2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】かわいい!!パンダ本 謎めく生態 アレから芳香 中国・四川の「パンダ人」とは」、『東京新聞』2018年04月30日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】 かわいい!!パンダ本 謎めく生態 アレから芳香 中国・四川の「パンダ人」とは 2018年4月30日 その姿を見ただけで、「かわいい〜!」という大声を、半ば反射的にあげてしまう自分が恥ずかしい。でも、やっぱりかわいい(小声で言い…

覚え書:「【書く人】人生を総括するラスト 『小屋を燃す』 作家・医師 南木佳士さん(66)」、『東京新聞』2018年05月13日(日)付。

- 【書く人】 人生を総括するラスト 『小屋を燃す』 作家・医師 南木佳士さん(66) 2018年5月13日 健康のためによく歩き、四股を踏んで自分がいまどこにいるのかを確認する。表題作など四編から成る本書は、内科医として東信州の総合病院に四十年勤め、定…

覚え書:「書評:沖縄 憲法なき戦後 古関彰一・豊下楢彦 著」、『東京新聞』2018年04月29日(日)付。

- 沖縄 憲法なき戦後 古関彰一・豊下楢彦 著 2018年4月29日◆米軍にささげた「捨て石」 [評者]田仲康博=国際基督教大教授 沖縄に基地が集中したのは地政学上の理由によるのではなく、そこが「無憲法状態」にあったからだ。そう指摘する本書の論旨は明快そ…

日記:一つの国の暴力に対抗し、それより強力な暴力を備えること

- 一つの国の暴力に対抗し、それより強力な暴力を備えることで、からくも一日一日の平安をかせぐべく、バランスをとるというやりかたは、どんなサーカスの空中曲芸よりも危険なものだ。そんなとき、正義だとか、自由のため、平和のためなどというあやしげな…

覚え書:「折々のことば:927 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月08日(水)付。

- 折々のことば:927 鷲田清一 2017年11月8日 プロレスに惹(ひ)かれるということは、ひとつの思想であると思わなければ意味がない。 (村松友み) ◇ プロレスラーが肉体をカタに生きているなら、論じるほうも自らをカタにする覚悟が要る。言葉で遊ぶの…

覚え書:「書評:美の日本 「もののあはれ」から「かわいい」まで 伊藤氏貴 著」、『東京新聞』2018年04月29日(日)付。

- 美の日本 「もののあはれ」から「かわいい」まで 伊藤氏貴 著 2018年4月29日◆あいまいな精神性の本質 [評者]長山靖生=思想史家 本書のタイトルは「美しい日本」というスローガンにちょっと似ている。だが、国民意識の鼓舞や文化的自己満足といった意図…

覚え書:「書評:ホロヴィッツ 20世紀最大のピアニストの生涯と全録音 中川右介、石井義興 著」、『東京新聞』2018年04月29日(日)付。

- ホロヴィッツ 20世紀最大のピアニストの生涯と全録音 中川右介、石井義興 著 2018年4月29日◆人生を映す1200の音盤 [評者]山口雅敏=ピアニスト 来年で没後三十年を迎える二十世紀最大のピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツ(一九〇三〜八九…

覚え書:「書評:みんな昔はこどもだった 池内紀 著」、『東京新聞』2018年04月29日(日)付。

- 【書評】 みんな昔はこどもだった 池内紀 著 2018年4月29日◆人物の萌芽 たどる旅 [評者]塩野米松=作家 池内紀氏は名うての紀行作家である。さまざまな土地を旅し、名文を残してきた。人物評伝も多い。その蓄積してきたノウハウを惜しみなく投げ込んだの…

覚え書:「異議あり 日本史を二分するのは「北条時代」だ 時代区分を見直す中世史家、保立道久さん」、『朝日新聞』2017年11月09日(木)付。

- 異議あり 日本史を二分するのは「北条時代」だ 時代区分を見直す中世史家、保立道久さん 2017年11月9日写真・図版 保立道久さん=山本和生撮影 歴史には時代区分がある。だが、日本史で一般的に使われる「平安」も「鎌倉」も「室町」も問題だと指摘し、新…

覚え書:「社説 再エネの普及 送電線の「空き」活用を」、『朝日新聞』2017年11月09日(木)付。

- 社説 再エネの普及 送電線の「空き」活用を 2017年11月9日 風力や太陽光など、再生可能エネルギーによる発電を普及させていくことは、脱原発と温暖化対策の両立に欠かせない。 ところが、送電線への接続問題が大きな壁としてたちふさがっている。送電線を…

覚え書:「オーサー・ビジット作家が教室へ 憧れの人と夢の授業 学校に来てね!思いを色紙に」、『朝日新聞』2018年05月31日(木)付。

- オーサー・ビジット作家が教室へ 憧れの人と夢の授業 学校に来てね!思いを色紙にオーサー・ビジット作家が教室へ 憧れの人と夢の授業 学校に来てね!思いを色紙に 2018年05月31日 絵本や教科書、テレビなどでおなじみの著名人が学校にやってくる――。本の…

覚え書:「売れてる本 日航123便 墜落の新事実 [著]青山透子」、『朝日新聞』2018年05月26日(土)付。

- 売れてる本 日航123便 墜落の新事実 [著]青山透子売れてる本 日航123便 墜落の新事実 [著]青山透子 2018年05月26日 ■死者の無念胸に、執念の調査 1985年8月12日は波乱の一日だった。「グリコ・森永事件」の犯人による終結宣言と「三光汽…

覚え書:「著者に会いたい がんと生きる 小橋建太さん」、『朝日新聞』2018年05月26日(土)付。

- 著者に会いたい がんと生きる 小橋建太さん著者に会いたい がんと生きる 小橋建太さん 2018年05月26日小橋建太=飯塚悟撮影■絶対王者は今も「青春の握り拳」 小橋建太さん プロレス界で「絶対王者」と呼ばれていた男が、腎臓がんの宣告を受けたのは200…

日記:天動説から地動説へ

- 子供のうちは、どんな人でも、地動説ではなく、天動説のような考え方をしている。子供の知識を観察して見たまえ。みんな、自分を中心としてまとめあげられている。電車通りは、うちの門から左の方へいったところ、ポストは右の方へいったところにあって、…

覚え書:「折々のことば:926 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月07日(火)付。

- 折々のことば:926 鷲田清一 2017年11月7日 「ホラー嫌いの人間」というのは 突飛(とっぴ)な怪物やバケモノより 不気味な「人の顔」を一番 怖がるんですよ (江口夏実) ◇ 自分の顔を模した大量の仮面を作る薄気味悪い作家の作品を、すべて買い取る地…

覚え書:「著者に会いたい 余白の声―文学・サルトル・在日 鈴木道彦講演集 鈴木道彦さん」、『朝日新聞』2018年05月19日(土)付。

- 著者に会いたい 余白の声―文学・サルトル・在日 鈴木道彦講演集 鈴木道彦さん著者に会いたい 余白の声―文学・サルトル・在日 鈴木道彦講演集 鈴木道彦さん 2018年05月19日鈴木道彦さん=篠田英美撮影■個人の独自性から時代に迫る 鈴木道彦さん プルースト『…

覚え書:「ビジネス 働き方 完全無双 [著]ひろゆき」、『朝日新聞』2018年05月19日(土)付。

- ビジネス 働き方 完全無双 [著]ひろゆきビジネス 働き方 完全無双 [著]ひろゆき 2018年05月19日 ■妙に説得力ある「逆張り」思考 「先進国で生まれた、あなた。残念でしたね」 と、イヤーな文言から始まる本書。先進国では今後「競争を勝ち抜いた一部だ…

覚え書:「ビジネス アマゾンのすごいルール [著]佐藤将之」、『朝日新聞』2018年05月12日(土)付。

- ビジネス アマゾンのすごいルール [著]佐藤将之ビジネス アマゾンのすごいルール [著]佐藤将之 2018年05月12日 ■社員の善意より、仕組みづくりに重心 アマゾン日本上陸の2000年から約15年間、日本法人に在籍した著者が綴(つづ)る内側から見た…

覚え書:「社説 ロシア革命 世紀を越えて問う足跡」、『朝日新聞』2017年11月08日(水)付。

- 社説 ロシア革命 世紀を越えて問う足跡 2017年11月8日 世界を揺るがしたロシア革命(十月革命)から、きのうで、ちょうど100年を迎えた。 内戦を経て生まれた世界初の社会主義国ソ連は、飢饉(ききん)や弾圧などで膨大な犠牲者を出した。一方で、米国…

覚え書:「社説 ユネスコ 米国の脱退は無責任だ」、『朝日新聞』2017年11月08日(水)付。

- 社説 ユネスコ 米国の脱退は無責任だ 2017年11月8日 東アジア歴訪中のトランプ米大統領にわずかでも学んでほしい。多様な国々が共に繁栄する工夫がどれほど大切かを。 世界遺産などで知られるユネスコ(国連教育科学文化機関)も、平和と安定をめざすため…

覚え書:「私の好きな文庫/新書 高い城の男 宮沢章夫さん」、『朝日新聞』2018年04月07日(土)付。

- 私の好きな文庫/新書 高い城の男 宮沢章夫さん私の好きな文庫/新書 高い城の男 宮沢章夫さん 2018年04月07日みやざわ・あきお 56年生まれ。劇作家、演出家。劇団「遊園地再生事業団」主宰。著書に『牛への道』など■80年代演劇に影響与えたSF アメ…

覚え書:「私の好きな文庫/新書 盲目的な恋と友情 松井玲奈さん」、『朝日新聞』2018年05月05日(土)付。

- 私の好きな文庫/新書 盲目的な恋と友情 松井玲奈さん私の好きな文庫/新書 盲目的な恋と友情 松井玲奈さん 2018年05月05日まつい・れな 91年生まれ。俳優、タレント。「小説現代」(講談社)に、書評を隔月で執筆中。/写真・Gric提供愛憎のジェッ…

覚え書:「墓石が語る江戸時代―大名・庶民の墓事情 [著]関根達人 [評者]山室恭子(東工大教授)」、『朝日新聞』2018年04月28日(土)付。

- 墓石が語る江戸時代―大名・庶民の墓事情 [著]関根達人 [評者]山室恭子(東工大教授) [掲載]2018年04月28日■大規模調査から見えてくる事実 ねえ、あなた。お墓どうします? いまどき「磯野家之(の)墓」みたいなのも、うーん。 古風でいいじゃないか、っ…

日記:ヒューマニズムは、いまの実用になればいい

- インディアンを縄でたたきつぶす開拓民のヒューマニズムと、仲間をつぎつぎにギロチンにかけた野心家共のヒューマニズムとは、全くおなじ、石と鉄のなかで生きてきた人間の思考の所産だ。植物的な日本人の胃袋が、どうやってそれを消化するか。過去のモラ…

覚え書:「折々のことば:925 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月06日(月)付。

- 折々のことば:925 鷲田清一 2017年11月6日 ああ顔は憶(おぼ)えていなかったけど、確かにこの子の着ている服は私が毎日洗った服だ (エクアドルの婦人) ◇ アンデスの山奥で撮った子どもの写真を10年後、その母親に見せたところ、知らないと言う。…

覚え書:「失われた手稿譜―ヴィヴァルディをめぐる物語 [著]フェデリーコ・マリア・サルデッリ [評者]出口治明(立命館アジア太平洋大学学長)」、『朝日新聞』2018年04月28日(土)付。

- 失われた手稿譜―ヴィヴァルディをめぐる物語 [著]フェデリーコ・マリア・サルデッリ [評者]出口治明(立命館アジア太平洋大学学長) [掲載]2018年04月28日■持ち主転々の数奇、史実に立脚 モーツァルトとヴィヴァルディは、明朗な澄んだ旋律の響きがどこか…

覚え書:「太陽系観光旅行読本―おすすめスポット&知っておきたいサイエンス [著]O・コスキー、J・グルセヴィッチ [評者]宮田珠己(エッセイスト)」、『朝日新聞』2018年04月28日(土)付。

- 太陽系観光旅行読本―おすすめスポット&知っておきたいサイエンス [著]O・コスキー、J・グルセヴィッチ [評者]宮田珠己(エッセイスト) [掲載]2018年04月28日■木星でインスタ映え写真撮る!? 子どもの頃SFに夢中だった。なかでも好きだった小説は、…

覚え書:「沖縄 憲法なき戦後―講和条約三条と日本の安全保障 [著]古関彰一、豊下楢彦 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』2018年04月28日(土)付。

- 沖縄 憲法なき戦後―講和条約三条と日本の安全保障 [著]古関彰一、豊下楢彦 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2018年04月28日■現在に至る幾つもの誤謬えぐる 戦後日本の憲法体制から外されていた沖縄県民、沖縄返還に至る国内政治、そして現在…

覚え書:「耕論 トランピズムの潮流 ジュリアス・クラインさん、ウォルター・ラッセル・ミードさん」、『朝日新聞』2017年11月07日(火)付。

- 耕論 トランピズムの潮流 ジュリアス・クラインさん、ウォルター・ラッセル・ミードさん 2017年11月7日写真・図版 コラージュ・福宮千秋 訪日中のトランプ米大統領。白人労働者層を引きつけた「アメリカ第一」を掲げた「トランピズム」(トランプ主義)は…

覚え書:「社説 黒髪指導 生徒の尊厳を損なう愚」、『朝日新聞』2017年11月06日(月)付。

- 社説 黒髪指導 生徒の尊厳を損なう愚 2017年11月6日 生徒が訴えている内容が事実なら、いちじるしい人権侵害というほかない。安心して高校生活を送れるよう、関係者にすみやかな対応を強く求める。 大阪の府立高校で、生まれつき茶色い頭髪を黒く染めるよ…