2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「特集ワイド 相模原殺傷事件 感じた嫌悪「いつか起きる…」 長男が障害持つ野田聖子衆院議員」、『毎日新聞』2016年08月17日(木)付夕刊。

- 特集ワイド相模原殺傷事件 感じた嫌悪「いつか起きる…」 長男が障害持つ野田聖子衆院議員毎日新聞2016年8月17日 東京夕刊 野田聖子衆院議員=内藤絵美撮影 社会に与えた衝撃はあまりにも大きい。19人の命が奪われた相模原市の障害者施設「津久井やまゆり…

覚え書:「書評:兵農分離はあったのか 平井上総 著」、『東京新聞』2017年10月29日(日)付。

- 兵農分離はあったのか 平井上総 著 2017年10月29日 ◆刀狩り、検地の解釈を再考 [評者]渡邊大門=歴史学者 兵農分離とは、戦国時代に未分離状態だった兵と農が、豊臣秀吉の太閤検地、刀狩りなどの諸政策により、完全に分離したことを意味する。近世以降の…

覚え書:「書評:戦争育ちの放埒病 色川武大 著」、『東京新聞』2017年10月29日(日)付。

- 戦争育ちの放埒病 色川武大 著 2017年10月29日 ◆気ままが生む温もり [評者]葉名尻竜一=立正大准教授 読んでは立ち止まり、考えてはまた読み進める読書がある。一方で、最後まで一気に読み通し、後からじんわりと思いや考えが巡ってくる読書もあろう。色…

覚え書:「書評:トラクターの世界史 藤原辰史 著」、『東京新聞』2017年10月29日(日)付。

- トラクターの世界史 藤原辰史 著 2017年10月29日 ◆農業増産、戦争を牽引 [評者]根井雅弘=京都大教授 トラクターとは物を牽引(けんいん)する車、本書では、なかでも農業用トラクターを指している。このトラクターを軸にして、世界史を眺めたらどうなる…

覚え書:「やまゆり園事件が残したもの:下 地域に開く、支え合い歩む」、『朝日新聞』2017年07月26日(水)付。

- やまゆり園事件が残したもの:下 地域に開く、支え合い歩む 2017年7月26日 リビングでくつろぐ利用者と職員。右から古田さん、関口さん、木内さん、世話人の伊藤梅子さん=千葉県袖ケ浦市 ■共生へ、防犯強化だけでなく発信 千葉県袖ケ浦市の住宅街にある障…

覚え書:「日曜に想う 次の秩序をつくるもの 編集委員・曽我豪」、『朝日新聞』2017年07月23日(日)付。

- 日曜に想う 次の秩序をつくるもの 編集委員・曽我豪 2017年7月23日「ポイント」 絵・皆川明 ひとつ権力が生まれ、秩序ができる。やがて権力が陰り、無秩序の危機が生じる。混沌(こんとん)の中から、次の権力と秩序が立ち上がる。政治はその繰り返しだ。 …

覚え書:「コミック 流香魔魅の杞憂(1) [作]奥瀬サキ」、『朝日新聞』2017年11月19日(日)付。

- コミック 流香魔魅の杞憂(1) [作]奥瀬サキコミック 流香魔魅の杞憂(1) [作]奥瀬サキ 2017年11月19日 ■「口寄せ」の謎解き、無常の風ほろ苦く ページをめくると、鮮やかな黒の引き立つ画面に、まず目を奪われた。不思議なムードの中に、静かな深…

覚え書:「国家がなぜ家族に干渉するのか―法案・政策の背後にあるもの [編著]本田由紀・伊藤公雄 [評者]齋藤純一(早大教授)」、『朝日新聞』2017年10月22日(日)付。

- 国家がなぜ家族に干渉するのか―法案・政策の背後にあるもの [編著]本田由紀・伊藤公雄 [評者]齋藤純一(早大教授) [掲載]2017年10月22日 ■生き方断念せずにすむ保障こそ 近代の国家は家族に深く関与してきた。そのことにいまも変わりなく、大多数の国家は…

覚え書:「言葉に命を―ダーリの辞典ができるまで [著]ポルドミンスキイ [評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)」、『朝日新聞』2017年10月22日(日)付。

- 言葉に命を―ダーリの辞典ができるまで [著]ポルドミンスキイ [評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者) [掲載]2017年10月22日 [ジャンル]文芸 ■大衆にわかる構造で20万語編纂 「人騒がせな人−−正直だが気性が激しく、不正に抗(あらが)う人、…

日記:あんときのデジカメ SONY Cyber-shot DSC-WX5 スペックを望みすぎるとキリがない 2010年製

■「あんとき」ではありませんが・・・ 今回ご紹介するSONY Cyber-shot DSC-WX5 は、前回ご紹介したWX1の後継機で、こちらも「あんときのデジカメ」シリーズを初めて、手に取った「あんときのデジカメ」ではなく、東京に居たおり、ハードオフで本体・バッテリ…

覚え書:「やまゆり園事件が残したもの:上 障害・差別――私は伝えたい」、『朝日新聞』2017年07月24日(月)付。

- やまゆり園事件が残したもの:上 障害・差別――私は伝えたい 2017年7月24日 「ぬーたんがとぶ日」の読み聞かせに聴き入る子どもたち=京都府舞鶴市 障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市)で19人の入所者の命が奪われた事件から、まもなく1年を迎え…

覚え書:「復興百年誌―石碑が語る関東大震災 [著]武村雅之 [評者]山室恭子(東工大教授)」、『朝日新聞』2017年2017年10月22日(日)付。

- 復興百年誌―石碑が語る関東大震災 [著]武村雅之 [評者]山室恭子(東工大教授) [掲載]2017年10月22日 [ジャンル]歴史 社会 ◇神奈川県民頌徳(しょうとく)碑◇ 九十四年前の秋、祈りの声が地に満ちた。激震が県全域を襲い、家屋倒壊と火災と津波に幾万の人…

覚え書:「浮世絵細見 [著]浅野秀剛 [評者]椹木野衣 (美術評論家)」、『朝日新聞』2017年2017年10月22日(日)付。

- 浮世絵細見 [著]浅野秀剛 [評者]椹木野衣 (美術評論家) [掲載]2017年10月22日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 浮世絵は誰もが身近に感じる日本美術の代表。欧米での人気もうなぎのぼり。が、こんなにわかっていないことが多かったとは。 そもそも…

覚え書:「2084 世界の終わり [著]ブアレム・サンサル [評者]立野純二(本社論説主幹代理)」、『朝日新聞』2017年2017年10月22日(日)付。

- 2084 世界の終わり [著]ブアレム・サンサル [評者]立野純二(本社論説主幹代理) [掲載]2017年10月22日 [ジャンル]文芸 ■自由と隷従の境はどこにあるか いつの世も、権力は体制への信心を国民に植えつけようとするものだ。 「戦争とは平和」「自由とは…

覚え書:「政治断簡 揺らぐ改憲日程、57年前の教訓 編集委員・国分高史」、『朝日新聞』2017年07月24日(月)付。

- 政治断簡 揺らぐ改憲日程、57年前の教訓 編集委員・国分高史 2017年7月24日 安倍晋三首相は、憲法改正論議を「政局化」した。 このコラムでそう書いたのは5月のことだ。それからわずか2カ月で、首相は自ら仕掛けた政局によって自縄自縛に陥ったように…

覚え書:「やまゆり園事件が残したもの:中)障害者と一緒、豊かな生 40人働くパン屋「ぷかぷか」」、『朝日新聞』2017年07月25日(火)付。

- やまゆり園事件が残したもの:中)障害者と一緒、豊かな生 40人働くパン屋「ぷかぷか」 2017年7月25日 パン教室で親子と一緒にパンをこねるユースケさん(左)=横浜市緑区(画像の一部を加工しています) ■自由な接客、ファンも 横浜市緑区にある団地の…

覚え書:「ヒストリア [著]池上永一 [評者]末國善己(文芸評論家)」、『朝日新聞』2017年10月22日(日)付。

- ヒストリア [著]池上永一 [評者]末國善己(文芸評論家) [掲載]2017年10月22日 [ジャンル]文芸 ■沖縄からボリビアへ、魂の奔走 故郷の沖縄を描き続けている著者の4年ぶりの新作は、第2次大戦後に沖縄県人が南米のボリビアに移民した知られざる歴史を題材…

覚え書:「花びら供養 [著]石牟礼道子 [評者]佐伯一麦 (作家)」、『朝日新聞』2017年10月22日(日)付。

- 花びら供養 [著]石牟礼道子 [評者]佐伯一麦 (作家) [掲載]2017年10月22日 ■静まった言葉が浮かび上がる美 水俣病を物語った『苦海浄土』を代表作とする石牟礼文学が、私にとって真に迫って感じ取れるようになったのは、アスベスト禍と東日本大震災に遭っ…

覚え書:「神秘大通り(上・下) [著]ジョン・アーヴィング [評者]斎藤美奈子(文芸評論家)」、『朝日新聞』2017年10月22日(日)付。

- 神秘大通り(上・下) [著]ジョン・アーヴィング [評者]斎藤美奈子(文芸評論家) [掲載]2017年10月22日 [ジャンル]文芸 ■自由になれない、14歳の記憶 1980年代、アメリカ文学を読むのが、ちょっとオシャレだった時代がある(物語の内容がオシャレだ…

日記:値札は物事の本当の価値を見えなくする。

- 最近、友だちの子のベビーシッターをした。友人は困っていて、ぼくには時間があったから、喜んで小さいイライジャを何時間かあずかったのだ。一緒に公園に行ってお絵かきをし、「動物の記憶」とかいうゲームでイライジャにこてんぱんにされたのも楽しかっ…

覚え書:「折々のことば:820 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年07月22日(土)付。

- 折々のことば:820 鷲田清一 2017年7月22日 文学者の生原稿を読む時は……耳を澄ませてその文章の底に流れている語調とリズムをできるだけ注意深く聴き取ること (坂本忠雄) ◇ かつて小林秀雄から「読みの浅さ」を警(いまし)められた文芸誌「新潮」の…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】<江上剛のこの本良かった!>翻訳小説を読もう」、『東京新聞』2017年12月04日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】<江上剛のこの本良かった!>翻訳小説を読もう 2017年12月4日 翻訳小説が売れない、と翻訳家が本気で嘆いていた。確かに昔は、日本の小説より翻訳小説を読んでいた気がする。そこで最近読んだ面白い翻訳小説3冊を紹介する。 ◆意表…

覚え書:「【書く人】性差別の価値観 根底に 『男が痴漢になる理由』 精神保健福祉士・斉藤章佳さん(38)」、『東京新聞』2017年10月29日(日)付。

- 【書く人】性差別の価値観 根底に 『男が痴漢になる理由』 精神保健福祉士・斉藤章佳さん(38) 2017年10月29日 これは、おそらく日本で初めての、痴漢についての専門書である。「チカン?」と笑った、そこのあなた。あなたこそが、この本を読むべき人で…

覚え書:「書評:世界からバナナがなくなるまえに ロブ・ダン 著」、『東京新聞』2017年10月22日(日)付。

- 世界からバナナがなくなるまえに ロブ・ダン 著 2017年10月22日 ◆作物画一化から種を救う [評者]藤原辰史=農業史研究者 じっくり読み、思索に耽(ふけ)り、反芻(はんすう)する。そんなたぐいの本ではない。すぐに読み、広め、地球全体で議論せねばな…

覚え書:「憲法を考える 「全体の奉仕者」どこへ 政治学者・牧原出さん」、『朝日新聞』2017年07月25日(火)付。

- 憲法を考える 「全体の奉仕者」どこへ 政治学者・牧原出さん 2017年7月25日 牧原出さん=早坂元興撮影 役人の政治家への過剰な忖度(そんたく)。資料の消滅。「総理のご意向」との圧力。憲法が言う「全体の奉仕者」である公務員はどこにいったのか。安倍…

覚え書:「憲法を考える 「核保有、否定されず」脈々 政府解釈「必要最小限なら」、学者から疑義」、『朝日新聞』2017年07月25日(火)付。

- 憲法を考える 「核保有、否定されず」脈々 政府解釈「必要最小限なら」、学者から疑義 2017年7月25日核兵器と憲法をめぐる戦後の歩み ■憲法を考える 視点・論点・注目点 唯一の戦争被爆国として核軍縮を強く願う日本。だが、その日本が、安全保障の話にな…

覚え書:「書評:ホワイトハウスのピアニスト ナイジェル・クリフ 著」、『東京新聞』2017年10月22日(日)付。

- ホワイトハウスのピアニスト ナイジェル・クリフ 著 2017年10月22日 ◆冷戦下のモスクワが熱狂 [評者]青柳いづみこ=ピアニスト 一九五八年五月、アメリカのピアニスト、ヴァン・クライバーン(一九三四〜二〇一三年)は、熱狂するニューヨーカーの前で凱…

覚え書:「書評:回遊人 吉村萬壱 著」、『東京新聞』2017年10月22日(日)付。

- 回遊人 吉村萬壱 著 2017年10月22日 ◆やり直せる生の意味 [評者]伊藤氏貴=文芸評論家 会社勤めを辞め、専業になった中年の純文学小説家が、しかし妻と息子をなおざりにしながらもスランプに苦しむ。まるで往年の破滅型私小説のようなはじまりだが、さら…

覚え書:「書評:勿体なや祖師は紙衣の九十年 山折哲雄 著」、『東京新聞』2017年10月22日(日)付。

- 勿体なや祖師は紙衣の九十年 山折哲雄 著 2017年10月22日 ◆句仏と虚子の深い縁 [評者]本井英=俳人 本書は全体を「序章」「終章」を含めて十一章に分かち、東本願寺第二十三世法主大谷光演(おおたにこうえん)(一八七五〜一九四三年)、俳号句仏(くぶ…

日記:内村鑑三の見たアイヌ

- 千歳村は、当時、アイヌ民族中心の村であった。千歳川は、石狩川の支流ではもっとも鮭がたくさん捕獲できたという、もともとアイヌ民族の「豊かな川」であった。 千歳川アイヌ民族の鮭漁について、アイヌ民族近代史研究者の山田伸一さんが、「千歳川のサケ…