2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「メディアの戦後史 特高拷問描いた石川達三 「言論の自由」貫いた生涯」、『毎日新聞』2017年09月07日(木)付。

- メディアの戦後史特高拷問描いた石川達三 「言論の自由」貫いた生涯毎日新聞2017年9月7日 東京朝刊1949年11月8日朝刊(東京本社最終版)に連載された小説「風にそよぐ葦」205回の横浜事件の過酷な取り調べを描いた場面 「平尾は銃剣をもって女の…

覚え書:「著者に会いたい ケラリーノ・サンドロヴィッチ2―百年の秘密/あれから ケラリーノ・サンドロヴィッチさん」、『朝日新聞』2018年04月21日(土)付。

- 著者に会いたい ケラリーノ・サンドロヴィッチ2―百年の秘密/あれから ケラリーノ・サンドロヴィッチさん著者に会いたい ケラリーノ・サンドロヴィッチ2―百年の秘密/あれから ケラリーノ・サンドロヴィッチさん 2018年04月21日ケラリーノ・サンドロヴィ…

覚え書:「著者に会いたい スイート・ホーム 原田マハさん」、『朝日新聞』2018年04月14日(土)付。

- 著者に会いたい スイート・ホーム 原田マハさん著者に会いたい スイート・ホーム 原田マハさん 2018年04月14日原田マハさん■フーテン暮らしが創作の源泉 原田マハさん フーテンのマハ。最近、そう自称している。 1年の3分の1は家がある長野県の蓼科。3…

覚え書:「著者に会いたい 小説禁止令に賛同する いとうせいこうさん」、『朝日新聞』2018年04月07日(土)付。

- 著者に会いたい 小説禁止令に賛同する いとうせいこうさん著者に会いたい 小説禁止令に賛同する いとうせいこうさん 2018年04月07日いとうせいこうさん■暗い時代に素っ頓狂を書く いとうせいこうさん なんともおかしな小説である。近未来の列島で小説禁止…

日記:あんときのデジカメ:Pentax Optio M30 2007年 日常生活のメモに便利な中堅機

■ ペンタックス・エントリークラス初の「薄型」 中古だと割合と安く手に入るのがペンタックスのコンパクトデジタルカメラです。昨年は、いわゆる「超小型」といわれるOptioの「S」シリーズを「あんときのデジカメ」でもいくつか紹介しましたが、今回はエン…

覚え書:「折々のことば:915 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年10月27日(金)付。

- 折々のことば:915 鷲田清一 2017年10月27日 自分の顔は私にとって、もっとも遠い闇である。 (市川浩) ◇ 自分の顔はじかに見ることができない。誰かと向きあっている時、思いもしない感情や無意識が顔面に浮かんでいるかもしれないのに、当の私だけが…

覚え書:「売れてる本 えがない えほん [著]B・J・ノヴァク」、『朝日新聞』2018年05月05日(土)付。

- 売れてる本 えがない えほん [著]B・J・ノヴァク売れてる本 えがない えほん [著]B・J・ノヴァク 2018年05月05日 ■声に出して読めば笑いの連鎖 タイトル通り、絵がない。白いページに文字だけだ。文字は大きさや色や書体を変えて工夫しているけれ…

覚え書:「売れてる本 それまでの明日 [著]原籙」、『朝日新聞』2018年04月28日(土)付。

- 売れてる本 それまでの明日 [著]原籙売れてる本 それまでの明日 [著]原籙 2018年04月28日 ■復活の衝撃、唐突な逆落とし ハードボイルド探偵小説の生みの親のひとり、レイモンド・チャンドラーの文体を見事に日本語へ移植してきた原籙の沢崎シリーズが…

覚え書:「売れてる本 ココ・シャネルの言葉 [著]山口路子」、『朝日新聞』2018年04月21日(土)付。

- 売れてる本 ココ・シャネルの言葉 [著]山口路子売れてる本 ココ・シャネルの言葉 [著]山口路子 2018年04月21日 ■謎と複雑な個性が女性を包む いまも「シャネル」の人気は衰えることがない。かつてシャネラーという言葉が世の中をにぎわせた。語感の軽…

覚え書:「走り続けて 伝えることの難しさ 情報発信も研究者の仕事=山中伸弥」、『毎日新聞』2017年10月29日(日)付。

- 走り続けて 伝えることの難しさ 情報発信も研究者の仕事=山中伸弥毎日新聞2017年10月29日 東京朝刊 =小松雄介撮影 「科学コミュニケーション」という言葉をご存じでしょうか。難しく、とっつきにくい印象のある科学の知識を、広く共有しようとする取り組…

覚え書:「社説 指導死 教室を地獄にしない」、『朝日新聞』2017年10月29日(日)付。

- 社説 指導死 教室を地獄にしない 2017年10月29日 子どもたちの可能性を伸ばすべき学校が、逆に未来を奪う。そんな過ちを、これ以上くり返してはならない。 教師のいきすぎた指導が生徒を死に追いやる。遺族たちはそれを「指導死」と呼ぶ。 福井県の中学校…

覚え書:「売れてる本 辞令 [著]高杉良」、『朝日新聞』2018年04月07日(土)付。

- 売れてる本 辞令 [著]高杉良売れてる本 辞令 [著]高杉良 2018年04月07日 ■人事の悲哀は永遠の課題 春は悲喜こもごも、人事の季節である。会社人が3人集まれば人事の話になる、という。栄転も意に沿わぬ辞令もサラリーマン人生の一大ドラマなのだ。 本…

覚え書:「みる ポスターの面白さ」、『朝日新聞』2018年05月05日(土)付。

- みる ポスターの面白さみる ポスターの面白さ 2018年05月05日 近代のポスターの面白さは新しいモノや技術、価値観が一気に入ってきた時代の追体験にもあるだろう。本書は京都工芸繊維大美術工芸資料館のコレクションのうち、明治後期から戦中までの229…

覚え書:「満州天理村「生琉里」の記憶―天理教と七三一部隊 [著]エィミー・ツジモト [評者]寺尾紗穂(音楽家・エッセイスト)」、『朝日新聞』2018年04月07日(土)付。

- 満州天理村「生琉里」の記憶―天理教と七三一部隊 [著]エィミー・ツジモト [評者]寺尾紗穂(音楽家・エッセイスト) [掲載]2018年04月07日■証言が問いかける、宗教と個人 奈良の天理市に拠点を持つ天理教は戦前、旧満州に開拓団を送り込んだ。他の開拓団で…

日記:科学研究の理想的目的=ヴェーバー

- さて、以上に述べてきたことの帰結として分かるのは、科学研究の理想的目的は経験的なものを「法則」に還元することでなければならない、という意味で、文化事象を「客観的」に取り扱うことには意味がない、ということである。そうした取扱いが無意味であ…

覚え書:「【考える広場】 「教育の憲法」改正…あれから 大西隆・論説委員が聞く」、『東京新聞』2017年10月28日(土)付。

- 【考える広場】「教育の憲法」改正…あれから 大西隆・論説委員が聞く 2017年10月28日 前川喜平さん かつての教育基本法は「教育の憲法」と評され、戦後社会の民主的な発展を支えました。第一次安倍政権下の二〇〇六年に改正されてから十年が過ぎ、教育行政…

覚え書:「聖書の成り立ちを語る都市―フェニキアからローマまで [著]ロバート・R・カーギル [評者]出口治明(立命館アジア太平洋大学学長)」、『朝日新聞』2018年04月07日(日)付。

- 聖書の成り立ちを語る都市―フェニキアからローマまで [著]ロバート・R・カーギル [評者]出口治明(立命館アジア太平洋大学学長) [掲載]2018年04月07日■正典化の歴史を旅する啓蒙書 世界で一番読まれている本はおそらく聖書だろう。本書は、古代オリエン…

覚え書:「日本人の恋びと [著]イサベル・アジェンデ [評者]都甲幸治(早稲田大学教授(アメリカ文学))」、『朝日新聞』2018年04月07日(日)付。

- 日本人の恋びと [著]イサベル・アジェンデ [評者]都甲幸治(早稲田大学教授(アメリカ文学)) [掲載]2018年04月07日■悲劇をのり越え、信じ、愛する 愚痴を言うな、人に頼るな。競争社会で勝つために、僕らはそう言われてきた。けれどもそれだけでは生きら…

覚え書:「経済史―いまを知り、未来を生きるために [著]小野塚知二 [評者]間宮陽介(青山学院大学特任教授(社会経済学))」、『朝日新聞』2018年04月07日(日)付。

- 経済史―いまを知り、未来を生きるために [著]小野塚知二 [評者]間宮陽介(青山学院大学特任教授(社会経済学)) [掲載]2018年04月07日■地層に残る「過去の痕跡」たどる 経済がよくわからない。だから人は経済学のテキストブックをひもとく。あるいはエコ…

覚え書:「【考える広場】仮装の深層 ハロウィーンを前に」、『東京新聞』2017年10月21日(土)付。

- 【考える広場】仮装の深層 ハロウィーンを前に 2017年10月21日 三十一日はハロウィーン。最近はクリスマスを上回る盛り上がりようだ。その中心は、仮装。若者を中心に、思い思いの衣装や仮面を身にまとい、街を練り歩く。人はなぜ、仮装するのか。三人に聞…

覚え書:「【考える広場】アートフェス、芸術と社会の関係」、『東京新聞』2017年10月14日(土)付。

- 【考える広場】アートフェス、芸術と社会の関係 2017年10月14日 芸術の秋−。近年、全国各地で芸術祭(アートフェスティバル)が開かれるようになってきた。現代美術の魅力を伝え、地域おこしにもつながると注目される。芸術と社会の関係は今どうなっている…

覚え書:「アメリカ 「帝国」の中の反帝国主義―トランスナショナルな視点からの米国史 [編著]イアン・ティレル、ジェイ・セクストン [評者]西崎文子(東京大学教授(アメリカ政治外交史))」、『朝日新聞』2018年04月07日(土)付。

- アメリカ 「帝国」の中の反帝国主義―トランスナショナルな視点からの米国史 [編著]イアン・ティレル、ジェイ・セクストン [評者]西崎文子(東京大学教授(アメリカ政治外交史)) [掲載]2018年04月07日■自国は例外、強烈な歴史認識 「われわれは帝国を求め…

覚え書:「全脳エミュレーションの時代―人工超知能EMが支配する世界の全貌(上・下) [著]ロビン・ハンソン [評者]長谷川眞理子 (総合研究大学院大学学長(人類学))」、『朝日新聞』2018年04月07日(土)付。

- 全脳エミュレーションの時代―人工超知能EMが支配する世界の全貌(上・下) [著]ロビン・ハンソン [評者]長谷川眞理子 (総合研究大学院大学学長(人類学)) [掲載]2018年04月07日■技術開発の影響を総力で考える これは大変に奇妙な本である。多くの人は…

覚え書:「長く高い壁―The Great Wall [著]浅田次郎 [評者]諸田玲子 (作家)」、『朝日新聞』2018年04月07日(土)付。

- 長く高い壁―The Great Wall [著]浅田次郎 [評者]諸田玲子 (作家) [掲載]2018年04月07日■良心も正義もない戦争の「業」 なんというもどかしさ、なんという歯がゆさか。砂塵(さじん)の舞い立つ道なき道を、あえぎつつ歩いているような……そん…

日記:なぜいつもおれたちはスケープゴートにされるんだろう

B.ジェイコブス『アウシュヴィッツの歯科医』(紀伊國屋書店)も読み終えたが、占領前後から収容所時代にかけて、ポーランド人による同国籍ユダヤ人迫害の悪質さに戦慄している。隣人が一夜で迫害者に転向する。今の日本社会にも同じ匂いがある。政治が匂い…

覚え書:「【考える広場】虹はここに立つ LGBTと社会」、『東京新聞』2017年09月30日(土)付。

- 【考える広場】虹はここに立つ LGBTと社会 2017年9月30日 同性愛や性同一性障害などの性的少数者(LGBT)への理解が広がってきた。LGBTの人たちは多様な性的指向を表す虹(レインボー)をシンボルにしているが、もはや虹は遠くに見えるものでは…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】創造の力 老いて豊か 横尾忠則さん対談集「煩悩消え進化していく」」、『東京新聞』2018年03月19日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】 創造の力 老いて豊か 横尾忠則さん対談集「煩悩消え進化していく」 2018年3月19日 ピカソ、ミロ、シャガール…これら世界の巨匠はみんな、九十代まで生きた。創作と長命には、関係があるのか? そんな疑問を、美術家の横尾忠則さん…

覚え書:「【書く人】音楽、言葉で政治に対抗 『ミライミライ』 作家・古川日出男さん(51)」、『東京新聞』2018年04月15日(日)付。

- 【書く人】 音楽、言葉で政治に対抗 『ミライミライ』 作家・古川日出男さん(51) 2018年4月15日 啓示はインドカレーを食べている時に降りてきた。日本がインドと一つの国になった世界。それを小説で書かなくては。 「十秒後に『無理だ』と思いました。…

覚え書:「書評:劉暁波伝 余傑 著」、『東京新聞』2018年04月01日(日)付。

- 劉暁波伝 余傑 著 2018年4月1日 ◆自由な中国へ覚悟の行動 [評者]麻生晴一郎=ルポライター 昨年七月、獄中にあったノーベル平和賞受賞者・劉暁波(りゅうぎょうは)氏の病死は、日本でも大きく報じられ、中国政府の人権軽視ぶりがあらためて印象付けられ…

覚え書:「【考える広場】歴史を動かした異端派、ロシア革命100年 青木睦・論説委員が聞く」、『東京新聞』2017年09月23日(土)付。

- 【考える広場】歴史を動かした異端派、ロシア革命100年 青木睦・論説委員が聞く 2017年9月23日 下斗米伸夫・法政大教授 一九一七年のロシア革命から今年で百年になります。レーニンをはじめボリシェビキ(共産主義者)が成就させた革命の陰に、「古儀式…