2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「折々のことば:665 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年02月12日(日)付。

- 折々のことば:665 鷲田清一 2017年2月12日 情念の衝動に対立したり阻止したりできるのは、ただ反対の衝動だけである。 (デイヴィッド・ヒューム) ◇ 政治上の対立はよく理知と感情のそれとして語られる。が、理知は感情に優越するものではないと英国…

覚え書:「そろそろ、部活のこれからを話しませんか−未来のための部活講義 [著]中澤篤史 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家)」、『朝日新聞』2017年04月30日(日)付。

- そろそろ、部活のこれからを話しませんか−未来のための部活講義 [著]中澤篤史 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家) [掲載]2017年04月30日 [ジャンル]教育 社会 ■見過ごされてきた負の側面 中高生時代の思い出は部活だっていう人、多いですよね。しかし、よく考…

覚え書:「オレたちのプロ野球ニュース−野球報道に革命を起こした者たち [著]長谷川晶一 [評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)」、『朝日新聞』2017年04月30日(日)付。

- オレたちのプロ野球ニュース−野球報道に革命を起こした者たち [著]長谷川晶一 [評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者) [掲載]2017年04月30日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ■「語りの文化」本気で作った情熱 本も面白いが、それを読ん…

覚え書:「冬の日誌 、内面からの報告書 [著]ポール・オースター [評者]蜂飼耳(詩人・作家)」、『朝日新聞』2017年04月30日(日)付。

- 冬の日誌 、内面からの報告書 [著]ポール・オースター [評者]蜂飼耳(詩人・作家) [掲載]2017年04月30日 [ジャンル]文芸 人文 ■生の痕跡から掘り起こす記憶 現代アメリカ文学の重要な作家ポール・オースターによる回想録的作品が二冊、続けて刊行された。…

日記:「国連との連携を重んじてきた創価学会にとっては、支持政党が共謀罪の強行採決を担っていることはかなり困った事態」なのだが、議員も支援者もどこ吹く風。創価学会は平和主義というより、それはただ単に池田名誉会長の個人的な思想という話か。

特別報告者は、独立した個人の資格で調査報告を行うもので、国連の意見ではありません。以前は「日本の女子学生13%が援助交際」と発言し、抗議を受けて撤回しています。これを「極めて重要」として反対理由にする民進党の討論は、立法府としていかがなもので…

覚え書:「政治断簡 幕末に見る立憲主義の芽生え 編集委員・国分高史」、『朝日新聞』2017年02月12日(日)付。

- 政治断簡 幕末に見る立憲主義の芽生え 編集委員・国分高史 2017年2月12日 今年は日本の近現代史にとって、ふたつの節目の年にあたる。ひとつは日本国憲法施行70年、そして、徳川幕府が朝廷に政権を返上した大政奉還150年だ。 1947年の日本国憲法…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】<江上剛のこの本良かった!>トランプ政権 なぜ生まれた?」、『東京新聞』2017年05月15日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】<江上剛のこの本良かった!>トランプ政権 なぜ生まれた? 2017年5月15日 アメリカにトランプ大統領が誕生して100日余。こんなに落ち着かない毎日になるとは想像しなかった。北朝鮮のミサイルがいつ飛んでくるか分からない不安…

覚え書:「【書く人】性差の現実に迫る『先生の白い嘘』 漫画家・鳥飼茜さん(35)」、『東京新聞』2017年04月30日(日)付。

- 【書く人】性差の現実に迫る『先生の白い嘘』 漫画家・鳥飼茜さん(35) 2017年4月30日 写真 「ゴキブリみたいなものですよね。この世に存在するのは知ってるけど、目の当たりにするとびっくりする」。目を背けたくなるほど生々しい。でも読むのをやめら…

覚え書:「書評:「復興」が奪う地域の未来 山下祐介 著」、『東京新聞』2017年04月30日(日)付。

- 「復興」が奪う地域の未来 山下祐介 著 2017年4月30日 ◆被災者手帳交付など提言 [評者]鎌田慧=ルポライター 原発事故後の「強制避難」は、政府の避難指示によるお墨付きだが、「自主避難」は勝手に逃げたといわれ、「自己責任」と復興大臣にまであげつ…

覚え書:「社説 明治150年 歴史に向きあう誠実さ」、『朝日新聞』2017年02月11日(土)付。

- 社説 明治150年 歴史に向きあう誠実さ 2017年2月11日 来年は明治元年から数えて満150年にあたる。 政府は記念の施策を行うことを決め、明治期に関する文書・写真の収集とデジタル化、活躍した若者や女性の発掘、ゆかりのある建築物の公開などにとり…

覚え書:「私の視点 AV出演強要 人権問題、解決へ動く時 藤原志帆子」、『朝日新聞』2017年02月09日(木)付。

- 私の視点 AV出演強要 人権問題、解決へ動く時 藤原志帆子 2017年2月9日藤原志帆子さん 若い女性が、アダルトビデオ(AV)に無理やり出演させられる被害が深刻化している。被害者支援にあたるライトハウスなどにAV関係で相談にきた人は2013年は1…

覚え書:「書評:日本ノンフィクション史 武田徹 著」、『東京新聞』2017年04月30日(日)付。

- 日本ノンフィクション史 武田徹 著 2017年4月30日 ◆ネット時代に<事実>の重さ [評者]吉田司=ノンフィクション作家 ノンフィクションは長期停滞の冬の時代が続いているが、その原因は出版不況でライターたちが活躍する場を失ったからだけではない。ネ…

覚え書:「書評:文士の遺言 半藤一利 著」、『東京新聞』2017年04月30日(日)付。

- 文士の遺言 半藤一利 著 2017年4月30日 ◆文学への覚悟をくむ [評者]勝又浩=文芸評論家 ことばには格別厳しかった阿川弘之がこの著者の話す東京下町ことばを聞いて「半藤君の言葉づかいを聞いていると気持いいよ」と褒めたと、本書にある。ここを読んで…

覚え書:「書評:ゴジラ幻論 倉谷滋 著」、『東京新聞』2017年04月30日(日)付。

- ゴジラ幻論 倉谷滋 著 2017年4月30日 ◆人類の知を揺るがす [評者]切通理作=批評家 本職の学者である倉谷滋が、怪獣映画に登場する博士役に成り変わって、怪獣がもし現実の生き物だったら、進化形態学、比較発生学的にどう説明がつくのかを主に述べてい…

日記:教育基本法の改悪に始まるこの十余年の珍走は、特定秘密保護法、安保法、そして共謀罪によって完結。これで「自由」で「民主」な「公明」正大な平成「維新」のユートピアが完成ですか

この国はどうなっちゃうんだろう。 pic.twitter.com/EYX4EpQITk— 三浦雅也 (@boogiedaijing) 2017年5月19日法務委員でもないチンピラのような議員の掛け声で共謀罪法案を強行採決。審議の中身の無いまま30時間を浪費しただけ。ほんとに酷い国に堕ちた。— Hid…

覚え書:「難民と交わらぬ日常、問う 映画「海は燃えている」のロージ監督に聞く」、『朝日新聞』2017年02月09日(木)付。

- 難民と交わらぬ日常、問う 映画「海は燃えている」のロージ監督に聞く 2017年2月9日ロージ監督=鬼室黎撮影 命懸けで地中海を渡る難民と小さな島の住民という二つの日常を対比させたドキュメンタリー。昨年のベルリン国際映画祭で最高賞に輝き、米アカデミ…

覚え書:「ひもとく 旅立ちの季節 新生活、誰もが迷子になる頃 上田岳弘」、『朝日新聞』2017年04月09日(日)付。

- ひもとく 旅立ちの季節 新生活、誰もが迷子になる頃 上田岳弘 2017年04月09日セブン&アイ・ホールディングスの入社式では、新入社員たちが式の前に手話を練習した=東京都内 「夢よ叶(かな)え」とばかりに追ってきたことが現実になれば、それは自分の人…

覚え書:「ひもとく リーダー論 透徹した歴史観と責任感と 出口治明」、『朝日新聞』2017年04月02日(日)付。

- ひもとく リーダー論 透徹した歴史観と責任感と 出口治明2017年04月02日「絹本著色唐太宗花鳥図」(小田野直武筆)に描かれた唐の名君・太宗。飢餓をもたらしたイナゴの害を自ら負うため、イナゴをのみ込んだ『貞観政要』の故事に基づく作品という いつの…

覚え書:「ひもとく 移住 リスクも考え、豊かさを得る 内澤旬子」、『朝日新聞』2017年03月26日(日)付。

- ひもとく 移住 リスクも考え、豊かさを得る 内澤旬子 2017年03月26日移住先でヤギを飼い始めた内澤旬子さん=2014年12月、香川県小豆島町 春は、異動や入学のシーズン。引っ越してゆく家族や隣人を見送った人の中には、「自分もどこかで新しい暮らし…

覚え書:「憲法を考える 揺らぐ政教分離 宗教学者・島薗進さん」、『朝日新聞』2017年02月09日(木)付。

- 憲法を考える 揺らぐ政教分離 宗教学者・島薗進さん 2017年2月9日写真・図版 「戦前の自国中心(中華)思想や『神権的国体論』が、現政権下で一気に表出したかのようです」=金川雄策撮影 「神武天皇の偉業」「天壌無窮(てんじょうむきゅう)の神勅(しん…

覚え書:「インタビュー 乱気流のトランプ時代 歴史家、ジョージ・ナッシュさん」、『朝日新聞』2017年02月08日(水)付。

- インタビュー 乱気流のトランプ時代 歴史家、ジョージ・ナッシュさん 2017年2月8日「トランプ氏はレーガン氏のユーモアと、世界を旅したフーバー氏に学んで欲しい」=東京都内、金居達朗撮影 写真・図版 トランプ政権はなぜ誕生し、世界はこれからどこへ向…

覚え書:「ひもとく ジャズレコード100年 表現への衝動、言葉にも波及 奥泉光」、『朝日新聞』2017年03月19日(日)付。

- ひもとく ジャズレコード100年 表現への衝動、言葉にも波及 奥泉光ジャズレコード100年 表現への衝動、言葉にも波及 奥泉光 2017年03月19日ジャズ喫茶で生演奏に聴き入る人たち=1971年 自分はジャズが好きで、聴くだけでなく、ときどきフルート…

覚え書:「系外惑星と太陽系 [著]井田茂 [評者]円城塔  (作家)」、『朝日新聞』2017年04月23日(日)付。

- 系外惑星と太陽系 [著]井田茂 [評者]円城塔 (作家) [掲載]2017年04月23日 [ジャンル]科学・生物 夜空に浮かぶ星のまわりにも、惑星が回っているのかどうか。 実に1995年になるまでこの問いの答えはわからなかった。現在では、それ以前の観測技術によ…

覚え書:「江戸→TOKYO―なりたちの教科書 [著]岡本哲志 [評者]末國善己 (文芸評論家)」、『朝日新聞』2017年04月23日(日)付。

- 江戸→TOKYO―なりたちの教科書 [著]岡本哲志 [評者]末國善己 (文芸評論家) [掲載]2017年04月23日 [ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 タモリが日本各地を訪ね、歴史の痕跡を探し、その街の成り立ちに迫るNHKの「ブラタモリ」が人気だ。本書は…

日記:詩と科学

- 詩と科学 こどもたちのために 詩と科学は遠いようで近い。近いようで遠い。どうして遠いと思うのか。科学はきびしい先生のようだ。いいかげんな返事はできない。こみいった実験をたんねんにやらねばならぬ。むつかしい数学も勉強しなければならぬ。詩はや…

覚え書:「「9条上問題になるから『武力衝突』使う」 稲田防衛相」、『朝日新聞』2017年02月09日(木)付。

- 「9条上問題になるから『武力衝突』使う」 稲田防衛相 2017年2月9日衆院予算委で、答弁するため挙手する稲田朋美防衛相=8日午前、岩下毅撮影 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の日報で現地の「戦闘」が報告されていた問題に…

覚え書:「オネイログラフィア—夢、精神分析家、芸術家 [著]ヴィクトル・マージン [評者]椹木野衣 (美術評論家)」、『朝日新聞』2017年04月23日(日)付。

- オネイログラフィア—夢、精神分析家、芸術家 [著]ヴィクトル・マージン [評者]椹木野衣 (美術評論家) [掲載]2017年04月23日 [ジャンル]人文■自分を取り戻すための「夢記述」 精神分析家であると同時に展覧会のキュレーターであることは、いったいどのよ…

覚え書:「ロボットの歴史を作ったロボット100 [著]アナ・マトロニック [評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2017年04月23日(日)付。

- ロボットの歴史を作ったロボット100 [著]アナ・マトロニック [評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論) [掲載]2017年04月23日 [ジャンル]科学・生物■問題知る手がかり、空想世界に ロボット博物誌のバイブルだ。科学や技術について考…

覚え書:「毒々生物の奇妙な進化 [著]クリスティー・ウィルコックス [評者]市田隆(本社編集委員)」、『朝日新聞』2017年04月23日(日)付。

- 毒々生物の奇妙な進化 [著]クリスティー・ウィルコックス [評者]市田隆(本社編集委員) [掲載]2017年04月23日 [ジャンル]科学・生物■食物連鎖を逆転、特効薬にも 本書に登場するハワイ大大学院の女性は、海で遊泳中にハコクラゲの大群に刺され、激痛と呼…

覚え書:「争論 「共謀罪」は必要か 板橋功さん、平岡秀夫さん」、『朝日新聞』2017年02月07日(火)付。

- 争論 「共謀罪」は必要か 板橋功さん、平岡秀夫さん 2017年2月7日犯罪を複数の人が計画した段階で逮捕できる「共謀罪」。政府は「国際組織犯罪防止条約に加わるために必要」として「テロ等準備罪」と名称を変え、通常国会に法案を提出する方針だ。だが「共…