2013-02-01から1日間の記事一覧

覚え書:「書評:『ケインズかハイエクか』 ニコラス・ワプショット著 評・中島隆信」、『読売新聞』2013年1月20日(日)付。

- 『ケインズかハイエクか』 ニコラス・ワプショット著評・中島隆信(経済学者・慶応大教授) ノーガードの応酬 経済が不況に陥ったとき、政府が積極的に市場介入すべきか、それとも市場の自然治癒力に委ねるべきか。本書は、この論争の生みの親ともいうべき…

覚え書:「今週の本棚:村上陽一郎・評 『ヨレハ記』=小川国夫・著」、『毎日新聞』2013年01月27日(日)付。

- 今週の本棚:村上陽一郎・評 『ヨレハ記』=小川国夫・著 毎日新聞 2013年01月27日 東京朝刊 (ぷねうま舎・5880円) ◇「旧約」の精神を帯びた“戒律と赦し”の物語 難しい仕事を引き受けてしまったという思いである。小川国夫の、成り立ちにも色々といき…

書評:「山口周三『南原繁の生涯 信仰・思想・業績』(教文館)、『第三文明』2013年3月、96頁。

- 「現実的理想主義者」の実像を生き生きと伝える 近代日本の思想的系譜において、良心と良識を担うチャンピオンは内村鑑三と新渡戸稲造である。この二人の師から直接の薫陶を受けたのが本書の主人公・南原繁である。戦後初の東大総長として教育改革を指揮し…