たちがいる。元凶のひとつは、民法七七二条。妻が離婚して三百日以内に生まれた子は、前夫の子と推定する…

覚え書:「<記者の目>東日本大震災5年 『浜人』たちの暮らし=鬼山親芳(三陸支援支局宮古駐在)」、『毎日新聞』2016年03月10日(木)付。

- <記者の目>東日本大震災5年 「浜人」たちの暮らし=鬼山親芳(三陸支援支局宮古駐在)2016年3月10日(写真キャプション)海抜10・4メートルの高さの防潮堤。1・6キロにわたり築かれる=岩手県宮古市鍬ケ崎地区で2日、鬼山親芳撮影心の再生、道筋…

覚え書:「東日本大震災5年 問われる科学 7:教訓を生かす 科学技術、社会と関わってこそ」、『朝日新聞』2016年03月10日(木)付。

- 東日本大震災5年 問われる科学 7:教訓を生かす 科学技術、社会と関わってこそ 2016年3月10日 私たちは科学や技術にどう向き合っていけばいいのか。「問われる科学」最終回では、東日本大震災が突きつけた課題、生かすべき教訓について3人に聞いた。 ■…

覚え書:「今週の本棚・本と人 『小倉昌男 祈りと経営 ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの』 著者・森健さん」、『毎日新聞』2016年03月06日(日)付。

- 今週の本棚・本と人 『小倉昌男 祈りと経営 ヤマト「宅急便の父」が闘っていたもの』 著者・森健さん毎日新聞2016年3月6日 東京朝刊(写真キャプション)森健さん=栗原俊雄撮影 (小学館・1728円)書かれていない事実求めて 森健(もり・けん)さん …

覚え書:「今週の本棚・この3冊 東日本大震災から5年 赤坂憲雄・選」、『毎日新聞』2016年03月06日(日)付。

- 今週の本棚・この3冊 東日本大震災から5年 赤坂憲雄・選毎日新聞2016年3月6日 東京朝刊(写真キャプション)「原子力明るい未来のエネルギー」と記された看板=福島県双葉町で2012年3月2日、岩下幸一郎撮影 <1>原発危機と「東大話法」 傍観者の…

覚え書:「今週の本棚 岩間陽子・評 『ユーロ危機とギリシャ反乱』=田中素香・著」、『毎日新聞』2016年03月06日(日)付。

- 今週の本棚 岩間陽子・評 『ユーロ危機とギリシャ反乱』=田中素香・著毎日新聞2016年3月6日 東京朝刊 (岩波新書・886円)「覇権国」ドイツを問う かけ出しの非常勤講師だった時分から、田中素香(そこう)先生の本にはお世話になってきた。時計が真夜…

吉野作造研究:吉野作造の天皇観

- 吉野作造の天皇観 次に、吉野作造の天皇観の特質について考えてみたいと思います。吉野は天皇制をどういうふうに考えていたか。明治の末年から大正期にかけて、美濃部達吉のいわゆる天皇機関説をめぐる上杉慎吉との論争が有ります。美濃部が自己の憲法論を…

覚え書:「東日本大震災5年:私たちは変わったのか:3 原発と議論」、『朝日新聞』2016年03月10日(木)付。

- 東日本大震災5年:私たちは変わったのか:3 原発と議論 2016年3月10日イラスト・原有希 動いている原発を止める司法判断があった。でも、再稼働を進める動きは絶えない。原発と共存するリスクをまざまざと教えたあの事故から、原発をめぐる議論をどう立…

覚え書:「今週の本棚・村上陽一郎・評 『「文系学部廃止」の衝撃』=吉見俊哉・著」、『毎日新聞』2016年03月06日(日)付。

- 今週の本棚 村上陽一郎・評 『「文系学部廃止」の衝撃』=吉見俊哉・著毎日新聞2016年3月6日 東京朝刊 (集英社新書・821円)「人類普遍の価値」への憧憬と追求 まずタイトルに注目してほしい。「文系学部廃止」と括弧が付されている。書物のタイトルで…

覚え書:「今週の本棚・堀江敏幸・評 『出来事と写真』=畠山直哉、大竹昭子・著」、『毎日新聞』2016年03月06日(日)付。

- 今週の本棚 堀江敏幸・評 『出来事と写真』=畠山直哉、大竹昭子・著毎日新聞2016年3月6日 東京朝刊 (赤々舎・2160円)「はっとする」リアル、見続ける勇気 その場しのぎの相槌(あいづち)や安易な賛同をたがいに避けながら、時間の経過のなかでそれ…

覚え書:「今週の本棚・新刊 『ベトナム 勝利の裏側』=フイ・ドゥック著」、『毎日新聞』2016年03月06日(日)付。

- 今週の本棚・新刊 『ベトナム 勝利の裏側』=フイ・ドゥック著毎日新聞2016年3月6日 東京朝刊 (めこん・5400円) メディアが初めて大々的に報じた「戦場」として記憶に刻まれているベトナム戦争。反戦運動が国際的な流れとなって広まるなど、このアジ…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 弱さを認め包み込む=湯浅誠」、『毎日新聞』2016年03月09日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 弱さを認め包み込む=湯浅誠毎日新聞2016年3月9日 東京朝刊 全員参加型社会を目指して 2010年4月から始めた本コラムも、今回が最終回となる。振り返れば6年間、4週間おきに計75本、さまざまなテーマを取り上げてきた…